小松彩夏さんに初グラビアのエピソードを聞いた 小松彩夏さんに初グラビアのエピソードを聞いた

『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は女優・小松彩夏さんの前編。

小松さんはジュニアファッション誌のモデルを経て、2003年『美少女戦士セーラームーン』のセーラーヴィーナス/愛野美奈子役で女優デビュー。一躍、大きな話題を呼んだ。また翌年、日本テレビのイメージガール『日テレジェニック2004』に選出され、グラビア活動をスタートすることに。

雑誌では『sabra』2003年20号(11月13日発売)の「ビキニに着替えたセーラー戦士たち」で初水着グラビアを披露。また『週刊プレイボーイ』では2004年30号(7月13日発売)の企画グラビア「あ~んと!日テレジェニック2004!」(撮影/三輪憲亮)に初登場。

2006年14号(3月21日発売)には初の単独撮り下ろし「never seen, such a look」(撮影/熊谷貫)で、初表紙&初巻頭を飾るという快挙も達成しました。

2019年以降は事務所を退所し、フリーに。テレビ、映画、雑誌グラビアで女優、モデルとして幅広く活動する一方、地元・岩手県一関市観光大使やアパレルブランド【502EASY】のプロデューサーなども務める。また今年7月23日には結婚を報告し、仙台を拠点に、さらなる活躍が期待されています。

今回はそんな小松さんに芸能界に入った経緯から、初グラビアに関するエピソードなどを聞きました。


小松彩夏『週刊プレイボーイ』2006年14号(撮影/熊谷貫)より 小松彩夏『週刊プレイボーイ』2006年14号(撮影/熊谷貫)より


──小松さん、この度はご結婚、おめでとうございます! 

小松 ありがとうございます!

──7月23日、SNSで発表されましたけど、いきなりのことで驚きました。ついにそんな日が来るとはって!

小松 20歳くらいから、取材の度に「早く結婚したいです」と言い続けていたんです。だから自分の中では突然ではなくて、ようやくなんですけどね(笑)。

──ファンの中には動揺している方もいるのでは?

小松 どうでしょう。私ももういい年齢ですからね(笑)。ここ数年は心配してくださる方も大勢いたので、ほっとされている方のほうが多い気がします。結婚を機に東京から出身地の岩手県一関市からも近い宮城県・仙台市に拠点を移し、今まで以上に幅広くお仕事をやっていきたいと思っています。

──今後のご活躍がますます楽しみです! さて今日は初グラビアに関するインタビューです。先にグラビアに至るまでのお話を伺いたんですが、小松さんは幼い頃から芸能の仕事にご興味を?

小松 幼い頃から洋服が大好きで、ジュニアファッション誌を読んでいたので、最初は芸能界に入りたいというより、モデルになりたかったんです。当時は大沢あかねさんや蒼井優さんなど、小中学生に人気のモデルさんがたくさんいて、自分も憧れていました。

そんな思いを抱え続け、中2の終わり頃に『CANDy』(白泉社)の専属モデルオーディションに応募しました。誌面を見ていたら、応募年齢がギリギリだったので、これは「今しかない!」と。

──ご両親に相談は?

小松 しなかったです。履歴書に自分でPR文を書いて、プリクラを貼って......。

──プ、プリクラ?

小松 はい。本当は全身と顔のアップの写真を送るよう指定があったんですけど、思いつきで(笑)。だけどそれでグランプリをいただいて!

確かオーディションは書類選考のみ。誌面の発表を見てビックリしたのを覚えています。両親に話したところ喜んでくれて。そこから毎月、地元・岩手から東京まで撮影に通うようになりました。

──現場はどんな雰囲気だったんですか? 同じ雑誌でもモデル同士は仲が悪いなんて話もたまに聞きますけど。

小松 『CANDy』の現場は全員、和気あいあいとしてモデル同士も仲良かったですね。私は一番年上だったんですけど、みんな妹みたいに可愛かったし。

それこそ当時のメンバーとはいまだに仲が良くて、近々みんなで集まろうなんて話もあるくらいです。『(美少女戦士)セーラームーン』もそうですけど、私は常に仲間に恵まれているんですよね。

小松彩夏

──素晴らしいです! そして2003年、いよいよ、その『セーラームーン』のオーディションを受けるんですよね。

小松 『CANDy』のモデルをやっている頃、芸能事務所から声をかけてもらって所属することになったんです。そこで「受けてみたら?」と勧められて。演技経験はほとんどなかったんですが、ダメ元で受けてみることにしたんです。

──当時、全国から1100名以上がオーディションを受けたとか。

小松 すごい人数でした。2日かけて、3次審査まであったと思うんですけど、審査の度に「名前を呼ばれなかった方はお帰りください」って、一気に人数が減るんです。しかも喜ぶ子がいる一方、泣き出し、怒り出す子がいたり。とにかくあんな熱気のあるオーディションは初めてでしたよ。

──小松さんはどんな自己アピールを?

