撮影協力/株式会社SEGA 株式会社 GENGA GiGO Entertainment GiGO 秋葉原3号館 RETRO:G撮影協力/株式会社SEGA 株式会社 GENGA GiGO Entertainment GiGO 秋葉原3号館 RETRO:G

さまざまなメディアで話題を振りまくひろゆき氏は、歴戦のゲーマー(特にシミュレーションゲーム好き)でもある。そんな彼が、これまでの人生で出会ってきたゲームをじっくり語る連載コラムだ。

* * *

■許せる課金、許せない課金

僕は信条としてソシャゲには課金しませんが、課金している人がいるからこそゲーム会社は運営できて、無課金で『クラロワ』(クラッシュ・ロワイヤル)を快適に遊べるっていうのがあります。なので、課金する皆さんには感謝しています(笑)。

課金には基本的に2種類あって「キャラクターのスキンやステージの追加」と「キャラクターを強くする」です。海外で流行っているゲームはほぼスキンやステージ系で、これは僕もギリ許せます。

一方、プレイヤーが操作するキャラクターの能力を強くする課金はダメ。それによって、ゲームバランスが大きく崩れてしまうからです。

ソシャゲの制作陣は「どうやってチャリンチャリンさせるのがいいっすかねー」がモチベーションなので、ゲームバランスはどうでもよく考えがち。

これはマリオとかモンハンみたいな一般的なゲームとはまったく違う部分です。

■ソシャゲは「いずれ遊べなくなる」

そして、もうひとつ一般的なゲームと違う部分があります。

それは、運営会社がサービスを終了したら、まったく遊べなくなること。ソシャゲはサーバー内のデータを遊んでいるわけですから、サービスが終了した時点でそこには接続はできません。おそらく今人気のソシャゲを30年後にプレイしたいと思っても無理なんです。

30年前のファミコンのゲームはハードが揃えば今でも普通に遊べるし、昔のラジオやテレビ番組だって探せばどっかにあるじゃないですか。でも、ソシャゲの場合は5年前の作品すら、運営会社がサービスを終了した時点からプレイ不可。これって人類の歴史でもけっこう珍しいことで、過去作を利用できないコンテンツってこれまでなかったことなんです。

「ソシャゲに課金してるやつは全員バカ!」とかいつも言ってる僕ですけど、この"過去作を遊べなくなる問題"に関しては「デジタル遺産」としてなんとか残せないかと思ったりもしています。

あと、家族や友人がソシャゲ廃人で悩んでるって話をよく聞きますけど、これは本人のアカウントを削除させるのが一番です。累計の課金額が高ければ高いほど、「もう一度、あそこまで頑張るのは無理......」ってあきらめますから(笑)

●ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『考えて生きる~合理性と好奇心を併せもつ~』(成毛眞氏との共著、集英社)など

★不定期連載『ひろゆきゲーミング』記事一覧★