「投稿動画」わずか11本にして、「総再生数」700万回超! 《登録者数》10万人超えのODOOJI「投稿動画」わずか11本にして、「総再生数」700万回超! 《登録者数》10万人超えのODOOJI

今、K-POPリスナーの間で話題になっているアラサー男性集団がいる。K-POPアイドルの高難度ダンスを完コピし、動画がバズりまくっているODOOJI(おどおじ)だ。このキレキレなおじさんたちは何者なのか!? 練習中の皆さんを直撃した!

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■練習が始まるのは全員の終業後

23時、都内のダンススタジオ。16畳ほどの狭いスペースで7人の男たちは踊る。彼らはダンスユニット・ODOOJI。

本家へのリスペクトあふれるキレッキレなダンスがバズり、投稿された動画はわずか11本にもかかわらず、YouTubeのチャンネル登録者数は10万人を超え、総再生回数700万回を突破。界隈(かいわい)で話題の彼らはいったい何者なの!?

――というワケで、リーダーのKUNIさんにお話をお伺いします!

よろしくお願いします!

――ズバリ、ODOOJIって何者なんですか?

ただの、踊るのが好きな会社員集団です(笑)。集まったきっかけは、2年前に僕がBTSの『Butter』のMVを見て、「手の甲にキスをするサビの振り付けが踊りたい!」と思いまして。そこからメンバーを集めて、2021年7月に『Butter』をYouTubeに投稿したのが最初です。

――だからKUNIさんがセンターのジョングク担当なんですね!

そうです、そうです(笑)。完全に僕がやりたくて始まっているので。当初は「1万回再生いけばうれしいな」って気持ちで始めたんですけど、思っていた以上に見てもらえたので、「もっといろいろ踊っていこうか」ってなって続いている感じです。

――最も見られたのは、LE SSERAFIMの『FEARLESS』を踊った動画で、こちらはなんと160万回以上(!)も再生されています。バズってうれしかった反応はありますか?

それこそ今年2月、『王様のブランチ』(TBS系)にLE SSERAFIMがVTR出演した際に、僕たちの話をしてくださったんです。認知してもらえて本当に光栄で、グループLINEでも「ヤバい!」って大騒ぎでした(笑)。

視聴者の方々からのメッセージでいうと、同世代の人たちからの「元気がもらえた」ってコメントや、高校生くらいのコたちの「将来こうなりたい」ってコメントはすごくうれしいですね。好きで踊っているだけなのにそんなふうに思ってもらえて。

ODOOJIのメンバー(左から)ゆうき、DOARA、YOUITCHY、TASUKU、KUNI、SATORU、のぶゆきODOOJIのメンバー(左から)ゆうき、DOARA、YOUITCHY、TASUKU、KUNI、SATORU、のぶゆき

■K-POPの魅力はその完成度

――それにしても、全員ダンスのキレがすごくないですか?

実は、メンバーのほとんどが大学でダンスサークルに所属していたんです。もともと交流のあったDOARAとSATORUにまず声をかけて、そのふたりがまた知人を呼んで、その人が知人を呼んでって集まっていって。

SATORUに関しては、社会人になってからダンスを始めたんですけど、たまたまコピーダンスを踊っているところを見て「クセがなくていいダンスだなあ」と思ってヘッドハンティングしました。

――ほぼ未経験という方もいるんですね! ダンスのクセというのは?

ODOOIJIには、複雑なステップを踏むハウス、緩急を重視するロック、バレエが基礎にあるジャズなど、異なるジャンルを中心に踊ってきたメンバーもいるので、ところどころにそのジャンルのクセが出てしまうんです。

K-POPは基本的にはヒップホップなので、本家を忠実にコピーしたいという思いでやっている僕らとしては、そういうクセをなるべくなくすことに注力しているんです。

練習場所は都内のスタジオ。自分たちのダンスを撮影し、入念にチェックして完コピを目指す練習場所は都内のスタジオ。自分たちのダンスを撮影し、入念にチェックして完コピを目指す

――リスペクトがすごい......。皆さん、日中はお仕事をしているから、練習は夜にされているんですね。

全員の終業後しか集まれないので、夜の8時半から11時までっていうのが一番多いですね。短い時間で細かいニュアンスまで詰めなきゃならないので練習はかなり集中してやっています。

――少し練習をのぞかせてもらいましたが、和気あいあいとやっているかと思ったら、皆さんが真剣な表情をしていて驚きました......。

少しでもわからない部分があれば本家の映像を見て確認します。K-POPアイドルは、それぞれの事務所で研修生としてダンスの基礎をしっかりと固めてきているので、サークルや趣味レベルでダンスしてきた自分たちには本当に難しいんです......。

特に、ここ数年デビューしているグループたちは「第4世代」と称されているんですけど、本当にダンスがうますぎて再現するのが大変。第4世代に引っ張られる形で、すべてのK-POPグループのダンスが難化している印象です。

腕の伸ばし方、手の形や重心に悩んだら、本家を確認。「本家のダンスに正解はある」と話す腕の伸ばし方、手の形や重心に悩んだら、本家を確認。「本家のダンスに正解はある」と話す

――そんな、本家をリスペクトしてやまないODOOJIの皆さんが感じる、K-POPの魅力とは?

完成度だと思います。やっぱり「カムバ」の文化が大きいですよね。カムバとは「カムバック」の略で、新曲や新アルバムを発表すること。K-POPアイドルは活動期間と休業期間を明確に分けていて、休業期間中は新曲をしっかりと練習し、完成させてから世の中に出すんです。

だからダンスも歌も完成度が高く、男性の自分でもヨジャドル(女性アイドル)を見て「かっけー!」って心をつかまれる。〝成長する過程を応援する〟という日本のアイドル文化とはある意味で逆だと思います。僕は推しグループのカムバの日程をカレンダーに書き込んでいるほど心待ちにしています(笑)。

――それでは最後にメッセージをお願いします!

僕らの動画は、背景や衣装から映像の画角までこだわっているので、ぜひ見てほしいです。そして、そのままK-POPというジャンルにもハマってもらえたらうれしいです!

■編集部オススメ!! ODOOJIの動画5選

『Butter』 BTS 
2021年7月に投稿されたODOOJIの初投稿動画。サビの、手の甲にキスをする振り付けに注目!

『O.O』NMIXX 
NMIXXのデビュー曲。楽曲の急激な展開に合わせて、衣装と撮影場所を変えるこだわりっぷりがすごい!

『FEARLESS』LE SSERAFIM 
再生回数160万回超え。本家にも届く大バズり。徐々に暗くなる外の景色から撮影時間の長さがうかがえる。

『OMG』NewJeans 
5人組のNewJeansを7人アレンジで。サビだけサクッと踊るライトバージョンも楽しそうでいい!

『SHOOTING STAR』XG 
日本人7人で構成されたXGのバッキバキなヒップホップ。サビの首の動きができるようになりたい。