『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は女優・上田 操さんの後編。
上田さんは2017年、声優・女優として活動を開始。2019年、マッチングアプリ『YYC』の広告に出演すると、広告が再生回数3億回を突破するほど話題に。また2019年4月8日売りの『週刊プレイボーイ』16号で初めての雑誌グラビアに挑戦し、小柄ながらメリハリのきいたスタイルを披露。そちらも大きな反響を得た。
以降、週プレほか雑誌グラビアに登場。現在は舞台を中心に役者やナレーターとして活動し、ファンからの熱い視線を浴び続けている。
今回は『週刊プレイボーイ』の初グラビアから、グラビアへの思いまでを聞きました。
(前編⇒上田 操が語る初グラビアの記憶「マッチングアプリの水着広告は女優になるためのウルトララッキーパンチ!」)
――週プレの初グラビアの話ですが、もともと水着の仕事をやることに対し女優として葛藤があったわけで。週プレからオファーが来た時、ためらいはなかったですか?
上田 全然。もちろんすぐ女優としてどんどん仕事ができればいいけどそんなことはないし、それに水着仕事も始めた以上、マッチングアプリの広告だけでなく、雑誌に出られたらなと思っていました。だから週プレさんからのお話は、心底嬉しかったです(笑)。
――この時の撮影はどこへ?
上田 千葉県の九十九里だったと思います。撮影は2月頃でしかも雨だったのでものすごく寒くて。恐らく6℃しかなかったんじゃないかな。でもカメラマンさんに「しんどい時の方がいい写真が撮れるんだよ」って言われて。
余裕がなくなるから、素が出ていい表情になるってことだと思うんですけど、「そうか。きっと今回はいい仕上がりになるんだな」ってわくわくしてきました。
――撮影は緊張しました?
上田 最初はしました。でもすぐに楽しくなって。「自分だけ」を撮ってもらえるというのがものすごく幸せでした。それまでは誰かがいる中の端っこで、なんなら舞台は主演でも出演者の一部って考え方だから、自分ひとりスポットが当たる仕事はしたことなかったんです。
あと緊張ってことでいえばやっぱり......グラビアの撮影っていかがわしいこともあるのかなって不安もどこかであって(笑)。でも現場は明るくて、皆さん優しい方ばかり。ホッとしました。
――事務所に所属しておらず、しかも初めてのグラビア撮影ですもんね。この時のグラビアで印象的なカットは?
上田 全部ですけど強いて言えば「反ってる」カットです。柔軟な体には自信があったんですけど、「そんなポーズありえないよ」って言われると恥ずかしいので、ずっとみんなの顔色を伺っていたんです。で、落ち着いた頃に話したらじゃあやってみようとなって。みんな喜んでくれてホッとしました。
あとラストページのカットも印象に残っています。普段、人前で髪をあげることもないし、こういう水着も初めてで、撮られたものの大丈夫かなって不安がずっとあったんですけど、編集さんは「盛れてるし素晴らしいです」って。仕上がりも良く、思い切って掲載してもらってよかったです。
――掲載は2019年16号(4月8日発売)。発売された時は、ご自身で買いに行きました?
上田 もちろん。コンビニで5冊買って、あと本屋さんを何軒か回って一冊ずつ買って。売れてる感を出したかったんですよ(笑)。出た時の反響はすごかったです。SNSのフォロワーが一気に数万人も増えました。「週プレすごいー!」って感激しました。
――このグラビアは大評判で、デジタル写真集もヒットしましたからね。すぐ2回目となるグラビアの撮り下ろしが決定しました。
上田 嬉しかったですね。週プレさんの撮り下ろしは最初で最後だろうと思って、編集部で打ち合わせした後、記念に「集英社」の看板を撮ってきたんです。で、Twitterでアップして「週プレ編集部に行ってきたぜ感」を演出して(笑)。だから2回目もあるというのは、驚きしかなかったです。
――その後上田さんは合計4度、週プレに登場しています(2023年7月現在)。どのグラビアがお気に入りですか?
