あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第42回】競馬歴半年です。父が毎週競馬をしており、便乗してやるようになりました。ワイドの買い方について、質問させてください。
３連複とワイドを500円ほど買っています。ワイド100円をとれたとしても、プラスマイナス０くらいですね。プラスになればよし、くらいの考えです。せめて穴馬を探すようにしているのですが、かといって穴馬２頭のワイドを買う勇気はありません。
「１着は無理でも、３着に入りそう」そんな素敵な穴馬を見極めるコツがあれば教えてください（40代・女性）
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まず、今週の振り返りから。日曜の重賞は阪急杯と中山記念でしたが、阪急杯は僕が取れない馬券でしたね。多分、何回予想してもあの馬券は買わないような気がします。よって何の後悔もございません。
中山記念はヒシイグアスが勝ちました。5番人気ならおいしい馬券でしたね。まあ単純にこのメンバーなら1番強い馬といっても過言ではない馬ですからね。仕上がりに一抹の不安を感じ本命にはしませんでしたが。ドーブネはトラックバイアス的に推奨馬に上げましたが、よく頑張りましたね。ラーグルフも外枠と乗り替わりで評価を下げましたが、見事でした。
日曜日は中山1R、阪神3R、阪神6Rを推奨レースにあげましたが、中山1Rは堅い決着で外しましたが、阪神3Rは◎◯▲が1.2.3着という1番気持ち良い結果でした。阪神6Rも◎◯が1、2着と３連単を的中。大幅プラスになりました。予想を見てくれた方もかなり的中してましたので良かったと思います。
さて、質問者さんはローリスク、ローリターン的な買い方ですね。「競馬を楽しむ」「馬券を楽しむ」という目的で考えたら１番最適なやり方だと思います。ただ、僕みたいなギャンブルジャンキーには買えない馬券です（笑）。
「穴馬を探すようにしているのですが、穴馬同士のワイドを買う勇気はありません」とのことですが、確かに確率を考えた場合、穴馬が来る時の相手は、人気馬になることが多いです。
そもそも人気のある馬の方が、確率的には高いですから、穴馬２頭の馬券はなかなかの低確率になります。
先日、大井競馬場の配信で丁度そんな話になりましたので、改めてお話しさせていただきます。まず大前提として、オッズ、倍率というのは、「その馬が来る確率を表したものではない」ということを念頭に置く必要があると思います。
あくまでもオッズ、倍率は、馬券を購入した人たちが作り出すものです。極端な話、来る確率が低い馬でも、馬券の購入金額が多ければ人気になるのです。
僕の思う予想というのは、単純に来る確率が高い馬を選ぶことではなく、期待値（来る確率とオッズ、倍率の関係）が１番いいと思う馬を選ぶことが基本にあります。
今週のギャンブル格言【オッズは疑え！】
なので、本命党や、人気馬と穴馬を狙うとか、大穴狙いとかそういったスタイルはなく、そのレースにおいて期待値が高いと思われる馬を選ぶという単純なものです。
もちろんその期待値は明確な数字ではなく、自分で算出するので、決して正確なものではないし、そもそも数値化することが困難なものです。あくまでも感覚的なものです。
皆さんにアドバイスするとしたら「オッズを信用するな！」ということです。何故その馬が人気になっているのか？ 何故その馬が人気がないのか？ そこが重要だからです。
「1着は無理でも3着に入りそうな穴馬を見極めるコツ」。これを考えられるレースは、頭ひとつ抜けている馬がいて、他が団子状態の時でしょうか。
・展開がハマれば3着に来そうな追い込み馬
・展開がハマれば逃げ残れる可能性のある馬（この場合は１着まで考えることが多い）
・芝替わり、ダート替わり、距離延長、短縮、近走の成績が良くない実力馬
まあ、ざっくり言うとこんな感じですかね。人気やオッズだけ見ていたら見えないものもあります。様々なファクターを頭に入れて、色んな角度から物事を見ることで、他の人から見えづらいものが見えたりします。それがまさに穴馬を見つけられるということです。
オッズが1.5倍だから来る！ オッズが100倍だから来ない！ こんな考え方だと高配当を得ることは難しいでしょう。1日で荒れないレースがない日なんてほとんどありません。必ず荒れるレースは訪れます。
穴を買えば荒れるレースが取れるわけでは決してありませんが、少なくとも人気馬を買っているうちは高配当は取れません。根本的な考え方の改革をしてみるのも悪くないと思います。まあ楽しむのが１番ではあるとは思います。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
