『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。
今回はセクシーな日焼け肌から"なにわのブラックダイヤモンド"と呼ばれるグラビアアイドル・橋本梨菜さんの後編です。
前回は、芸能界入りした経緯から、『ヤングガンガン』2015年8号(4月17日発売)の初グラビアと『週刊プレイボーイ』2015年17号(4月13日発売)の初登場グラビアについてインタビュー。
今回は『週刊プレイボーイ』2017年7号(4月13日発売)での単独初グラビアと、「なにわのブラックダイヤモンド」とキャッチフレーズがつけられるようになった経緯、また「黒い肌」「グラビア」についての意識などを聞きました。
――橋本さんといえば、全身こんがりした日焼け肌で、"日本一黒いグラドル"として知られています。とはいえ『ヤングガンガン』の初グラビアや、『週刊プレイボーイ』に初登場した時のグラビアを見るとそこまで黒くはないですよね。
橋本 もともと肌は黒いんですけど、デビュー当時は事務所から日焼けしないよう言われていたんです。グラドルの肌は色白が当たり前。でも私は日焼け止めを塗らず、ずっと自然なまま。デビューして初めてのとしまえんでのプール撮影会も、前日まで沖縄へ旅行して真っ黒に日焼けした状態で参加しました。
――事務所は大丈夫だったんですか?
橋本 いやもうカンカンでした(笑)。肌が黒いうえにめくれちゃって。一体、どうなってるんだ!って。
――ですよね。
橋本 でも大勢のメディアの方々が私を見て、「あの黒いコは一体、誰?」って取り上げてくれたんです。そうしたら事務所も「だったらいっそのこそ、日本一黒くなれ!」と認めてくれました(笑)。それこそ週プレさんの撮り下ろしが決まったのもそうですよ。創刊50周年の際に50人のグラドルを撮ったことがあったでしょう。
――「ニッポンのグラビアアイドル50人」(2016年27号/6月20日発売)という企画ですね。50人を16ページのフルボリュームで撮り下ろしました。
橋本 その時も編集さんが大勢の中で「あの黒いコは誰?」って私を見つけてくださって。うふふふ。最高の結果に繋がりましたね。
――そうだったんですね。橋本さんの『週刊プレイボーイ』の単独初撮り下ろしのタイトルは「なにわのブラックダイヤモンドは、エロかわすぎて黒すぎる」(2017年7号/4月13日発売、アザーカットで構成したデジタル写真集が発売中)。橋本さんの肌の黒さにフォーカスをあてた内容でしたが、この時のグラビアで印象に残っていることは?
橋本 これは「白」と「黒」をテーマに撮っているんです。白いソフトクリームを食べたり、乳白色のお風呂に入ったり、あと白い糸を束ねて水着の代わりにしたり(笑)。
とにかくそれぞれのシーンが面白くて、ワクワクしながらカメラの前に立ったのを覚えています。特に糸の量を調整して、胸の露出を加減してくれたのには感激しました。そんなに細かくやってくれるんだ、すごいなぁって。
でもこのグラビアで一番印象に残っているのはやっぱりタイトルですね。"ブラックダイヤモンド"は事務所がつけてくれたキャッチフレーズなんですけど、それに週プレさんが"なにわの"とつけてくれました。
インパクトを増したし、ゴロもいい。肌の黒さを全面的に打ち出してくださったのは、この時の週プレさんが初めてなんですけど、タイトルとグラビアがすごく合っていて、たくさんの方に自分を覚えていただきました。本当にすごく感謝しています。
――これ以降、橋本さんは「日本一黒いグラドル」として漫画誌やグラビア誌に登場。常に黒い肌を披露していましたが、日サロには一切、行かなかったとか。
橋本 はい。今も行っていないです。自然光で焼けることにこだわっています。それに「日本一黒い」と言われても、日サロで焼いてそうなるのは誰でもできるじゃないですか? それだと意味がない気がするんです。
――でも黒い肌でのままでいるのは大変じゃないですか?
橋本 そうなんです。撮影が決まる度、事務所から「日サロに行って、焼いてきてくれ」と言われ喧嘩になって。いろいろ話しあった結果、沖縄やハワイへ行って、肌を焼いてから、撮影に臨むことになりました。南国が好きな自分としてはラッキーですよね(笑)。
――2023年8月時点で週プレには合計8回登場しています。特に印象的だったのはあります?
