大崎由希
グラビアアイドルが当たり前のように自身のYouTubeチャンネルを持つ昨今。週刊プレイボーイ19・20号では、水着+αの動画を日々熱く更新する4人を厳選して、インタビューとともに紹介している。

そちらの特集ではすべてを掲載できなかったインタビュー全文を、撮り下ろし写真とともに週プレNEWSにて掲載。今回はグラビアアイドルとして活動しつつバンドのドラマーとしても活動。人気曲にあわせ見事なドラムプレイを披露するYouTubeチャンネル『グラドルが叩いてみた』(登録者数/14.1万人)が話題の大崎由希さんが登場。

――YouTubeを始めたきっかけを教えてください。

大崎 最初は自分の「資料」になればと思って始めました。普段、グラビア活動の傍ら、バンドでドラムを叩いているんですけど、そのことを音楽関係者など、仕事関係の方にお話しすると「8(エイト)ビートってわかる?」とか「自分のスティックを持っているの?」など、初心者だと思われることが多くて(苦笑)。映像を見てもらえば、自分がどんな演奏をするのか、どの程度叩けるのか、すぐわかるんじゃないかと思ったんです。

――確かにグラビアアイドルで、ドラマーってイメージ湧かないですもんね。

大崎 最近は音楽をやりながら水着になる人がいないわけじゃないけど、ドラマーは珍しい気がします。

――動画はご自身で撮影から編集までされているとか。

大崎 はい。始めた頃は、スマホ一台を使って、とにかく見よう見まねでやってました。もう6年前にもなりますね。

――制作面で特に意識していることはあります?

大崎 (楽曲にかぶせドラムを演奏する)「叩いてみた動画」なので、何より「演奏」がわかりやすいことですね。最初は定点で撮影するだけだったんですけど、「この角度から見られたら面白いな」とか「足元が見えた方が参考になるかな」とか考えるようになり、カメラを増やしたり、位置を変えてみたり。あと、音がはっきり聞こえるように機材を変えてみたりするなど、演奏者でもある自分が見たくなるものを心掛けています。一方でグラビア的には肌の露出が大事なので、そこはちょっとあざとく、谷間など胸のボリューム感がわかる衣装を選んで着ています(笑)。

――最もバズったのは?

大崎 『紅蓮華』を「叩いてみた」動画です。

――LiSAさんが歌った、アニメ『鬼滅の刃』のテーマ曲ですね。

大崎 はい。アニメの人気もあって、日本ばかりか海外からもすごく反響があり、もう475万回も再生されています(2023年4月末時点)。特に台湾とかアジア圏でご覧いただいた方が多かったようですね。ものすごくうれしいです。

大崎由希

――他にも東京事変の『群青日和』(280万再生)、ゲスの極み乙女の『ロマンスがありあまる』(185万再生)なども反響がすごいです。普段、楽曲はどう選んでいるんですか?

大崎 自分が演奏したいと思う中から、大勢の方が聴きたいと思ってくれそうな楽曲、あるいは演奏の難しいテクニカルな楽曲ですね。一般の音楽ファン、ミュージシャン、それぞれの視点で楽しめるものを選んでいます。

――なにより音楽とグラビアの同時に楽しめるのは、すごくうれしいですよね。

大崎 ありがとうございます。コメント欄を見ていると世界中から「こんなセクシーなコがここまで激しく叩くなんて!」とか「胸に目がいって、演奏が観られない!」とかさまざまな声をいただきます(笑)。もちろん「(肌を露出するなんて)けしからん! 真面目にやれ!」みたいな声もありますけど、そもそもドラムとグラビアの二刀流が私の持ち味ですから。音楽だけでなく「谷間がいい感じに揺れているぞ」とか、どうご覧になってもいいので(笑)、エンターテインメントとして自由に見ていただきたいです。

――撮影に関する苦労なんてあります?

大崎 原曲に忠実に演奏しようと思っているんですけど、一曲フルで完全に再現するのは難しいですね。しかもそれをかっこよくカメラに収めるのもまた大変。納得いくまで相当な回数、撮り直すこともあります。あとこれは撮影というよりドラムを叩く上での苦労ですけど、体型維持も大変ですね。

――ドラムで体型維持、ですか?

大崎 はい。ドラムって「有酸素運動を超えて、無酸素運動だ」なんて言われるほど激しいんです。ちょっと叩くだけで、すぐに滝汗が吹き出ちゃう。ムキムキにならないか、痩せすぎて胸がなくならないか、その辺りはすごく気をつかっています(笑)。そうでないとグラビア活動のほうに支障が出てしまうので。

――動画を撮るようになって、ご活動に変化はあります?

大崎 今回の週プレさんの企画もそうでしたけど、撮影の現場にドラムセットを持ち込んで撮影させて欲しいというリクエストを多くいただくようになりました。あと、ドラムのイベントに一人で出る機会が増えたり。さきほどのコメントじゃないですけど、以前はグラビアとドラマーの二刀流に否定的な反応が多かったんです。"グラビアドラマー"として知っていただき、肯定的に見てくれる方が増えたなと思います。ものすごく嬉しいです。

――大崎さんにとってYouTubeで動画をあげる楽しさは何でしょう?

大崎 のびのび演奏できることですね。ライブ会場で実際に水着で演奏する機会はなかなかないけど、動画であれば大丈夫というか。布が少なくて叩きやすいし、涼しいし。気持ちの上でも自然とアガります。

――ライブ中、男性だと上半身裸とかいますし、ドラマーって、確かにどのメンバーよりも暑そうですよね(笑)。

大崎 それと、グラビア活動をしていてこんなことを言うのは変かもしれないですけど、私はじつは人前に出るのが苦手なんです。お客さんの前に立って演奏するのは恥ずかしいけど、ドラムならステージ後方なのでやれています。でもYouTubeはまた別。たくさんのコメントももらえるし、世界中の人から見られることがすごく楽しいし。自分が開放的でいられる場だと思います。

――今後やってみたいことは?

大崎 いままであまり激しい曲はやってなかったので、音楽的にもっといろんな面を見せていきたいです。あと『叩いてみた』ってタイトルなので、これまで考えていなかったんですが、グラビアのメイキング動画など、グラビアドラマーとして新しいことも考えていきたいと思っています。

大崎由希

●大崎由希(おおさき・ゆき)
1987年9月11日生まれ 神奈川県出身 身長155cm B88 W54 H84
○2007年女優として芸能活動をスタート。高校時代からドラムをはじめ、現在はガールズジェントバンドLittle Lili thのドラマーとしても活動中 。
公式YouTubeチャンネル『グラドルが叩いてみた』【@osakiyuki】

○まずこの一本
【グラドルが叩いてみた】紅蓮華 - LiSA(鬼滅の刃)
『鬼滅の刃』主題歌のドラムを胸元が開いた衣装を着用し、セクシーで豪快にプレイ。正面・真上・足元と3台の カメラを使用し、演奏の参考用にも!