『週刊プレイボーイ』のグラビアに登場したあにお天湯『週刊プレイボーイ』のグラビアに登場したあにお天湯

ミスiD2019を機に、岐阜から上京したあにお天湯が6月26日(月)発売『週刊プレイボーイ28号』のグラビアに登場。グラビアアイドルを経て、裸になる。やっぱり私は、被写体として生きていく。

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■これから先の未来にワクワクできる

――素人時代、グラビアアイドル時代、そして今回のヌード掲載。くしくも週プレは、あにおさんの〝人生サバイバル〟の節目でご一緒させてもらう印象です。

あにお 確かに(笑)。不思議な気持ちになりますし、こうしてまたインタビューしてもらえてうれしいです。そもそものきっかけはTwitterにアップした一枚の写真でした。ミスiD2019の受賞をきっかけに上京して間もない頃、お風呂で撮った自撮りの写真がバズって、フォロワーが5万人くらい増えたんです。

「こうなったらもう、チチ出して生きるしかない!」って妙な覚悟を決めたら、週プレさんから連絡をいただいて初グラビアが実現。掲載後、ほぼ同じタイミングで声をかけてもらっていた芸能事務所に所属することになりました。

――グラビアアイドル時代の始まりですね。

あにお 事務所には2年ほどお世話になりました。グラビアの現場はどれも刺激的で楽しかったし、周りのスタッフさんやマネジャーさんたちにはめっちゃ感謝しています。

ただやっぱり、私は王道タイプじゃないので。自分が自分らしく表現するために、例えば髪を染めたいとか、脇毛を伸ばしたいとか、ザ・芸能界だとすんなり受け入れてもらえなくて。

――脇毛のハードル......。

あにお よくあるポージングで両腕を上げることがあるじゃないですか。そうすると脇毛のそり残しが気になってしょうがない時期があったんです。

雑誌なんかだと修正してもらえるけど、一般の撮影会で撮ってもらった写真は無加工でネットにアップされる可能性がありますよね。だったら、そのまま伸ばしちゃえと。髪の毛みたいに染めたらかわいくなるだろうし、愛着が持てると思いました。

実際に伸ばしてピンクに染めてみたら、両脇に妖精を飼っているみたいで純粋にかわいくて。まぁ、脇毛の写真をSNSに上げたら賛否あるというか、ネガティブな意見のほうが多いですけどね。

――SNSの反応は気になります?

あにお 私が勝手にやっていることなので、どうってことない......と言ったらウソになるのかなぁ。多少は気になるけど、私は私だから、やりたいようにやらせてくださいという気持ちです。

実際、脇毛を生やすのが当たり前として受け入れられる未来があるかもしれない。私のフォロワーは女のコが多いんです。彼女たちの選択肢が一個でも増えるなら、こうして脇毛の妖精を飼っている今を肯定できる気がします。

――このタイミングでヌード写真を発表する流れも、今を肯定するために?

あにお 始まりは、事務所を辞めてこれからどうしようかって考えたときに、ひとつの区切りとしてZINE(自費出版の小冊子)を作りたいと考えて。どうせなら好きな写真家さんに撮影をお願いしたくて、予算がほとんどない状況なのにダメ元で松岡一哲さんに相談したら、引き受けてくださったんです。

テスト撮影を経て、何度か撮影を重ねるうちに、どうせならちゃんと出版したいとなり、結果的に『月刊』シリーズでの写真集につながりました。ヌードを載せるかどうかは別として、再出発の記念に撮っておこうと。裸になるって、そんなに大げさなことじゃないですから。

――肝が据わっていますね。〝私は私だから〟。先ほど聞いた言葉がよりリアルに感じます。

あにお この取材の前に写真集の構成を初めてチェックしたんですけど、もう最高すぎです。やりたいことを自由にやらせてもらって、幸せすぎて不安になるくらい。

自分と写真との距離感はたぶんちょうどよくて、だから被写体としての表現を今まで続けられたし、これからも続けたい。そんなことをこの写真集を通して改めて実感できたのと同時に、これから先の未来にワクワクできる気がします。

●あにお天湯 
2000年6月29日生まれ 岐阜県出身 
趣味=絵と文章 
〇ミスiD2019(サバイバル賞)の受賞を機に被写体活動を開始。昨年、2年間所属した芸能事務所を退所。以後はフリーで写真表現を続けている。
公式Twitter【@mayonez_Tayu】 
公式Instagram【@aniotayu】 
『月刊あにお天湯』(8月中旬発売予定・講談社)より 

★あにお天湯のグラジャパ!プロフィール