橋本 「日本一黒いグラビアアイドルのまだ白い部分」(2017年22号/5月15日発売)は特に覚えていますね。これは白い部分=日焼けしなかった水着跡をセクシーに撮る企画だったんですけど当時、雑誌でここまで小さく、しかもTバックのような水着まで着たのは初めて。
じつはかなり抵抗があったんです。よく意外だと言われますけど、こう見えて結構、恥じらいがあるんです(笑)。いまでも"ポロリ"はすごく気になるし、どんなに"攻めた"撮影だとしてもスタジオ内ではずっとガウンをはおっています。
――ベテランのグラドルさんにたまにいますけど、裸同然でスタジオをうろうろするなんてのは?
橋本 絶対に無理です! それこそ私はお風呂屋さんでも絶対にタオルで体を隠して入りますから(笑)。
――ここ数年では「激情」(2020年41号/9月28日発売、アザーカットで構成したデジタル写真集が発売中)が好評でした。
橋本 これは東京・新木場にあったライブスペースで撮影しました。自分が所属するアイドルグループsherbetでもよくそこで公演をやっていたんですけど、ちょうどコロナ禍で空いているから使えることになったみたいで。
ステージもそうですけど、特にVIPルームは普段、楽屋代わりにして共演のアイドルたちでごった返している場所だったので、そこでひとり、グラビアを撮っている時はなんだか不思議な気分でしたね。
――2015年のデビューから8年が経ちますけど、撮影時の意識に変化はありますか?
橋本 以前は、とにかく男性に喜んでもらえたらと思っていましたけど、ある時期から女性の目線も意識するようになりました。SNSなどを見ていると、女性からの反応が増えているんです。それはやっぱり嬉しいというか。食事に気を使ったり、筋トレをしたり。
ただ胸やお尻が大きいというだけでなく、綺麗なボディラインを目指しています。男性女性関係なく、たくさんの方々に楽しんでもらえるグラビアを見せていきたいと思っていますね。
――「日本一黒い」というこだわりは? ある時期なんてグラドルだけでなく、フジテレビのアナウンサー岡副麻希さんさえライバル視していましたよね。
橋本 していました(笑)。正直にいえば「なにわのブラックダイヤモンド」ではいたいけど、「日本一黒いグラビアアイドル」でいたいという執念はもうないです。
今はサーフィンをやるなどして、肌の黒いグラビアのコは何人もいますから。自分としては肌の黒さより、いいグラビアにこだわっていきたいです。
――キャリアを重ねていくにつれ、後輩が増えてきています。先輩としてグラビア界を引っ張っていこうみたいな意識はあります?
橋本 そこはあまり強くはないです。「先輩」とか「姐さん」みたいな役回りは性格的に無理で。事務所でも森咲智美ちゃん、葉月あやちゃんの先輩に甘えてばかり(笑)。引っ張っていくというよりは、自分が雑誌やテレビ、ネットなどでコンスタントに活動することで、後輩が自分もやるぞって、刺激になればと思います。
――あと今年9月には橋本さんも30歳に。年齢を意識することは?
橋本 もちろんあります。それこそボディメイクだって大変になってきますし。自分がグラビアを始めた頃は、30歳でもまだ続けているなんて思ってなかったですよね。
でもいまなおこうして30代になってもグラビアの仕事があって、しかもやりたい形でやり続けていられるなんて信じられないです。
そこに感謝と誇りを持って、まだまだ継続していきたいと思っています。って、こんな話をしていると、自分もすっかり大人ですよね(笑)。
――これは皆さんに聞いていますけど、橋本さんは初グラビアを見返したりしますか?
橋本 しないです。実家にグラビアが載っているすべての雑誌があるので、見ようと思えば見られますけど、わざわざは見ないかな。普段、あまり振り返らないので、今回はすごく嬉しかったです。初心に戻って、まだまだやらなきゃって気持ちになりました。
――では最後に橋本さんにとってグラビアとは?
橋本 私のミドルネームですね。グラビアがなかったら、東京に住んでもいないし、友達もいなかった。それこそダイヤモンドみたいにキラキラした人生を送ることができているので、グラビアをやって本当によかったなって思います。
●橋本梨菜(はしもと・りな)
1993年9月13日生まれ 大阪府出身
身長158cm B88 W58 H85
○「なにわのブラックダイヤモンド」のキャッチコピーで人気のトップグラドル。最新DVD『ブラックダイヤモンドダスト』(エアーコントロール)発売中! 9月13日に最新写真集をワニブックスより発売予定
公式Twitter【@rinasketch】
公式Instagram【@hashimoto_rina_】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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