あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第37回】外国人騎手はとりあえず買っておくという知り合いがいます。私は馬を中心に予想するのですが、たしかに外国人騎手が馬券にからむイメージは強くあります。日本には多くの有名外国人騎手がいますが、じゃいさんは予想の際に意識してますか?(40代・男性・デザイナー)

 * * *

僕の周りでも「外国人騎手だけ買っておけばいい!」「外国人騎手のボックス馬券で勝負!」「ルメールだけ買っておけば勝てるわ!」なんて人はちょくちょくいますね。

やはり海外からわざわざ日本に来ているだけあって、腕が確かなのは間違いはないと思います。レースを観て、「やっぱり上手いな」「完璧な騎乗だったな」と思うことも少なくありません。

ただ、それでも確実に馬券に絡むわけではありません。先日のAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)でも、ルメール騎手が圧倒的1番人気のガイアフォースを飛ばしていますから、絶対的な存在ではありません

じゃい

そもそも日本人の騎手だって上手いですから、極端な差があるとは思っていません。しかし、多少の差により、乗る馬も変わってきますから、実力以上の成績差になってしまうのも事実でしょう。

ただ、やはり競馬のメインは競走馬ですから、僕自身は馬を中心に予想します。

騎手も考慮しないわけではありませんが、比率でいえば、 1割くらいです。なんなら外国人騎手の分、人気になることも多いですから、期待値だけでいえば日本人騎手の方がお買い得かもしれません。そこら辺はオッズとの相談で馬券を購入しますね。

ただ、外国人騎手はミスは少ないとは思います。

あんまり考えたくはありませんが、「なんでこんな騎乗を?」「なんで内に入ったの?」「なんで外出さないの?」「なんでそんな窮屈なところにいくの?」と思うのは日本人騎手の方が多いのは事実です。

今週のギャンブル格言【どんな立派な船だって操縦士がいなければ航海は出来ない】 今週のギャンブル格言【どんな立派な船だって操縦士がいなければ航海は出来ない】

まぁ日本人騎手とひとくくりにするのも良くないですし、日本人騎手の中でも実力差はありますからなんとも言えませんが。

馬との相性だってあるし、得意コースや、乗り慣れた馬というのもありますから、そこら辺は考慮した上で予想したほうがいいでしょう。

基本的には皆さん騎乗が上手ですから、リスペクトをした上で予想はしていますし、そうでありたいと思っています。ですから、外国人騎手がどうこうっていうのは、本当に1割程度で考えています。

1月22日に行われたAJCCでも、外国人騎手は全員掲示板には入ってますね。1番人気のガイアフォースに乗ったルメールはさておき、3着に入った3番人気のユーバーレーベンに乗ったミルコ・デムーロ騎手は、主戦で乗っていたとはいえ見事な騎乗だったと思いますし、8番人気の単勝35倍のラーゴムは中山金杯では9着でしたが、連続騎乗であわや馬券内という4着に持ってきたバシュロ騎手はさすがというべきだと思います。

競馬において騎手というのは切っても切れない存在です。新たな外国人騎手が日本にやってくることもあるでしょう。楽しみですね。僕は基本馬をメインで予想しますが、騎手メインで予想するのも悪くないとは思います。

☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!

jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

じゃい

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数