『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回はグラビアアイドル・葉月つばささんの後編。
葉月さんは2017年、撮影会モデルとして活動を開始。同年、ファーストDVD『ピュアスマイル』が大ヒットし、一躍注目を集める。
翌2018年末、『週刊プレイボーイ』2019年1・2号(2018年12月22日発売)で「ベテラングラドルが推す新人グラドル」の特集で登場し、さらに同年14号(3月25日発売)で初となる本格的なグラビアを撮り下ろし。あどけない表情と圧倒的なまでの大胆ショットが大きな話題を呼びました。
以降、雑誌やテレビなどに度々登場。現在はエロ漫画への深い知識を生かし成人向け漫画誌でコラムを執筆するほか、イラストレーターとしても活動中。異色のグラビアアイドルとして多方面にわたり活躍を続けています。
前編に続き、今回は週プレで撮り下ろしたグラビアについて、またグラビアへの想いを深く語ってもらいました。
――葉月さんが週プレ2019年14号(3月25日発売)に初登場した時のグラビア「うさみみワールド」(アザーカットを収録したデジタル写真集『M字上げ』が配信中)。ノーパン喫茶風のメイドが笑顔でパフェを食べたり、陰キャなメガネ女子がうつろな表情でパンツを丸出しにしたり。なんだかエロ漫画のキャラクターが現実に現れたような大胆カットが満載でしたね。
葉月 エロ漫画のキャラと言っていただけるのは嬉しいです(笑)。セクシーだけど、かなりコミカルですよね。今、自分で見ても笑っちゃいます。でも撮影時のことは緊張していて、あまりよく覚えていないんですよ。
――緊張? そんなにですか?
葉月 相当していました。自分にとって初めての本格的なグラビア撮影で、しかも週プレさんの仕事。絶対にいいものにしたいと思っていたので。ヘアメイクさんと「仕送りしてるの? えらいねー」なんて話をした記憶はわずかにあるけど(笑)、カメラマンの栗山(秀作)さんの指示に従うだけで精一杯。あっという間に終わりました。
――楽しいグラビアですが、葉月さんは相当、気合い十分だったんですね。お気に入りのカットは?
葉月 ベッドの上でうさぎのぬいぐるみを水着代わりにしているカットです。手足を引っ張って頑張って胸などを隠そうとしていたら、栗山さんに「そのウサギ、女のコに捕獲されてきっと泣いてるよ」なんて言われ、つい感情移入しちゃって。ちょっぴり切ない気持ちになりました。
――確かに微妙な表情ですね(笑)。栗山さんは葉月さんの週プレ初登場企画「ベテラングラドルが推す新人グラドル」も撮影していましたし、この撮影後、グラビアはもちろん、作品撮りを何度も重ねています。葉月さんにとって特別なお付き合いのカメラマンさんになりましたね。
葉月 本当にそう。初対面の時は失礼ながら「たこ焼きみたいで面白いカメラマンさんだな」なんて認識だったんです。恰幅が良くて、坊主頭ですから(笑)。でも撮影が始まるとテンションは高いし、すごくよく笑う。コミュニケーションがとりやりやすいんです。
あと自分のポワンとした表情を「すごくいいね」と言って褒めていただだいたのは初めてでそれも嬉しくて。今では「栗ちゃん」と呼んで、普段からお付き合いさせていただいています。ちなみに栗ちゃんもエロ漫画が好きで、そちらの趣味も合いますね。
――その栗山さんとともに葉月さんはその後、グラジャパ!からデジタル写真集を2作品(合計4冊)配信しています。『黒編』『白編』が同時リリースされた『つばさキャット』は葉月さんが黒猫、白猫に扮したユニークなグラビア作品です。
葉月 私が猫を飼っていることから、栗山さんが『つばさキャット』のタイトルを思いつき始まりました。自由奔放な黒猫を撮った黒編とペットとして飼われる白猫の白編。懐かない猫を追いかけ(黒編)、部屋に飼うようになるもののやがてどこかへ行ってしまうという(白編)。なんとも切ないグラビアです。
――黒と白ということで、葉月さんの表情が変わるところも見どころです。撮影中、印象に残ったことは?