上田 やはり増刊号です(『週刊プレイボーイ グラビアスペシャル増刊SUMMER2019』8月7日発売)。この時はなんと表紙! しかも沖縄ロケだったんです!
――おーっ! やりましたね!
上田 いやー、まさか自分が週プレさんの表紙にでられるとは思ってなくて、しかも沖縄に連れて行ってもらえるなんて信じられなかったです。編集さんからオファーが来た時はもう......泣きました(声をつまらせる)。自分は仕事で沖縄に連れて行ってもらえる人間になったんだって!(目を光らせる)
――いやいや、それだけ上田さんのグラビアの反響があったってことです。ではその中でお気に入りカットは?
上田 やっぱり反ってるカットです(笑)。表紙ってこともあって、普段以上に気合いを入れてストレッチをして、臨んだんです。で、海をバックに前回よりスケールの大きい「反りグラビア」になりました。
本当はこういうポーズってめちゃくちゃ腰痛いんですよ(笑)。でも誰もここまではやってないし、自分のトレードマークにするくらい頑張っちゃおうって。
――じつに魅力的なカットになりましたよね。普段、グラビア撮影ではどんなことを意識しています?
上田 自分自身を撮っていただくのがグラビアなので、素を見せつつも普段しない表情とか雰囲気とか、その都度、新しい自分を出せるようにしていますね。体勢だったらより大きく反ってみせるのもそうだし、表情なら口先や目元など細かい部分にこだわってみるとか。それがないとやっぱり飽きられちゃうんじゃないかなって。
――上田さんのグラビアといえば、全身からみなぎる「彼女感」に定評がありますよね。そちらは?
上田 そこはやはり強く意識しています。私はマッチングアプリの広告がきっかけで水着のお仕事を始めたので。グラジャパ!から出ている私のデジタル写真集は、『となりの操』『となりの上田さん』『となりのみさおっち』って、「となり」って言葉がタイトルに入ってる作品が多いんですけど、それは私からも提案させていただいたんです。
週プレさんの撮り下ろし前に個人でデジタル写真集を出したことがあるんですけど、その時のタイトルも『となり』(『となり:上田操が恋人だったら』)。いつも見てくれる方のそばに寄り添う存在でありたいです。
――グラビアに出たことで自分の中で変化はあります?
上田 グラビアって見せたくない表情や恥ずかしい姿も見せるものですよね。そういう写真って表に出すことに抵抗があったんですけど、実際に誌面で掲載されるて見ると「いい!」と思うことばかり。自分の表現が広がった気がしますね。
――改めて伺いますが、グラビアをやってよかったですか?
上田 すごくよかったです。何度も言いますけど、もともと水着をやるつもりなんてなかったし、抵抗もあったんです。それでもやろうって。この先、どんな苦労することがあってもまた腹をくくれる気がします。人生変わりましたし、自分の視野も大きく広がりました。
――最後に。これは皆さんに聞いていますけど、週プレの初グラビアは見返したりします?
上田 もちろん。普通に笑顔を浮かべているモデル仕事とは違い、グラビアってその時々の自分がわかりやすく出てしまうじゃないですか。体型から、メンタルや表現力まで。それこそ丸裸にされているような感じ(笑)。特に新たに水着のお仕事を頂いた時は必ず見ます。
この頃から自分が一体どんな風に変化していってるのか。普段の自分から女優としての自分まですごくよくわかる。機会があれば、まだまだグラビアを撮って、ファンの方に喜んでいただきたいのはもちろん、自分の成長を見つめていきたいですね。
■上田 操(UEDA MISAO)
1994年4月23日生まれ 東京都出身
身長147㎝ B86 W58 H87
◯舞台を中心に、役者やナレーターとして活動中。
公式Twitter【@mso_k_0423】
公式Instagram【@mso_k_0423】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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