『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。伝説の美少女・紗綾さんの後編。
紗綾さんは、2005年、11歳でダンス&ヴォーカルユニット「Sweet Kiss」のメンバーとして活動を開始。同時期にグラビア活動をスタートさせると"奇跡の美少女"と、一躍グラビア界のニュースターとして大人気を博した。
『週刊プレイボーイ』では2005年46号(11月1日発売)にグラビアを初掲載するとたちまち話題を呼び、翌2006年11号(2月28日発売)では初表紙に抜擢。5月11日には写真集『ツボミ』を発売し、そちらもベストセラーに。
また雑誌グラビアで活躍する一方、テレビ、映画で女優として活動。2022年5月21日には結婚を報告し、東京、広島、北九州の3箇所を拠点に精力的に活動。さらなる活躍が期待されている。
前回に続き、今回は紗綾さんに写真集『ツボミ』の裏話から、グラビアへの想いまでを聞きました。
――2006年5月11日に写真集『ツボミ』が発売されます。これは与論島・パラオで撮った週プレのグラビアに、地元・北九州と都内で新たに撮り下ろしを加えた、12歳の紗綾さんの"現在地"を映した一冊です。
紗綾 まさにそうですね。4ヵ所のロケ地で一年弱かけて撮った、思い出深い作品。小学校を卒業した翌日に北九州で撮影だったんです。母校で実際に使っていた机に座ったり、ずっと履いていた落書きだらけの上履きを衣装として使用したりと、私自身にとってすごくメモリアルな一冊となりました。
――この写真集の表紙で、しゃがんで胸の前で手を組んでいるポーズは胸を隠そうとしていたんだとか。
紗綾 そうなんです。当時、胸が大きいのがコンプレックスで、注目されるのがイヤだったんです。なので、グラビア撮影の時は胸を手で隠して、目立たなくしていました。
――当時、「Fカップ小学生」と呼ばれていました。
紗綾 「紗綾11歳・Fカップ」って、まるで芸名みたいに売り文句にされていましたね。自分では、胸のサイズなんて測ったことがないから、Fがどれくらいの大きさかわかっていなかったし、そう書かれる度に「勝手に書くな!」って怒ってました(笑)。
――写真集で好きなカットは?
紗綾 ピンクのワンピースのカットですね。デザインが可愛いこの衣装が大好きでした。当時は膝を抱えるポーズをよくしていたのを思い出します。これは本誌にも掲載されたんですけど、今見返すと自然体でリラックスした表情ですよね。
――紗綾さんは普段、学校ではどんな子だったんですか?
紗綾 男友達が多かったです。一緒によく鬼ごっこをしたりとか。気が強くて、男の子と言い合いもしていました。
――ズバリ、モテました?
紗綾 小学校の時はすごくモテました(笑)。でも中学校に入ってからは芸能の仕事をしてることをみんな知っていて。みんなに一歩ひかれていたのかな!? なかなかモテなかったです(笑)。
――芸能人の子は学校でいじめに遭うなんて話も聞きますけど。
紗綾 いじめはなかったです。対外的に見るとあったのかもしれませんが、私はまったく気にしないタイプなので、気付きもしなかったです。
――週プレでは、その後も継続して、紗綾さんを撮り下ろしさせていただき、2023年9月現在で通算31回誌面に登場していただいています。通して見ていくと、美少女から美しいオトナになっていく様を実感しますね。
紗綾 あははは。そんなにお世話になっていたんですね。週プレさんは紗綾の成長記録みたいですね。
――水着がイヤだったとおっしゃっていましたけど、前向きになれたのはいつ頃ですか?
紗綾 高校生になってからですね。女優としてテレビや映画に出演させていただくようになったんですけど、水着をやっているからお仕事をもらえるようになったんだって考えるようになって。
このくらいの年齢になるとビキニって周りの女のコたちも着始めるので、あまり気にならなくなりました。あと、東京に引っ越して、芸能コースのある学校に通うようになったので、そこで周りから刺激を受けたのも大きかったですね。
――特に印象的なロケはあります?