葉月 撮影時、大体雨だったことです。私、雨女なんですよ(笑)。ただその雨がしっとりというか、センチメンタルな雰囲気を醸し出してくれた気がします。ちなみにこの中では白猫の私が電柱を前にはしゃいでいるカットが一番、好きです。なぜそんなにはしゃいだのか覚えてないけどここまで楽しそうな表情は、自分でも珍しい気がします。
――6月にリリースされた最新刊『まだ少女だった頃』は?
葉月 これは、誕生日のリリースということで、自分のデビュー当時を振り返った一冊ですね。前半では上京し、飲食店で働きながら、グラドルとして活動を始めた頃と重ねたグラビアがあり、後半は信頼できるスタッフとコンセプチュアルな撮影に挑戦。
昭和のアイドルを思わせるグラビアが収録されています。私のインタビューを読んでいただいた方なら、きっと楽しめる内容だと思いますよ(笑)。
――確かに「エプロン姿」とか「M字上げ」とか、先ほどからのお話に関連したグラビアが出てきますね。こちらもお好きなカットを教えてください。
葉月 白い水着を着て、お尻を出しているカットです。デビュー前に撮った宣材をイメージしているんですけど、当時からずっとお尻推しだったんです。私にもっと胸があればなって悔しい思いをしたこともあるけど、お尻を褒めてくださる方がいたからこそ続けてこれた。そう思うと感慨深いものがありますね。
――そのデビュー頃から数えると、葉月さん自身はグラビアアイドルとして6年間、活動していることとなります。転機はありました?
葉月 2021年にフリーランスになったことですね。そこで自分がどんなことをやりたいのか改めて考え、グラビアや芸能のお仕事だけにこだわることなく、コラムを執筆したり、イラストを描いたり、あと自分でファンクラブを運営したり、手広くやるようになりました。
事務所に所属するからできることはあるんですけど、私自身はなんでもひとりでやりたいタイプなんで、フリーランスであることに満足していますね。
――撮影する時の意識は変わりました?
葉月 やっぱり「いいもの」を撮りたいって意識は高くなりました。いまは撮影前にテーマや衣装をしっかり確認して、現場でもコミュニケーションをとっていますね。たまに無言で撮影する方がいますけど、そういう方とはお仕事をしてもちょっとなぁと思っちゃう(笑)。
あといまはパーソナルジムにも通っていて、体型も管理しています。やっぱり自分が成長していかないとこの世界で残っていけないですから。フリーになって特にそう思います。
――葉月さんにとってグラビアの面白さは?
葉月 その時々の自分を一番の状態で残せることですね。常に同じ自分でいつなんてことは絶対にないわけで、変わっていく自分を見られるのは楽しいですよ。
――今後もグラビアは精力的にやっていこうと?
葉月 自分は体調を崩しやすいので、今は一年を通し、グラビア撮影とイラスト&執筆を交互に行っています。夏と冬はイラスト&執筆活動、外に出ても大丈夫な春と冬はグラビア撮影中心です。グラビア撮影は今後も出来る限り継続していきたいですね。
――最後に、これはみなさんに聞いていますけど、初グラビアを見返したりします?
葉月 私のパソコンに「葉月つばさの思い出フォルダー」ってのがあるんです。その中に週プレさんの初グラビアも入っているのでたまに見ます。今見ると表情とか随分と穏やかになりましたよね。我ながらびっくりしちゃう。
デビュー当時から、大人に言いくるめられて、納得いかないことが多かったんです。だからニコニコしていてもじつはやさぐれてて、ファンの方に「好きです」なんて言われても、内心「どうせ他の人にも言ってるんでしょ?」みたく思ったこともありました。すみません(笑)。
でもいまはそんなファンの方の声は素直に受けとっています。グラビアを見ると着実に自分が成長していることがわかって嬉しくなりますね。
●葉月つばさ(はづき・つばさ)
1998年6月16日生まれ、青森県出身
身長158cm B87、W58、H88
○ベビーフェイスから繰り出される大胆ショットが人気グラビアアイドル。成人向け漫画雑誌『COMIC快楽天』(ワニマガジン社)でコラムを連載中の他、イラストレーターとしても活動中。デジタル写真集『まだ少女だった頃』発売中。
公式Twitter【@2basa_kodama】
公式Instagram【@2basa_kodama】
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