台湾のチアリーダー、リン・シャンが日本上陸台湾のチアリーダー、リン・シャンが日本上陸
グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。第87回は、2023年上半期のグラビア界について熱烈トーク!

■台湾チアリーダー、日本にキター!

とり 最近の『美女画報』はゲスト回が続いておりましたが、今回は久々に、二人でグラビアトークをしていきたいと思います! いやー、2023年も折り返しですねぇ。金髪さんは、今年の上半期、どんな感じでした?

金髪 うーん。その質問、前にもされた気がしますけど、本当に何も覚えていないんですよね......。プライベートも、特に何もなかったしなぁ。

とり えーっ。じゃあ、お仕事ではどうなんです?

金髪 仕事だと......、自分がグラビア会議で提案した冴木柚葉ちゃんの表紙巻頭グラビアに携われたのは嬉しかったかな。新人の女のコが週プレの表紙に選ばれるのは、そう簡単なことじゃないからね。スゴいのは柚葉ちゃんだけど、私も不思議と達成感がありましたよ。

とり おぉ~、それは良い話じゃないですか!

金髪 聞いてきたわりにリアクション薄くない? で、そういうとりさんは、どんな上半期だったんですか?

とり 私は、月イチで深夜バスに乗ってひとり旅に出かけていましたね。というのも、地方で目当てのイベントがいくつかあって。往復代が安く済むので、フットワーク軽く遠出ができました。

金髪 深夜バスねー。私にはムリだなぁ(笑)。

とり でも、今年の上半期の"良いこと"といえば、ひとつは、ようやくコロナ禍が終息したことじゃないですか? マスクの着用も必須じゃなくなりましたし、遠出だって、日本だけじゃなく海外にも行きやすくなりましたよね。先日、外で食事をしていたら、周りが外国人ばかりでビックリしましたもん!

金髪 確かに、少しずつコロナ前の日常が戻りつつありますよね。

とり そういう意味では、今年の5月に週プレで初表紙を飾られたリン・シャンさんのグラビアは、コロナが明けた2023年上半期の象徴と言える気がします(デジタル写真集『台湾チアの女神~prologue~』収録)。って、何だかいきなりグラビアの話を始めてしまいましたけど(笑)。このカットを見てください! "かわいすぎる台湾チアリーダー"としてSNSを賑わせていたリン・シャンさんが、日本に来て、浅草寺の雷門の前でポーズを取っているんですよ!!
 リン・シャン(林襄)『台湾チアの女神~prologue~』(撮影/三瓶康友)リン・シャン(林襄)『台湾チアの女神~prologue~』(撮影/三瓶康友)

金髪 ザ・日本の観光地でポーズを取っているの、かわいいですね。

とり ねー! それに、何だか嬉しい気持ちになりません? わざわざ日本に遊びに来てくれたんだって。「やっと会えた」と思うと同時に、これまでは画面越しでしか知らなかった彼女の存在に、ようやく直接触れられたような気がしましたよ。

金髪 グラビアも、画面越しには違いないけどね(笑)。

とり いやいや。違うんですよ、金髪さん。あのー、リン・シャンさんがSNSでバズったのって、正確には昨年の話なんですよね。それで昨年の8月に、一度、週プレのグラビアに出られていたんですけど、その頃は、まだ国を超えた行き来が難しい時期だったから、台湾在住のカメラマンさんとやり取りして、台湾で撮影をしてもらっていたそうなんです(デジタル写真集『台湾チア界のスーパールーキー』収録)。

リン・シャン(林襄)『台湾チア界のスーパールーキー』(撮影/莉奈) こちらは台湾の海ですリン・シャン(林襄)『台湾チア界のスーパールーキー』(撮影/莉奈) こちらは台湾の海です

金髪 みたいだね。まぁ、それは仕方のないことだと思うけど。

とり その台湾で撮られたグラビアと日本で撮られたグラビアを比べて見てみると、同じ画面越しに見ているグラビアとはいえ、リン・シャンさんとの距離感が全然違って感じられる気がするんです。まず、雷門という、いかにもな日本風景の中にいるリン・シャンさんへの感動もさることながら、海を背景にした写真ひとつでも、台湾と日本では、何となく風景が違うと思うんですよね。やっぱり、日本の海で撮られたグラビアのほうが、空間の匂いや雰囲気、その場の音が、写真から伝わってくる感じがする。分かります?

