『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。
今回は登録者数46万人(2023年2月現在)を誇る人気YouTuber・いけちゃんの後編。いけちゃんは2019年9月、YouTubeチャンネル『ぼっち女子大生 いけちゃん』(現『いけちゃん/ikechan』)をスタート。日常を収めた動画は評判を呼び、約1年でチャンネル登録者数20万人を突破するなど話題に。
初水着グラビアは『週刊プレイボーイ』2022年6号。その愛らしい表情と抜群のスタイルが注目を集め、同時リリースされたデジタル写真集も大ヒットした。
前回は、陰キャの「ぼっち女子大生」だった彼女が『週刊プレイボーイ』で初グラビアを披露するまでの経緯を聞いたが、その時の撮影エピソードから、彼女のグラビアへの想いまでを聞いた。
――初グラビアで印象に残った出来事はあります?
いけちゃん 川のほとりにある岩場で撮影した時のことですね。撮影は11月で寒かったんです。で、その岩場に行くには、冷たい川に入らないといけなかったんですけど、スタッフ全員、当たり前のように川にはいってくれる。カメラマンさんなんて、びしょ濡れになりながら撮影してくれるんです。
一方で、私にはたくさんのカイロを貼ったガウンを着させてくれるなど気遣ってくれる。「みんなこんなに頑張ってくれるんだ」って感激しました。
――前回、グラビアは「密室でいきなり脱がされる」イメージを撮影前に抱いていたとお話されてましたけど、天と地の差というか(笑)。この時のグラビアで好きなカットは?
いけちゃん 最終ページです。
――和室の中、黒の水着姿で全身を伸ばしているカット?
いけちゃん はい。自分のスタイルがすごく盛れたので(笑)。このグラビアを収めたデジタル写真集で表紙にしてほしいとリクエストしたくらい気に入っています。これがベストですね。
――グラビアを見たファンの反応は?
いけちゃん 正直なところ、批判がくるかなと思っていたんです。それが「嬉しい」「ありがとう」みたいな喜びの声ばかりで。しかもデジタル写真集の売れ行きもすごくいい。「もしかして私、グラビアの適性があるのかも!?」と思いました。
そうしたら週プレさんからまた撮影のお話が来て。編集さんと打ち合わせして「今度は沖縄とか行きたいですね~」なんて半ば冗談で言ったら、それが通っちゃって、今度は2泊3日のロケに。沖縄に行ったのは中学の卒業旅行以来。ますますグラビアが好きになりましたね(笑)。
――その時のグラビア『気ままに。』(『週プレ プラス!』アーカイブで閲覧可。デジタル写真集も配信中)は、いけちゃんの沖縄ひとり旅をコンセプトにした撮り下ろし。初グラビアに比べ、笑顔が増えた印象を受けました。
いけちゃん そうかもしれないです。撮影も2回目ってことでちょっとだけ慣れたし、ポージングも少しわかってきて余裕がありましたし。でも向こうにいる間は、ずっと雨で......。楽しみにしていた分、ちょっと残念でしたけど(苦笑)。
――ちなみに初グラビア、2回目のグラビアと、それぞれお母さんに怒られたとか?
いけちゃん 初グラビアは発売後、2回目はYouTubeでグラビア撮影で沖縄に行く話をした後、LINEで連絡がきてブチ切られました。「何これ?」って(苦笑)。
――なんと返信を?
いけちゃん どちらも既読スルーです(笑)。ウチの田舎って地元のいい高校・いい大学を卒業して公務員になるのが立派で、芸能などに進むのは最もダメな人生なんです。
グラビアなんてとんでもない(笑)。YouTubeもダメです。今からでもちゃんと就職しなさいとしょっちゅう言われます。でもダメだと言われても、やりたいことはやりたいので。
――その後、『週刊プレイボーイ』以外に『フライデー』『週刊ヤングジャンプ』をはじめ、さまざまな媒体のグラビアを飾るように。昨年12月には週プレの「グラジャパ!アワード2022」で「話題賞」を受賞しました。
いけちゃん 賞自体あまりもらったことないし、まさかグラビアで賞をもらえるなんて思ってなかったので意外というか、正直ビックリしました。「へ~、もらえるんだ」って(笑)。
――あまりビックリでもないような気が(笑)でも賞を通じ「グラビアで自分が認められた」と実感があったのでは?
