『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。
今回はB92W64 H88という圧倒的スタイルを誇るグラビアアイドル星名美津紀さんの前編。
星名さんは2012年2月、中学3年生でデビュー。撮影会で長蛇の列を作るため、「星名シフト」と呼ばれる専用シフトが作られるなど話題を呼び、同年6月4日売りの『週刊プレイボーイ』2012年15号で初グラビアを披露。
以降、雑誌グラビアやDVDでたちまち人気を博し、2013年には『プロが選ぶアイドルDVD賞』でMVPに選ばれるなど名実あわせトップグラドルに。現在は女優やタレントとしても活躍。活動の幅を広げています。
今回はそんな星名さんに芸能界を目指した経緯から、初グラビアに至るまでのエピソードを聞きました。
――星名さんは幼い頃から、芸能人になりたかったそうですね。
星名 はい。決して目立ちたがり屋ではないし、学校では教室の隅で本を読むような子だったんですけど、ずっと憧れていました。好きだったのは佐々木希さん、佐藤ありささん、桐谷美玲さん。『ノンノ』が好きで、よく読んでいました。
――オーディションは?
星名 中学1年生から2年生にかけて、たくさん受けました。ファッション誌から、芸能プロダクションのコンテストまで。でも全部落ちちゃって(苦笑)。私のお母さんは、昔アイドルになりたかったらしくて、ふたりで雑誌を見ながら「これはどう?」なんてやっていましたね。そうしたら中学3年生の時、スカウトされました。
――場所は?
星名 原宿です。AKB48の神セブンにハマっていて、原宿までグッズを買いにいったんです。そうしたらその日5社に声をかけられて。その中で一番印象的な方がいた事務所に入りました。
――印象的な方、というと?
星名 「すみません......」ってものすごくビクビクしながら寄ってきたんです。しかも他の方がスーツなのに、その人だけ短パンにTシャツ姿。怪しいから、変質者だと思って無視したんです。そうしたら追いかけてきて(笑)。
話を聞いたら、芸能事務所のスカウトさん。家に帰ってからネットで調べたら、ちゃんとしたところだったんです。なんか縁を感じて、お母さんと挨拶に行きました。
――デビューはすぐ?
星名 10月にスカウトされて、翌年の2月にデビューです。まだぎりぎり中学3年生。最初は撮影会のお仕事です。宣材を撮った時に水着になったら、意外と胸があることがわかり(笑)、グラビアのお仕事をやってみようかって。
――胸は小学校の頃から大きかったそうですね。
星名 小学4年生の時点で、Fカップありました(笑)。でもものすごくコンプレックスでしたね。ある日の体育がマラソンで、男の子に「星名の胸でけーぞ!」ってみんなの前で叫ばれたんです。恥ずかしさのあまり次の授業、トイレでずっと泣いて、そのまま帰っちゃいましたから。
――男のコからするとちょっとしたイタズラ心からでも、女のコ的には繊細な話ですよね。
星名 翌日、校長室でそのコに謝られ、「じつは好きで......」ってまさかの告白をされちゃって(笑)。でも本当に胸が大きいのは嫌でした。中学生の頃はバレー部だったんですけど、ジャンプする度に揺れるし、スライディングする時も邪魔だし。
――中学3年生の時はどれくらいあったんですか?
星名 92のHです。
――立派すぎます(笑)。さぞ撮影会も盛り上がったでしょうね。
星名 始めてからすぐ「星名シフト」というのができました。何人かいる中で、私だけすごい行列になっちゃって。時間切れになっても会場の外の階段まで並んでいるんです。仕方なく特別なシフトを組んでもらいました。
――すごい! 当たり前だけど、撮影会は水着ですよね。コンプレックスもあったわけだし、しかもお客さんはおじさんばかり。抵抗はなかったですか?
星名 それはなかったです。コンプレックスもいつか克服したいと思っていましたし。撮影会に出る前ポージングの練習をさせてもらっていたんですけど、それで水着に慣れたのもあったでしょうね。それよりも撮影会にいらっしゃる方が皆さん本当に優しい方ばかりでビックリしちゃって。全員、お父さんみたいなんです!
――そりゃ当時の星名さんからしたら、年齢的にお父さんばかりだと思うけど(笑)。優しいってどんな感じ?
