さまざまなメディアで話題を振りまくひろゆき氏は、歴戦のゲーマー(特にシミュレーションゲーム好き)でもある。そんな彼が、これまでの人生で出会ってきたゲームをじっくり語る連載コラムだ。
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■『ブレイブリーデフォルト』シリーズはもっと評価されてほしい
最近、ゼルダの新作(『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』)が話題を集めましたけど、これは僕もダウンロード済みです。
ゼルダシリーズはパズルを繰り返しているうちに結局は飽きちゃうことが多いのですが、今作は意外とストレスが少なくやれていますね。
さて、そんな僕が「もうちょっと評価されてほしい」と思っているシリーズがあります。『ブレイブリーデフォルト』シリーズです。
スクエニ(スクウェア・エニックス)のRPGなんですけど、このメーカーの代表作であるFF(ファイナルファンタジー)シリーズって今や完全に"3D映画"になっちゃったじゃないですか。
一方、ブレイブリーデフォルトはギリ2Dを感じさせるグラフィックで、『FF3』(ファイナルファンタジーIII)のように職業を選択できるシステムをうまく踏襲しています。
僕がFFシリーズでクリアしたのってFF3ぐらいですから、それもあってお気に入りのシリーズでもあります。ただ、途中からソシャゲになってコケてしまったというのが残念ですけど(笑)。
■名作「逆転裁判」について
あと、好きなシリーズは『逆転裁判』(カプコン)。裁判をテーマにした推理アドベンチャーゲームなんですけど、トリックに無理矢理感がなく、それを論破する過程もしっかり作り込まれています。クリエイターたちが作りたいシナリオ、トリック、システムを全部詰め込んだゲームなんです。
アドベンチャーゲームって、すべての選択枠を試しながら進行する時間つぶし作業が多くなりがちなんですけど、それがまったくありません。そしてシナリオやトリック的に「これどっかで見たやつですよね?」というような部分もない。本当に名作だと思います。
ただ、ブレイブリーデフォルト、逆転裁判シリーズ共に1作目がすっごく面白くて、それ以降はそれなりなんですよね。そう考えると、やっぱりマリオやゼルダシリーズは偉大だなと思います。
●ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『考えて生きる~合理性と好奇心を併せもつ~』(成毛眞氏との共著、集英社)など