『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。
今回は週プレで年間最多5度の登場を果たし、「グラジャパ!アワード2021」で最優秀新人賞を受賞した櫻井音乃さんの前編。
櫻井さんは「Miss World Japan 2019京都大会」ファイナリスト、ミス・介護&福祉賞、「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト、モデルプレス賞など輝かしいキャリアを経て、『週刊プレイボーイ』2021年15号でグラビアデビュー。
その眩しい美貌と抜群のスタイルはたちまち大反響を呼び、2021年11月に発売したファースト写真集『Fanfale』はヒットを記録した。
今回はそんな櫻井さんにインタビュー。芸能界を目指した幼少期の頃から『週刊プレイボーイ』の初グラビアに至るまで。さまざまなエピソードを聞きました。
――櫻井さんは小さい頃からすごく活発で、人前に立つのが好きな子供だったそうですね。
櫻井 はい。とにかく目立つのが好きで、小学校の頃から学級委員に立候補するなどして、何かとあれこれ仕切っていました。あと習い事も水泳からピアノ、太鼓、ダンスと幅広くやっていて、発表会に出るのも好きでした。
――その頃から芸能界に入りたいと思っていたんですか?
櫻井 目指すようになったのは、小学校5年生の時です。ママの影響でファッションに興味を持ち、『ニコ☆プチ』を読んで、めるる(生見愛瑠)さんを好きになったんです。
その後、めるるさんがイベントで地元・静岡に来ることがあって、観に行ったらキラキラしていて衝撃を受けて。自分もあんな風になりたいと思うようになったのはそこからです。早速ママに手伝ってもらい、雑誌に載っているモデルなどの「オーディション」を片っ端から応募するようになりました。
――片っ端から! で、結果は?
櫻井 大体最終審査まではいくんですけど、最終的には全部ダメで(苦笑)。なんとか事務所には入ったんですけど、それ以降もずっと悔しい結果ばかりでした。でも家族が応援してくれたのは大きな励みになりましたね。
オーディションはパパが運転して、ママと弟と四人で東京まで行くんです。で、オーディションが終わるとご飯を食べて、観光して帰る。落ちて泣いてばかりいましたけど、オーディションが家族の一大イベントだったんです(笑)。
――そうした家族の応援もあり、中学生で『ポップティーン』のモデルに。そして高校生になってからは「Miss World Japan 2019京都大会」や「女子高生ミスコン2019」のファイナリストなど様々な舞台に挑戦します。
櫻井 「Miss World Japan」は自分の中で大きかったです。中3の頃、モデルとして呼ばれなくなり、家族で芸能界はもう諦めようかって話になったんです。仕事は決まらないし、受験もあったし。
でもラストのつもりで「Miss World~」を受けたら、オーディションを通過してファイナリストに選ばれ、しかも1年かけウォーキングや茶道などさまざまな実技を受けているとそれがすごく刺激になって。
――というと?
櫻井 当時、最年少の16歳だったこともあって、一緒に受けていた方々がみんな優しくしてくださったんです。しかも皆さん、向上心を持って、自分の夢に一所懸命なんです。英語がペラペラだったり、弁護士やキャビンアテンダントを目指していたり。そんな中で自分も頑張らなきゃって前向きに思うようになりました。
しかもその方々に「女子高生ミスコン」のオーディションを紹介してもらったりするなど、徐々に物事がうまく進んでいきました。
――大きな転機になったんですね。「Miss World Japan京都大会」でミス介護&福祉賞、「女子高生ミスコン2019」でモデルプレス賞をそれぞれ受賞。また恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました~韓国ソウル編~』(Abema TV)にも出演。いい波が押し寄せる中、2021年にホリプロに入所しますがこれはどういう経緯で?
櫻井 女子高生ミスコンの後、ホリプロスカウトキャラバンをインスタにDMを通じ、勧めていただきました。「出ます!」ってすぐ応募したんですけど、途中審査で落ちてしまって。「人生、終わった」って大泣きしていたら、また連絡が来て、別途お会いしましょうって。そこからですね。
――グラビアはホリプロさんに入所して、マネージャーさんから勧められたんですか?
