じゃい
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第54回】負けている時の心得が知りたいです。

予想がなかなか当たらない時にプレッシャーを感じませんか? 小学生の頃、クラスで大縄跳びをしているときに、失敗してしまったことがありました。そのとき、みんなのため息が聞こえた気がして、それから自分が流れを切ってしまうことが怖くなりました。

たとえば、みんなで盛り上がって会話をしているときに、自分で喋ったら途切れてしまうのではないか。あるいは、仕事の得意先を私が担当したら成績が下がってしまうのではないか。そんなことを考えてしまいます。でも、今ではそれも自分の性格だと思えるようになりました。プレッシャーに弱いかもしれないけど、自分は決して後ろ向きなのではなく、用心深いのだとプラスに捉えています。

私をはじめ、いつも予想を楽しみにしてくれているファンがいますが、じゃいさんは、競馬の予想がこのさき1年間当たらなかったら、どうしますか。当たると信じ続けることができるのか。外れることも人生だと割り切るのか。プレッシャーとどう闘っているのか。それを知りたいです。次の予想も楽しみにしています。(20代・会社員・男性)

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オークスが終わりました。リバティアイランドが6馬身差で圧勝! スポニチの記事でリバティアイランドは頭1つどころか、頭5個抜けてる!と書いたのですが、頭6個抜けてました。想像を遥かに越えた強さでしたね。信じて本命にして良かった!

とはいうものの相手をシンリョクカにして馬券はハズレ。今はギャンブルもプライベートも波に乗ってないというか、風が吹かないどころか、逆風が吹きまくっています。

あまりの災難続きに、占いで見てもらったところ、6月5日が悪さのピークで、8月7日まで続くと言われました。別に占いを信じてるタイプではないのだけど、素直に受け入れました。

丁度そんな時にピッタリの質問がきました!

じゃい

確かに、僕は予想を皆さんに知らせているのでプレッシャーは少なからずありますね。

ただ、変わらないスタンスとして、いつも言っていますが、「僕はこれを買います!」ということを発表しているだけで、「これを買えば当たる」「これを買ってください!」なんてことは1つも思っておりません。むしろ最近はアレンジをおすすめしています。

僕の発表のとおりに買うと、オッズが下がっておいしくないというのもありますが、丸乗りしてても予想力が付かないと思うんです。

もちろん丸乗りするなってことではありません。丸乗りしてもいいですし、それで当たれば僕はもう自分のこと以上にうれしく思います。

「アレンジして当たりました!」という声もとてもうれしく思います。

競馬なんてハズレることがほとんどですから、「丸乗りしてハズレた!」って人は沢山います。そんな時は僕に対して憎悪にも似た感情が生まれます。いや、憎悪そのものですね。僕に向かって暴言を吐く方もいますし、中には人として言ってはいけないようなワードが飛んでくることもあります。でも僕はそんな声も全て受け入れています。

負けたことを僕のせいにするのは全然構わないですし、それで気が済むのならいいと思います。ただ、僕の予想に乗るという判断をした時点でもうその人の予想なんです。丸乗りして当たった人がいたとして、「俺のおかげだ!」なんてことは思いません。それはもうその人の予想なのですから。

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プレッシャーに強い、弱いっていうのはどの世界にもありますよね。スポーツ選手なんてとんでもないプレッシャーがあるんでしょうね。ワールドカップのPKなんて僕では味わったことのないほどのプレッシャーでしょう。

僕はプレッシャーは感じないとは言わないですけど、ほとんど感じません。仮に1年間ハズレ続けていたらとありますが、もしそうなったら笑っちゃいますし、笑ってもらえればいいです。そんな人の予想に乗る人はいなくなるでしょうし、逆に「じゃいの予想は当たらないからそれ以外で買おう!」となると思います。それはそれで役に立ってますからいいんじゃないですかね。

ただ、なんでもそうですが、結果を出せなければその人の価値もなくなっていくものです。なので、それを避けるために精一杯やっています。何もしないで結果は出ませんし、努力したところでいい結果が出るとも限りません。それでもやらなければ悔いが残ります。

精一杯やって結果が出なければ、努力の仕方がおかしいのか、才能がないか、どちらかでしょう。どんな世界でもそうです。プレッシャーを感じるな!ってことではありません。プレッシャーと上手く付き合うことが必要だと思います。

大縄跳びで失敗したとありますが、そんなのは自分が覚えているだけで誰も覚えていませんよ。僕も数々の失敗をしてきました。存在を消したいと思うような失敗もたくさんしました。今でも失敗はします。黒歴史なんて言いますけど、失敗しない人なんていません。そんな消したいような過去が今の自分を魅力的にしていくのだと思います。成長につながるのだと思います。

鈍感力なんて言いますが、プレッシャーや逆風を楽しむくらいでいいんじゃないですかね?

☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!

【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

じゃい
じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

★じゃいの「人生は最高のギャンブルだ」は毎週火曜日更新!