『轟轟戦隊ボウケンジャー』で間宮菜月／ボウケンイエロー役を熱演。2019年8月に芸能界引退を発表以来、表舞台に立つことのなかった中村知世（なかむら・ちせ）が、3月20日（月）発売の『週刊プレイボーイ14号』「スーパー戦隊ヒロイン特集号」でまさかのグラビア撮り下ろし！
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■山や海、川、崖など過酷なロケばかり
――お久しぶりです！ なんと週プレでは約10年半ぶり、2019年の芸能界引退後は初の撮り下ろしとなりました。
中村 お声がけいただいたときはびっくりしました。「人違いじゃない？」と思ったくらい（笑）。現在は自動車のリース会社で事務職に就く、ごく普通の2児の母ですから。
でも仕事が嫌になって辞めたわけじゃないし、せっかくの機会。それに応援してくださった皆さんに元気にやっている姿を見せたかったのでお受けしました。
――キュートな姿は今も健在です。中でも印象的なカットは？
中村 ツインテールです。私が演じた『ボウケンジャー』の間宮菜月はツインテールがトレードマーク。当時もグラビア撮影の際、ツインテールをよくやっていたのを思い出しました。たださすがにもういい年。撮る前は「大丈夫？」って不安でしたけど、写真を見て「けっこう、イケてるかも！」と思っちゃいました。えへへへ。
――きっとファンも喜ぶと思います。その菜月は少女がそのまま大人になったようなキャラで、明るく、天真爛漫（てんしんらんまん）。愛らしい中村さんとイメージがかぶりました。
中村 当時、よく言われました。女のコらしくて、天然で、負けず嫌い。性格なども自分に似てるなと思っていましたよ。
――一説によれば菜月はスーパー戦隊史上、最も多く敵に捕まったヒロインだとか。そのかれんな姿もファンの心を盛り上げました。
中村 アクションが苦手だったので、監督が計らってくれたのかも（笑）。でも最初はそんな弱々しい菜月がファンの方に受け入れてもらえるのか、心配だったんです。
――心配というと？
中村 クランクイン直後に関係者との懇親を深めるクリスマス会があって、そこでしたたかに酔ったスタッフさんに「菜月みたいな（弱い）キャラは、シリーズ史上初めてだから泥を塗らないようにしろよ」と強く言われたんです。激励のつもりだったんでしょうけど、「私の役はダメなんだ」って受け止め、大泣きしちゃって。
でもいざ放送が始まってみたら、反応が良く、視聴者さんからもうれしい言葉をたくさんいただきました。決して強くはないけど、勇気を持って戦いに挑み続ける菜月を誇りに思うようになりましたね。
――思い出のシーンは？
中村 エンディングかな。山の高い所までメンバーと登り、景色を見渡すシーンがあるんですけど、撮影の現場まで全員自力で登ることになって。息切れして、大変でした（笑）。
『ボウケンジャー』はタイトルどおり「冒険」がテーマ。山や海、川、崖などのロケが多く、とても過酷なシーンの連続でした。2話で剣を突きつけられ、海にペタンと座り込むシーンも記憶に残っています。真冬の撮影で約5時間濡れっぱなし。冷たさのあまりお尻の感覚がなくなりましたよ（笑）。
――本当にハードだったんですね。
中村 でも遠くだからこその良さもあって。毎朝5時に集合し、メイクした後、ロケ地へ。遠いのでバスの中に毛布や枕を仕込んでしっかり仮眠できるんです。それはありがたかったですね（笑）。
――中村さんにとって菜月はどんな存在だったんですか？
中村 自分そのものでした。毎日ハードな撮影で、仕事とプライベートをうまく切り替えられなかったのもありますけど、普段から菜月になった気がしました。声を張ることも平気になったりとか。
そういえば番組終了後、電車で痴漢に遭ったんです。そのとき「この痴漢野郎！」って大声で叫んじゃって（笑）。自分自身、強くなった気がします。恐らく今も自分の中で菜月は生きていますね。
――また菜月に再会したいです。
中村 本当に。芸能界は引退したけど、いつかスーパー戦隊のスピンオフ作品で菜月を演じられる日が来たらなって。もしそうなったらまたツインテールをお見せしたいと思います（笑）。
（スタイリング／筒井葉子[PEACE MONKEY] ヘア＆メイク／中村未幸）
●中村知世（なかむら・ちせ）
1986年9月11日生まれ 福岡県出身 身長162㎝
○2003年、映画『スウィングガールズ』のオーディションに合格し、芸能界入り。『轟轟戦隊ボウケンジャー』（2006～2007年）ほか多数の作品に女優、タレントとして出演。2019年8月末日をもって芸能界引退を発表。
公式Instagram【@nakamurachise】
公式Twitter【@nakamurachise】
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