『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は女優・上田 操さんの前編。
上田さんは2017年、声優・女優として活動を開始。2019年、マッチングアプリ『YYC』の広告に出演すると、その可愛すぎる水着姿が注目を集め、広告が再生回数3億回を突破するほど大きな話題に。
また2019年4月8日売りの『週刊プレイボーイ』16号で初めての雑誌グラビアに挑戦し、小柄ながらメリハリのきいた抜群のスタイルを披露。そちらも大きな反響を得た。
以降、週プレほか雑誌グラビアに度々登場。現在は舞台を中心に、役者やナレーターとして活動中。ファンからの熱い視線を浴び続けている。
今回はそんな上田さんに女優を目指した経緯から、初グラビアに至るまでのエピソードを聞きました。
――上田さんは現在、舞台女優としての活動がメインですけど、もともと芸能のお仕事に憧れがあったわけではなかったそうですね。
上田 はい、まったくなかったです。ずっと漫画家になりたかったんですよ。小学校5年生の時に『週刊少年ジャンプ』にハマって、それ以来、絵画教室に通ったり、美術部に入部したりして、ズーッと絵を描いていました。ちなみに一番好きだったのは『銀魂』です(笑)。
ただ漫画だけでなくアニメも大好きで、年齢を重ねるにつれ声優になりたいと思うようになりました。で、大学入学と同時に声優の養成所に入所。そこでマイクワーク以外のお芝居を学んだことが声優ばかりか、女優を目指すきっかけになりました。
――それ以前にお芝居をやったことはあったんですか?
上田 小学生の頃、学芸会で2回、主役をやったけど、それだけですね。自分の容姿に自信がなくて、人前に立って非難されるのが怖くて。声優養成所に入った時も、お芝居の授業は不安だらけで。バチバチにシゴかれたので、最初の頃は楽しくも、しんどく感じることが多かったです。
――厳しかったんですね。
上田 でもそれで自分の中の反骨精神に火が着きました。「悔しい!」「もっと上手くなりたい!」って。あと徐々にですけど舞台をやる喜びを感じるようにもなりました。
――舞台の喜びというと?
上田 ライブ感です。映像だとシーン毎に収録するから演じていても、気持ちがその時々で分断されちゃう。でも舞台は最後まで気持ちが繋がったまま物語が進む。それだけに演じ切った後の達成感が半端じゃないんです。
あとお客さんの反応が毎回違うのも楽しい。どんな舞台でも一回終えると、泣きそうになります。とはいえ舞台は、稽古など準備が大変なんですけど。
――なるほど。その後は芸能事務所に?
上田 大学を卒業して、一般のタレント事務所へ。そこから声優より、舞台など女優のお仕事がメインになっていきました。2017年ですね。
――その後、活動を続ける中で、上田さんの転機となったのは、やはりマッチングアプリ『YYC』の広告モデル。あれは事務所に勧められてですか?
上田 はい。オーディションのお話をいただいて、応募しました。
――マッチングアプリって、上田さんが応募した当時はまだ「出会い系」と呼ばれるなど、一部でいまよりマイナスのイメージがあったと思います。オーディションを受ける上で抵抗は?
上田 もちろん、ないわけではなかったです。でもそれまでオーディションに落ちまくっていたし、女優の仕事をしたくても、自分にはキャリアも何もなかったので。ずっとミラクルラッキーパンチを探していたんです。
だから応募した時はこれに受かって、私がマッチングアプリモデルとして初のメジャー女優になるぞ!と意気込んでいました。
――おーっ!
上田 でもそれ以上に抵抗があったのが「水着」。応募要項のメールをよく見たら「オーディションでは水着の可能性あり」と書いてあったのに気づいて。
スタイルに自信はないし、あと水着の仕事をしたことで、女優のイメージが損なわれんじゃないかと気になったり。今まで水着の仕事なんて考えたことなかったから正直、葛藤しました。でも最後はそんなこと気にしていられなかったですけど。
――当日はどんなオーディションだったんですか?