リン・シャン(林襄)『台湾チアの女神~prologue~』(撮影/三瓶康友) こちらは日本の海ですリン・シャン(林襄)『台湾チアの女神~prologue~』(撮影/三瓶康友) こちらは日本の海です

金髪 分かるような、分からないような。久々のとりさん節ですね(笑)。

とり 台湾で撮影されたグラビアは、完全に"海の向こうのリン・シャンさん"で、自分にとっては馴染みのない空間が広がっている。他所(よそ)行き感が強いんですね。観光気分でその未知なる世界を想像するのも一興ですが、日本で撮影されたグラビアは、そこかしこに馴染み深い空気が漂っていて、リン・シャンさんの存在感も、みょうに立体的に感じられるんですよ。「リン・シャンさんって、本当に実在したんだ......」って、感覚が近いのかな? 台湾と日本、どちらが良いって話ではないですよ。ただ、私は日本生まれ日本育ちだからこそ、母国の風景のほうが想像も膨らみやすいし、本能的に安心するんだと思います。

金髪 なるほどね。

とり 個人的なお話をすると、私がグラビアのお仕事に携わらせてもらうようになったとき、既に世の中はコロナ禍だったんです。グラビアのロケは、都内近郊のみ。取材は、マスクとパーテーションが必須。撮影当日にタレントの発熱が発覚して、急遽バラシに......、なんてことも多々ありました。「コロナになる前は、グラビアのロケも海外でやることが多かったんだけどなー」とか、そんな先輩方の話を聞くたびに、"初めての経験"がすべて"閉塞的な時期の出来事"であることに、どうにもならない切なさを感じていたんですよね。

金髪 そうだったんですね。

とり でも、今年の上半期に入ってから、日常生活の開放感が一気に増した。それが嬉しいんです。リン・シャンさんのグラビアは、私が感じている嬉しさの象徴みたいなもの。コロナが明けたこれからが、もっともっと楽しく仕事ができるのかもって、今、スゴくワクワクしています。

■ヒロインはSNSから爆誕する時代

とり つい語りすぎてしまったので、今度は、金髪さんが思う2023年上半期の週プレで印象的だったグラビアを教えてください!

金髪 そうですねー。私が思ったのは、YouTuberやTikTokerなど、SNSを中心に活動しているインフルエンサーの女のコたちのグラビアが常態化してきたなってことかな。ほんの1~2年前までは、女優、アイドル、グラビアアイドルの女のコが並ぶ中に、ひと枠だけインフルエンサーのコが出ているくらいだったのが、今や「YouTube(TikTok)で人気の~」ってコが、バンバン誌面に出てきているじゃないですか。

とり 確かに! そういえば、YouTuberのいけちゃんさんも、今年の上半期に週プレから紙の写真集を出されていましたね。

いけちゃん『いけとりっぷ』表紙(撮影/藤本和典)いけちゃん『いけとりっぷ』表紙(撮影/藤本和典)

金髪 YouTuberやTikTokerなどのインフルエンサー枠は、誌面の中でも、どちらかというと"若い読者向け"みたいなところがあったと思うんです。SNSに疎い世代の読者の方からすれば、「フォロワー何万人」のスゴさも実感が湧きにくかったはずだし。

