あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第41回】いつもYouTubeやコラム拝見しております。非科学的でオカルトな話かもしれませんが、「流れ(ツキ)」についてお聞きしたいです。
私はギャンブルに限らずですが、日常生活でも「流れ」や「ツキ」というものがあると思っています。連続で的中したときは「今日は流れがいい」と思ったり、逆に連続で負けていると「流れが悪い」なんて思ったりします。そんな「悪い流れ」を変えるために、買い続けるべきか、控えるべきか悩んだりもします。
人生においても「悪い流れ」を「いい流れ」に変えるためにはどうすればいいか、そもそも流れなんてものは気にしないのか。どうやったら流れは変えられるのか。じゃいさんのお考えやアドバイスなどがあればお願いします。(30代・男性・会社員)
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まずは先日のフェブラリーステークスの振り返りから。いやぁ、レモンポップ強かったですね。僕の本命のドライスタウトは4着。対抗のレッドルゼルが2着。まあ特に惜しいと言えるようなレースではなかったです。戸崎騎手はどんな心境だろう?
坂井瑠星騎手はおめでとうですね。ギルデッドミラーが出てたらどんな結果になっていたのかな? 三浦騎手はG1取れてたのかな? なんて特に意味のないことを思いました。そして出遅れたメイショウハリオ。終わったと思いきや、まさかの豪脚で3着。今後のダート戦線は面白くなりそうだ。
さて、今回の質問ですが、これはギャンブル、はたまた人生において永遠のテーマになりますね。
運や流れというのは、いつの日か科学で解明される日が来るのだろうか? 少なくとも僕が生きているうちは難しいと思います。いや、永遠に無理なんじゃないかな?
でも確かにあると確信している。これについての格言は後ほど発表するとして、もう少し深掘りしてみましょう。
その昔、著書にも書いたことがありますが、運やツキには種類があります。
①先天性。いわゆる「持ってる!」と言われるような、生まれ持っての強運。
②バランス型。良いことがあれば悪いことがある。「ここで運を使って良いの?」「こんだけ負けたからきっと良いことがある!」なんてのはこれ。
③徳。良い行いをすると運が上がり、悪いことをすると運が落ちるというやつです。
④運勢。人生の中の運が良い時期と悪い時期が年とかで変わる。占いとかによくある、「来年から運気上がりますよ」とか、厄年もこれになります。
⑤デジタル的思考。運が良いとか、悪いとかはたまたま起きた事象に過ぎない。何の因果もない。
細かい内容は忘れましたが、ざっとこんな感じです。
これは個々の考え方1つで、どれが正しいとかはないと思います。僕自身は②④はあまり信じてないかなって感じです。
では実戦で流れや運をどう活かすのか?
例えば麻雀だと流れが来てる時はおりないですね。自分で流れを止めるのが嫌なので。点棒を持ったら守る人が多いですが、僕は更に上を目指します。
逆に、流れが悪い時はじっと我慢します。例えば相手の当たり牌を1発で掴んでしまう。3面待ちがペンチャンに負ける。なんて時は、今は流れがないことを教えてくれてると思い、夜が明け朝日が差すのを待ちます。もちろん言葉通りの意味じゃないですよ。暗闇に差し込む、「流れ」という光という意味です。
競馬もわざわざ流れがない時に無理にすることはありません。我慢してその悪い流れに巻き込まれないようにします。馬券を購入しなければ損失もありませんので。
ポーカーでも流れを感じなければ降ります。これも最小限で損失を押さえる為です。
その代わり、そんな時に何もしないわけではありません。
今流れがどうなっているのか? 今誰に流れがあるのかを見極めます。それが一番大事です。
完全デジタル派には関係ない話だと思いますが、プレー中に流れや風を実感する、そんなことは少なくありません。ゲームや賭け事において流れというのは、必ずあると信じております。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。