上田 最初3名と普通に面接して、途中から水着面接。「それでは水着に着替えてください」と言われたんで、その場で、パッとワンピースを脱いで、白の水着姿になったんですけど、その瞬間、みんな「えっ?」って顔になって。本当は控え室に移動して、着替える段取りだったらしいんですよね(笑)。
――まさかいきなり脱ぐなんて、ビックリしますよね。
上田 あははは。ですよね。その後、幸運にも合格をいただいたんですけど、後で関係者の方に話を聞いたら、その時のインパクトはかなり大きかったみたいです。
――あははは。実際の撮影はどんな感じだったんですか?
上田 千葉にあるプール付きのスタジオへ行って、三人の女のコたちと集合やソロで水着や私服のカットを撮ったり、その後、渋谷に移動してプリクラ風景を撮ったり。私、感動して泣いちゃいました。
――感動? プリクラ風景の撮影がですか?
上田 違いますよ(笑)。生まれて初めてヘアメイクさん、スタイリストさんがついたのが嬉しくて。しかも当日寒かったので、ベンチコートまで着せてもらって。
それまでやっていたエキストラの仕事なんて、キャリーケースに洋服をパンパンにつめて持っていき、メイクも当然、自前。撮影を終えた時は、階段をひとつ上ったような、すごく充実した気分になりました。
――初の水着仕事ということで緊張は?
上田 めっちゃしました。撮影準備ができて、ドレスルームから出た瞬間、スタッフさんが「めっちゃいい~!」ってほめてくださって。それは覚えているけど、その後はもう何がなんだか(笑)。あっ、あとカメラを向けられながら、「お腹まわりのお肉、たるんでないかな」って思ったのは覚えていますね(笑)。
――マッチングアプリの広告って、SNSでランダムに登場しますよね。いつ見られるか、かなりワクワクしたんじゃないですか?
上田 しました。初めて見た時は「キター!」ってめちゃくちゃ感動しました。意外と盛れてる!って喜んだりして。でもそれ以前に大変なことがあったんです。
――え? 一体何が?
上田 所属事務所がなくなっちゃって。撮影を終えた後なんですけど、マネージャーから「事務所が解散することになりました」って。
もう頭が真っ白になっちゃって。そこからマネージャーをつけずに自分で営業したりTwitterにメールアドレスを掲載して、仕事を受け付けたりしているんですけど、その時はこれはもうなんとしても『YYC』の広告をプラスにもっていかなきゃって気持ちになって。
毎日、検索エンジンに『YYC』「上田操」を何度も入力して、自分のところにたくさんマッチングアプリの広告が表示されるようにして、少しでも自分の広告が手元に流れるように努めました。
――「『YYC』の広告に出ている水着のコは誰?」って気になる人は多かったんじゃないですか?
上田 ありがたいことに!! そのコメントに対して、「彼女は上田操ちゃんですよ」って答えてくれる人がいたら「上田操本人です!」って挙手して。そうしたら「本人登場!」ってリツイートしていただけて伸びる、みたいな。
結果、『YYC』の広告は3億回以上再生され、私のTwitterフォロワー数も1300人だったのが6万人に増えるなど、すごい反響がありました。で、自分でも反響の大きさにビックリしていたある日、『週刊プレイボーイ』さんからメールがあったんです! 「グラビアの撮り下ろしに興味ありませんか?」って。
――おーっ! 週プレの編集者がオファーをしてきたんですね。
上田 はい。でも最初、詐欺じゃないかと思ったんです。だってメジャー誌の週プレさんですよ! いまでこそインフルエンサーの方のグラビアとかも多く拝見しますが、当時は、私みたく事務所に所属せず、自分で営業している人のグラビアは少ないイメージだったので。これは怪しい!と超警戒しました(笑)。
でもやりとりしていたら、「あれ、どうも本当っぽいぞ?」「本物だ!!」って。そして実際に撮影も決まり、「ウルトララッキーパンチきたー!!」って感激しました(笑)。
★後編⇒上田 操が語る初グラビアの記憶「『自分だけ』を撮ってもらえるのが幸せでした」
■上田 操(UEDA MISAO)
1994年4月23日生まれ 東京都出身
身長147㎝ B86 W58 H87
◯舞台を中心に、役者やナレーターとして活動中。
公式Twitter【@mso_k_0423】
公式Instagram【@mso_k_0423】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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