いけちゃん ありました。週プレさんの2回目の撮影以降、いろいろな媒体に出させていただいたんですけど、それぞれ現場の雰囲気が違って楽しいし、すごく充実しています。
――グラビアを通じ、自分が変わったなと思うことはあります?
いけちゃん 何より自己肯定感が上がりました(笑)。グラビアって、撮影の時、大勢のスタッフさんが「可愛い」とか「素敵」とかめっちゃ言ってくださるんです。これまで何かと怒られてばかりでしたから、そういう声をかけていただく度、「わー! めっちゃ褒めてもらってる!」と嬉しくなりますね。
しかも自己肯定感が上がるというのは個人としてだけでなく、YouTuberとしてもそうで。YouTubeって仕事として認められないみたいな空気をずっと感じてきたんです。実際、動画の投稿はやろうと思えば、誰でも簡単にできちゃうことですし。
でも雑誌に出ることで周りから「すごくね」と思ってもらえるようになったというか(笑)。YouTuberとしての自分を以前より認めてもらえるようになった気がします。
――なるほど。これまでがっつりと雑誌グラビアをやるYouTuberなんていなかったですし、いけちゃんの登場で今後YouTuberの認識も変わるかもしれないですね。
いけちゃん あとはSNSでは手に入らない、キレイな写真を撮ってもらったことでも自己肯定感はあがりました(笑)。
――ちなみに4月には週プレから待望のファースト写真集が発売されます。
いけちゃん 最初のグラビアが評判だったので、今回も旅をテーマに撮影しました。ロケに行ったのは西表島、小浜島と地元の秋田。南国のすごくキレイな海やジャングルから雪景色までを背景に撮影しました。
特に雪の中での撮影は大変でしたね。座ったり、寝転がったりするうち全身が本当に痛くなっちゃって。霜焼けになるし、あまみ(赤くなること)もでちゃったし。でも写真集だから頑張りました。是非、大勢の方々に見てほしいですね。
――今後のビジョンは? 昨年は舞台に出演したり、ABEMA競輪の番組に出演したりと活躍の場を広げていましたけど。
いけちゃん いやいや(汗)。YouTubeはやっていきますけど、それ以外にどんな仕事をやるかに関しては現時点でどうというのはないです。その時々でやりたいことをやれればと。ただ将来的には建築関係の仕事をしたいです。
――そういえば昨年、一級建築士の試験を受けたとか。
いけちゃん ギリギリのところで落ちちゃったんです(泣)。また勉強に勉強を重ねて、今年も再挑戦しようと思っています。
――グラビアはいかがですか?
いけちゃん 最近は私をグラビアの人みたいに思う人もいるようなんですけど、あくまで「YouTuber」のいけちゃんでいたいんです。なのでグラビアは、自分の世界観を大事にしながら大切にやっていければ。それこそ自費で写真集を作っていくのもありかななんて考えたり、考えなかったり(笑)。
――最後に。これはみなさんに聞いていますが、いけちゃんは初グラビアってたまに見返したりしますか?
いけちゃん スマホのオフショットを含め、自分の写真は定期的に見返します。まだ1年しか経ってないですけど、すでに「あーこんな時代もあったよなー」ってしみじみしています(笑)。まさかこんな風にたくさんグラビアをやることになるなんて。本当に考えていなかったですよね。
■いけちゃん(Ikechan)
1997年9月20日生まれ 秋田県出身
○2019年9月からYouTubeを始め、あざとい動画でみるみる話題に。今年1月に週プレでグラビアデビューを果たし、同日に発売したデジタル写真集は1万DLに迫る大ヒット。4月21日に待望のファースト写真集が発売予定。
公式Twitter【@ikechan0920】
公式Instagram【@ikechan0920】
公式YouTube『いけちゃん / ikechan』
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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