星名 何よりプレゼントをたくさん持ってきてくださるんです。しかもすごいものばかり。一個300円もするシュークリームとか、800円のプリンとか。そんな高価なお菓子、当時のお小遣いじゃ買えないから嬉しくて。
あと、当時好きだった「LIZ LISA」(リズリサ)ってガーリーなブランドのお洋服をいただいたり。さらに撮影会ではチェキまで(有料で)ちゃんと撮ってくれるんです(笑)。
そこまでしてくれるんだ!って。感激の余り、私もたくさん喜んでもらいたいなって気持ちで毎回、現場に臨んでいました。
――帰宅時は、手荷物がすごかったんじゃないですか?
星名 そうなんです。両手いっぱいにお菓子やら、プレゼントやら抱えちゃって。お母さんは最初は「一体、どうしたの?」って目を丸くしていました(笑)。
――差し入れを食べすぎて、太りませんでした?
星名 太りました(笑)。我慢しろと言われても、まだ中学3年生とか高校1年生ですし。やっぱり食べちゃいますよね。あははは。
――『週刊プレイボーイ』2012年15号(6月4日発売)で、ついに初グラビアを披露するわけですが、それはどんな経緯で?
星名 撮影会の写真をファンの方がネットにあげられたんですね。それを週プレの編集さんが目にして、オファーをいただきました。話を聞いた時はすごく嬉しかったです。
正直、週プレさんのことはよく知らなかったです(笑)。そしてここが私にとっては大きなターニングポイントになりました。
――ターニングポイント? 初グラビアを撮り下ろしたってこと?
星名 それもそうなんですけど、週プレさんに出られるってことでこの先、もっと本格的に芸能活動をやっていくのがいいのでは? って話になったんです。でもお父さんが大反対で。
私は将来、CAさんになりたくて、航空科のある全寮制の高校に通い始めたところだったんです。でも仕事が増えたら、通えないよねって。
――お父さんは学校にちゃんといけ、と。
星名 そうなんです。一方でお母さんは私がやりたいなら、頑張ってみたらって。お互い正反対だから大ゲンカになっちゃって。結局は、私が全寮制の生活にあまり馴染めなかったこともあって、高校を辞め、通信制の高校に編入することになりました。なんとも身が引き締まる思いでしたね。
――星名さんの人生の岐路に週プレがあったとは......。初グラビアの現場にはどんな心境で臨みました?
星名 段取りも含め、わからないことだらけなのでやはり緊張しましたね。あと撮影したのが、都内にある大きなスタジオ。ロケじゃないのでなおさらドキドキしました。撮影会の経験で、水着は慣れていたけど、それでも最初は言われるがままだった気がします。
――この時は「REAL SCHOOL GIRL」というタイトル(アザーカットで構成されたデジタル写真集が配信中)で現役女子高生の全身をパーツごとに映し出した、コンセプチュアルなグラビアでした。
星名 そうなんですよ。カメラマンの青山裕企さんに「今日はフェチ系でいきます」って言われたんですけど、撮るのはお尻とか胸ばかり。全然、顔を撮ってくれないんです!(笑)
撮影中、一体どういうふうになっていくのか正直、不安でしたね。でも最終的にはスタッフさんを信じて、いいグラビアになるよう、可愛くなるよう努力しました。
――ラストページではようやく星名さんの顔のアップが掲載。もともと可愛らしい上、焦らされていただけに(笑)、大きなインパクトを受けました。
星名 あー、それならよかった(笑)。
――発売日は、掲載誌を買いに行きましたか?
星名 お昼頃、コンビニへ行きました。買う前に少し立ち読みをしたんですけど、全国誌の雑誌に自分が載っているんだ!ってそれまで味わったことのない喜びがありました。
あと、その号の表紙が松井玲奈さんだったんですよ。AKB48グループの人と同じ雑誌に載れたことも嬉しくて。もともとこの仕事を始めたのは、AKBのグッズを買いに原宿へ出かけたのがきっかけ。ここには「AKBが導いてくれたんだ」と思いました。
――担当編集に聞いたら、星名さんのグラビアは絶対に反響があるだろうからその先も撮り下ろしすると肚(はら)の中で決めていたようですよ。それで敢えて大胆なグラビアであおってみたと。
星名 えっ! そうだったんですね。嬉しい! 私も次こそちゃんと顔を撮ってもらえるようもっと頑張ろうって、やる気に火が点きました(笑)。自分にとって一生に一度の特別なグラビアになったと思います。
★後編⇒レジェンドグラドル・星名美津紀が語るグラビアへの熱い想い「胸は寄せるのでなく上げるものなんです」
●星名美津紀(ほしな・みづき)
1996年5月14日生まれ 埼玉県出身
身長164㎝ B92 W64 H88
公式Twitter【@hoshina_mizuki】
公式Instagram【@hoshina_mizuki】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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