さまざまなメディアで話題を振りまくひろゆき氏は、歴戦のゲーマー(特にシミュレーションゲーム好き)でもある。これは、そんな彼がこれまでの人生で出会ってきたゲームをじっくり語る連載コラムだ。
* * *
■『信長の野望』は学べるゲーム
「ドラクエ」シリーズのほかに、新作が出ると必ず遊ぶのがコーエー(コーエーテクモゲームス)の歴史SLG(シミュレーションゲーム)、『信長の野望』シリーズです。
「信長」をはじめてやったのは小学校の高学年の頃。当時の僕は、武将やその歴史とかに興味なかったんですけど、友達に勧められて遊んでみたら、結果的に詳しくなっていました。
「信長」をやっていれば、中学生ぐらいになると「ああ、姉小路頼綱ね」と、ざっくりと歴史に興味を持つようになる。そういった面では、信長の野望は「学べるゲーム」って言えるんじゃないですか。
ただ、僕は「『信長の野望』で歴史を勉強しましたー!」って意識はまったくなくて、今の子供たちがポケモンのパラメーターを覚えるのと同じ感覚で、魅力的なゲームキャラクターとして武将や設定を記憶していただけなんですけどね。
コーエーの歴史SLGだと『蒼き狼と白き牝鹿』や『三国志』シリーズも大好きなんですよ。
僕が子供の頃に流行っていたSLGといえば『大戦略』シリーズがありましたが、"この海戦で負けたらクリアできません"みたいなパズル的な作業が続くのが苦手でした。
■ひろゆき流「弱小大名プレイ」
僕が「信長」シリーズをやる場合は「弱小大名プレイ」です。それこそ姉小路家を選んで遊ぶんですけど、基本は民忠(民の忠誠度)をひたすら上げとけばなんとかなる(笑)。僕は米を大量に作って、相場の良い時に売って、兵隊を増やして民忠を上げています。
一見地味な作業なんですけど、実はこれって小中学生でもビジネスや政治的なことを無意識で学べるゲームになっているんですよね。そもそも"民忠"って学校や会社でも超重要なことだと思います。
ここまで「信長」について話してきましたけど、実は最後までクリアしたことないんですよ。このゲームって、だいたい30国取ればクリア確定じゃないですか。あとは力押しの作業になっちゃう。そうなると「あ、これは今やんなくてもよいゲームだな」って飽きちゃうんですよね(笑)。
●ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『考えて生きる~合理性と好奇心を併せもつ~』(成毛眞氏との共著、集英社)など