小松 特技の卓球を披露しました。自前のラケットで素振りをして、審査員の方にスマッシュを決め、「よし!」って。今思えばシュールですよね(笑)。でもありがたいことにセーラーヴィーナス/愛野美奈子役をいただきました。

合格を聞いた瞬間は正直いうと、そこまで実感が湧かなかったのですが、撮影をしていき最初のオンエアを見たときにようやく実感が湧いたんです。

──放映開始から20年が経ちましたが、『セーラームーン』のメインメンバーである沢井美優さん、泉里香さん、北川景子さん、安座間美優さんの4人とは「戦士会」を結成。とても仲が良く、現在もほぼ月イチでお会いされているとか。というか、そんなに会って、一体、何を話すんです!?

小松 仕事を含む近況とか......、最近だと健康の話とか、もうなんでもです。いつも閉店で追い出されるまで話しまくっています。どれだけ話をしても全然、時間が足りないんです(笑)。

──皆さん、最初からそんな仲がよかったんですか?

小松 いえ。撮影が忙しい上にみんな学校もあったし、現場以外で誰かとコミュニケーションをとる余裕が正直なくて......。それに5人同時の撮影もほとんどなかったので、当時は慣れるまでチーム感みたいなものもそこまでなかったかもしれません。

──聞きづらいですけど......喧嘩をしたことは?

小松 それはないですね。撮影がなかなかハードだったのと、演技が初めてのメンバーが多いこともあってみんな芝居で落ち込むことなどはよくあったのですが、そういう時は沢井美優ちゃんが一番芸歴が長く、うまくまとめてくれました。

戦士のメンバーとはオンエアが終わってから少しずつ仲良くなっていった感じです。いまではこの仲間と出会えただけで、芸能のお仕事に就いてよかったなと思っています。

小松彩夏

──『セーラームーン』の撮影と並行して、日本テレビのイメージガール「日テレジェニック2004」に選出されます。小松さんがグラビアなど水着の仕事をする最初になるわけですけど、これはどんな経緯で?

小松 それも事務所からオーディションを勧められました。でも最初は抵抗があったんです。その場でビキニ姿になるし、受かったらそれが仕事になるわけですから。それまでスクール水着以外着たことがないし、スタイルに自信があったわけでもないし。水着姿を親や同級生に見られるのも恥ずかしいじゃないですか。

事務所とはいろいろ話し合いをして、「せっかくの機会だから、受けるだけ受けてみては?」ということになったんですけど、恥ずかしいという気持ちは晴れなくて。その前に一度水着グラビアを撮ったことがあるんですけど、それもとにかく恥ずかしかったです。

──『Sabra』2003年20号(11月13日発売)ですね。「ビキニに着替えたセーラー戦士たち」と題して、沢井美優さん、安座間美優さんらセーラームーン関連の女優さんたちが一人1ページずつ水着姿を披露していました。

小松 そう、それです! それが私の「初水着グラビア」になります。撮影当日、衣装のデニム生地・ビキニは可愛いんですけど、やっぱり恥ずかしくて。ドレスルームから出るのも時間がかかったし、ガウンもできれば脱ぎたくないなぁ......なんて思っていました。

誌面を見るとわかるんですけど、満面の笑顔ではなくて、微妙な表情で 。じつはちょっとだけイラッとしていたのかもしれません(笑)。終始緊張していたし、きっとスタッフの方々も大変だっただろうなぁ。誌面になってから反響が大きくてやってよかったとは思いましたけど(笑)。

──それでは、日テレジェニックのオーディション当日は行きたくなかったんじゃないですか?

小松 正直、中止にならないかなぁなんて思ってはいたと思います(笑)。オーディションは面談と審査委員の前を水着姿で歩くという内容だったんですけど、他の女の子と一緒に控えていたらどういうわけか「負けたくない」と思えてきて。負けず嫌いのスイッチが入っちゃったんですよね(笑)。

『週刊プレイボーイ』2004年30号(撮影/三輪憲亮)より。日テレジェニック2004のお披露目グラビアで、小松さんは週プレに初登場! 『週刊プレイボーイ』2004年30号(撮影/三輪憲亮)より。日テレジェニック2004のお披露目グラビアで、小松さんは週プレに初登場!
──受かった時は嬉しかったんじゃないですか?

小松 そうですね。この時も『セーラームーン』の時と同様に、最初は実感が沸かなかったんですけど、それでもやっぱり嬉しくて。記者会見などの場では自然と笑顔になることができました。

★女優・小松彩夏が語るグラビアの記憶「雪上のグラビア撮影は身体中が痛い! 凍傷になるんじゃないかって思いました(笑)」

●小松彩夏(こまつ・あやか)
1986年7月23日生まれ、岩手県出身。身長160cm、血液型=A型。 
○2003年、テレビドラマ『美少女戦士セーラームーン』にてセーラーヴィーナス役を演じ脚光を浴びる。2004年には日テレジェニックに選ばれ、グラビアアイドルとして活躍後、映画やドラマなと゛にも多数出演、女優としても人気を博している。また地元・岩手県一関市観光大使 やアパレルブランド【502EASY】のプロデューサーも務め 幅広く活動中。
公式Twitter【@ayaka_502】
公式Instagram【@official_ayaka_502】

小松彩夏デジタル写真集『34 ―AYAKA KOMATSU 2006~2020―』撮影/熊谷貫 価格/1,980円(税込) 小松彩夏デジタル写真集『34 ―AYAKA KOMATSU 2006~2020―』撮影/熊谷貫 価格/1,980円(税込)

☆小松彩夏のグラジャパ!プロフィール

『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週水曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
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