櫻井 そうです。でも最初はやりたくなかったんですよ。両親もあまりいいイメージがなく、特にパパは大反対でした。一度、水着になったとして、その先どうなるのか心配だって。
――エスカレートしていくんじゃないかと。櫻井家の大家族会議があったんですね。
櫻井 ありました。私自身も中学生までずっと胸が大きいことがコンプレックスだったんです。なので「え? 水着か!?」って。
――胸の大きなコは、思春期にすごく悩むと言いますよね。
櫻井 当時は男の子に何かを言われないよう普段からダボダボの服を着たり、胸をつぶして体育の授業に出たり気遣っていました。あと前にモデルを辞めるきっかけになった原因のひとつも胸だったんです。大きいことで洋服がキレイに着られないって言われて。
自分でも分かってはいたけど、やっぱり辛かったです。高校に入ってからは、同級生のコたちから「羨ましい」と言われたり、インスタで思い切って水着をあげたらすごくいい反応だったので大分、気持ちは変わりましたけど。
――そんなに抵抗のあったグラビアをやってみようと思ったのは、やはり事務所との信頼関係からですか?
櫻井 そうですね。お話もしたし、両親もせっかくだから思い切ってチャレンジしてはどうかって。それでもどんなものかわからないからもちろん戸惑いはありましたけど。
――初グラビアは『週刊プレイボーイ』(週プレ)が撮影しましたけど、週プレを読んだことってありました? いやそもそもグラビア自体見たことは?
櫻井 実はどちらもなくて。水着は女のコがインスタグラムであげる写真くらい。週プレは知ってはいたけど、自分で見るにはまだ恥ずかしいって見たことなかったんですよね。今、思うと信じられないですけど(笑)。
――グラビアの撮影にあたり、いきなりロケに行くのではなく、先にテストシュートをされたとか。
櫻井 はい。慣れるのと、どんな水着が似合うか見たいってことで編集さんが機会を作ってくれたんです。本番とは違うと言われていたので、海で水着になるくらいの軽い感じでスタジオに行ったら、編集さんやスタッフさんだけでなく、事務所の方とかたくさんの人がいて。めちゃびっくりしました(笑)。
――その時は3ポーズ程度撮ったそうですね。
櫻井 緊張して正直よく覚えてないですけどそうかも。スタジオに入って、皆さんに挨拶した後、楽屋でメイクしていただいて、水着に着替えて。スタイリストさんもメイクさんも女性だったので、その時は平気だったんです。
「グラビアってほぼ化粧しないんだ。大丈夫かな」なんていろいろ考えたりして。でも「さぁ撮ろうか」って楽屋を出た瞬間、スタジオにいるみんなの視線が集中して「わわわ~! 恥ずかしすぎる!!」ってなりました(笑)。
――この時のテストシュートのカットは『週刊プレイボーイ』2021年15号の初グラビア『さくらの唄』の中に掲載されています(アザーカットが同タイトルのデジタル写真集として配信中)。確かに観ると緊張しているような......。
櫻井 めちゃくちゃ緊張しています。でも撮影の途中、カメラマンさんから写真を見せてもらったんですよ。そうしたらものすごくキレイでびっくりしちゃって。「へー、こういう感じになるんだ! 素敵だな!」って一気に安心しましたね。
★後編⇒櫻井音乃が語る"グラビア観"の変化「コンプレックスだった胸も『自由に見てください!』なんて思ったり」
■櫻井音乃(Otono SAKURAI)
2002年8月17日生まれ 静岡県出身
○「Miss World Japan 2019京都大会」ファイナリスト、ミス・介護&福祉賞。「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト、モデルプレス賞。昨年、週プレに年間最多5度の登場、「週プレ グラジャパ!2021」最優秀新人賞を受賞。
公式Twitter【@oto_178s】
公式Instagram【@o_to.08】
公式TikTok【@o_to.08】
櫻井音乃1st写真集『Fanfare』公式Twitter【@otono1st】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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