結成16年以上の新お笑い賞レース『THE SECOND』のファイナルが20日に開催される。ファイナリストのひと組、マシンガンズを直撃! 結成25年。会見では「この中で一番貧乏です!」と叫んだ彼らの意気込みを聞いた。
* * *
――初戦は金属バットです。
西堀 人気者に当たりすぎなんだよ! ガクテンソク、ランジャタイ、金属バットって。
滝沢 俺たちは固定ファンが数人しかいない。もう家族みたいなもんで、一緒に野球を見に行くぐらい。ファンのひとりは最初女子高生だったけど、今は30代だもん。
――荒れそうな予感もします。
西堀 でも俺たちは荒れた場に強いんだよね。スベった後とか全然へっちゃら。まあ金属バットがお客さんにハマってたら、「うまくハマってましたね」って最初に言うし。
――マシンガンズはネタ前にお客さんをイジってますよね。
滝沢 台本にないことを2分ぐらいしゃべる。会場の後ろに時計があって、それが5分59秒になったら、まだネタが残ってても「ありがとうございました!」って切り上げちゃう。
西堀 俺たちは6分のネタじゃなくて、6分たったら終わり。
滝沢 それが6分ネタだろ? 前戦の勝因は俺がコンタクトレンズをつけてたことだな。ちゃんと時計が見えたから!
――滝沢さんは出番前にずっと「勝ったらモテる」とつぶやく姿が公式ツイッターにアップされてました。
滝沢 お笑いはモテるためにやってるから、モテなくなったら辞める!
西堀 おまえは結婚して、子供もいるだろ!
――抽選会後の記者会見は緊張してましたよね。
西堀 あんま覚えてない。でも途中で「出場者で俺が一番貧乏!」ってネタを言おうとしてたことを思い出して、そこから持ち直したかな。「貧乏だから大会の趣旨に合ってる」って。
――本番はどうですか?
西堀 あれより緊張するな!
滝沢 だって松本人志さんがいるんだぞ。
――三四郎は「漫才を松本さんにぜひ見てもらいたい」と言ってました。
西堀 アイツらにはそれ以外の仕事があるから、テレビに出てる人はそこが強いよな。
滝沢 俺らはほかにないし、ここ数年テレビでほぼ漫才をやってない。
――本番も出たとこ勝負?
西堀 いいほうに転べばいいねー(遠い目)。あとはもうしょうがない。どういうお客さんかもわからないから。
滝沢 負けちゃうとその後3時間半ヒマになるから、なるべく1回は勝ちたいね。
――優勝したら何をしたい?
滝沢 効率のいい仕事がしたい。
西堀 それ大御所の言葉だろ!
滝沢 こんな労働時間でこんなにもらえるのって驚きたい。札束風呂もやりたい。あとラウンドガールと付き合いたい!
西堀 だからおまえは子供いるだろ!
――おふたりにとって、『THE SECOND』とは?
西堀 われわれにとって大きなチャンス。賞レースで初めて決勝に行かせてもらったし、夢のある大会。俺たち初物に強いんですよ。みんながワケわかってないときにスッと入って勝つ。今回もそうなればベストだなと。
滝沢 25年間やってることはまったく変わってないけど、この大会ができて、普段からやってきたことが救われたみたいなところがありますね。これがなかったら、注目されることもなかったんじゃないかなって。だからありがたいっすよ。
★ネタ時間6分は長い? 一般審査員100人による採点はどう影響する? トーナメント方式の是非は? そんな中での優勝候補は? 『THE SECOND』の楽しみ方はコチラ!
●西堀亮(にしほり・りょう)
1974年10月4日生まれ、北海道出身。お笑いの傍ら、一般社団法人発明学会会員として、さまざまな発明にも携わっている。ツイッター【@nishihoriryo】
●滝沢秀一(たきざわ しゅういち)
1976年9月14日生まれ、東京都出身。ごみ清掃員の仕事もこなし、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)などごみに関する本を12冊出版。ツイッター【@takizawa0914】