じゃい
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第58回】「奇跡の血量」を持つ競走馬は強い名馬が多いのか?

競馬ゲームの種付けの時「奇跡の血量」と表示され、この用語を知りました。「奇跡の血量」を持つ競走馬は強い場合があると聞きましたが、実際の競馬でも名馬が多いのでしょうか?また、こういう馬を予想の際に、強く意識したりしますか?(PN:カリカリベーコン・ 50代・男性)

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今週はユニコーンステークスでした。いやぁ、ペリエール強かったですね。1頭だけ次元が違いました。海外帰りであのパフォーマンスは、さすがの一言。今後は東京のダート1400~1600辺りがベストって感じですかね。地方で負けているのは気になりますが、中央のダートなら活躍してくれると思います。

そして、今回の僕の予想ですが、なんと2週連続で上位3頭がバッチリ当たりました! 上位3頭が◎◯▲なんてそうそうないと思うのですが、これが2週連続となるとほぼ奇跡に近いですよ。

だがしかし!

今回の着順は▲◯◎。◎の13ブライアンセンスを1着固定していたので、馬券はハズレ......。

でも全然気にしない。こういう結果になることも想定済みなのでね。むしろ、僕の予想をもとにして当ててくれた人が結構いたみたいで、それが何よりうれしいという、どうも変な境地へ行ってます。

じゃい

さて、今回の質問は一風変わった質問ですね。「奇跡の血量」を持つ競走馬は強い名馬が多いのか?

確かにゲームなどで種付けの際にそんなことを言われることがありますよね。

ゲーム上では奇跡の血量と言われた血統の馬は実際の競馬でも名馬が多いのか? まず、これは根本が間違っています。

ゲームというものは、プログラミングされて作られます。当然、競馬のゲームを作る際には、ゲーム作者が競馬を勉強して、血統を調べて作ります。ということはどういうことなのか?

そうです。ゲーム上で「奇跡の血量」というワードを使うということは、実際の競馬でその血統に名馬が多いから。ということになります。

ゲーム発信ではなく、あくまでも実際の競馬発信なのです。ゲーム作者がそれを考慮してプログラミングしているわけなのです。

血統は奥が深くて、僕自身そこまで追求出来ていません。

僕の友人に「亀谷敬正」という血統の専門家がいます。血統において彼の右に出る者は居ないと思っています。僕が予想の際にあまり血統のことを語らないようにしているのは、亀谷さんのことを知っているからです。

もちろん、僕だってそこそこは血統のことは分かりますが、彼の足元にも及びません。なので、あまり血統のことは語らず、別路線のアプローチで予想するようにしています。もちろん血統は予想の際に加味しますし、大事な要素にはなりますが、意識的に「血統押しの予想」はしないようにしています。

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まあ、せっかくなのでここでは軽く話しますが、「どんな血統が名馬になるのか?」というのは決まっていません。過去の名馬もそれぞれ違います。

ただ、走る血統というのはありますね。

一時期はステイゴールドに母父メジロマックイーンという馬がよく走りました。ゴールドシップ、オルフェーブルがそうですね。

最近ではデアリングタクトとエフフォーリアという名馬たちは、エピファネイア産駒でサンデーサイレンスの4×3です。こういう名馬が出ると、やはり流行りの血統というのができますが、もちろんその全てが名馬になるわけではありません。

種付けを考える場合は考慮することになると思いますが、馬券を買う時にはあまりこういうことは僕は考慮しませんね。

血統はあくまでも「適性」という部分で考えています。

距離、競馬場、馬場(洋芝、道悪、開幕週など)、ペースなどなど、その血統に合うかどうか、その程度の要素です。

もちろん血統は予想をする上でとても大事です。明らかに傾向が顕著に表れますから。でも、僕にとってはあくまでファクターの1つという感じです。皆さんが予想をする上で血統をどこまで大事にするかは皆さん次第です。

最後に一つだけ。血統重視で馬券を買っているメリットですが、思わぬ高配当が得られることがあります。

それまでの成績が悪くても、血統的に条件がピッタリなんてことがありますから。どっちにしろ勉強は必要ですね。

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じゃい

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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