とり ふむふむ。

金髪 その垣根が薄らいできたのが、今年の上半期なのかなと思いますね。例えば、今年4月に初グラビアを披露されたYouTuberのすみぽん(高倉菫)が、「グラジャパ!」の月間ランキングで堂々の第1位になっていたり、ツイッターでバズったのをきっかけに撮り下ろしが実現したときちゃんが、2ヶ月連続で月間ランキングにランクインしていたり。インフルエンサー枠のコたちが、続々と結果を出されているんですよね。

高倉菫(すみぽん)『トラベリング!! 』(撮影/HIROKAZU)高倉菫(すみぽん)『トラベリング!! 』(撮影/HIROKAZU)ときちゃん『バニバニバニー』(撮影/LUCKMAN)ときちゃん『バニバニバニー』(撮影/LUCKMAN)

とり お二人とも、スゴく勢いがありましたよね! こうしてインフルエンサー枠のコたちが結果を出しているのは、SNS世代の若者に加えて、SNSに疎い世代の読者も、YouTuberやTikTokerのグラビアに興味を持って見られるようになったからなんですかね?

金髪 というより、これまでは"話題のCMに出ていたあのコ"や"あのドラマに出ていた清純派新人女優"の初水着に集まっていた注目が、今は"YouTubeやTikTokで見かけるあのコ"に移っていったんじゃないかな。テレビ以上にSNSの影響力が大きいと言われて久しいですしね。

とり なるほど! "時代のヒロイン"が生まれる場所が変わってきたってことなんですね。じゃあ、もし今の時代に宮沢りえさんが10代だったら、YouTubeやTikTokをやっていたのかな?。

金髪 どうなんでしょう(笑)。でも、テレビのバラエティやドラマに出るよりも、YouTubeでコムドットとコラボするほうが「スゴい!」となる時代ではあると思いますよ。断然、話題にもなるでしょうし。

とり 下半期も、その流れは続くんでしょうかね?

金髪 続くでしょう! むしろ、どんどん増えてくるんじゃないかな。私が今、いちばん注目しているのが芸能事務所の「seju」なんですけど、2023年は、確実に「seju」の年になると思うんですよね。「seju」に所属している女のコたちは、TikTokなどのSNSに力を入れていて、みんなフォロワー数も多いし、とにかくかわいいんですよ。

とり この美女画報で大熊杏優さんを取り上げさせてもらったときも「seju」の話をされていましたね(笑)。実際のところ、上半期だけでも確実に「seju」の年になりつつあるんじゃないですか?

金髪 5月には「seju」所属の桑島海空ちゃんが週プレの表紙に大抜擢されましたし、今年3月いっぱいでテレビ東京を退社され、フリーアナウンサーとなられた森香澄さんの所属が発表されるなど、話題に事欠かないですからね。いや、下半期も「seju」はスゴいと思いますよ!

2023年5月8日発売『週刊プレイボーイ21号』表紙(撮影/佐藤佑一)2023年5月8日発売『週刊プレイボーイ21号』表紙(撮影/佐藤佑一)

とり 下半期も「seju」は盛り上がると思いますけど、個人的には、SNSとは無縁の場所にも、時代を揺るがすミューズが眠っていると思うんですよね。女優なのか、アーティストなのか、モデルなのか......。それは分からないけど。長らくSNSと共存してきましたし、今となっては生活に切り離せないほどの影響力を持つコンテンツになっていますが、私はもっと、数字では測れないところにドキドキしたいんですよ!

金髪 そうですね。コロナも明けたことだし、下半期は、もっと新しい出会いがあるかもしれないね!

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●とり
1997年生まれ、兵庫県出身。
妄想を得意とするグラビアライター。
趣味/散歩、レコード収集
Twitterアカウント【@seikatsu_tori 】

●金髪りさ
1992年生まれ、兵庫県出身。
元週プレ酒場店員で200人を超えるグラドルを担当した。
趣味/ホラー映画鑑賞
Twitterアカウント【@sutekiend】

★リン・シャンのグラジャパ!プロフィール
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