紗綾 全部ですけど、芸能活動10周年の時のグラビア(『週刊プレイボーイ』2015年33号/8月3日発売)とかよく覚えていますね。地元・北九州と座間味諸島へ行き『ツボミ』を再現した撮影をしました。地元の現場には祖父母が観にきてくれたんです(笑)。すごく嬉しかったな。
――紗綾さんのグラビアはずっと少女のイメージがありますよね。それを払拭したいと思ったことはあります?
紗綾 少女的に見られることに抵抗はなかったです。むしろ自分の中でも、「さあや11歳」のイメージが強すぎて、「え? あの紗綾がもう今年30歳になるの!?」みたいに、いつも自分でつっこんでいます(笑)。
――20歳の頃には、オトナを強く意識したグラビアがありましたよね。
紗綾 はい。それはそれでよかったんですけど、大人っぽさより、いつまでも等身大の少女のままでいたかったのが本音です。それこそいまだって小中学生頃に着ていたような衣装で撮影したいですもん。もうさすがに無理!?(笑)。
――いやいや見たいですね。いまでも年齢より相当若く見られるでしょう?
紗綾 近所のおばあちゃんには「10代?」と言われます(笑)。それはさすがにお世辞でしょうけど、嬉しいですね。
――お酒は飲むんですか?
紗綾 今は出産後なので控えていますが、飲むのは好きです。飲むと陽気になりますね。数年前には『ツボミ』のカメラマンの熊谷(貫)さん、週プレの編集さんと飲みに行ったんですけど、思っていた以上に飲んじゃった。撮影ロケに行った際、未成年の私はいつもソフトドリンクだったので、オトナになってスタッフさんたちと一緒に飲めるのはすごく嬉しいです。
――紗綾さんにとって、グラビアの楽しさは?
紗綾 想像力を刺激することですね。グラビアって絵画などアートと同じだと思っていて、見た時に何を感じるかは人それぞれじゃないですか。一瞬一瞬を大切に、魂を込めて撮影に挑んでいるので、その一枚を見た時、何か影響を与えられると嬉しいです。
――漠然とした質問ですが、紗綾さんにとってグラビアとは?
紗綾 私自身ですね。物心ついた時からやってきたからもう「グラビア=紗綾」なんですよ。いまの私があるのも11~12歳のグラビアがあったからで、とても感謝しています。
――2018年にはグラビアを引退するなんてニュースもありました。いつかまたグラビアをやりたいと思います?
紗綾 私的にはグラビア引退宣言をしたつもりはないんです。2018年は前所属事務所の退所のタイミングで、イメージDVDを卒業すると言ったのが、「グラビアを辞める」とちょっと食い違ったニュースになってしまって。その後もトレカや写真集を出版させていただいているので、今後もマイペースに作品を創っていけると嬉しいな。
自分が一番好きな作品は『ツボミ』なんです。無邪気にありのままの自分が写っていて、当時の私をマネしたいけど、いまはカメラを意識しちゃうし、なかなか難しいなと感じています。いつかあれを超えられる作品を創りたいです。
――そういえば『ツボミ』の表紙があのしゃがんだカットだった理由って知っています?
紗綾 え!? なんであの写真だったんですか?
――編集から聞いた話ですけど、オトナになってからも大好きな写真集であるようにって、水着じゃないカットを熊谷さんが提案してみんな賛成したとか。12歳の自分の水着が表紙だと、後で見返した時、複雑な気持ちになるかもしれないですから。
紗綾 そうだったんですね。ますます大好きな写真集になりました。本当に皆さんから愛情をいっぱいもらっていたんですね。泣けてきます。デビューして長いですけど、年齢的にもまだまだこれからだと思うので、紗綾は紗綾のまま、頑張り続けたいと思います。
●紗綾(Saaya)
1993年11月15日生まれ 福岡県出身
血液型=A型 身長151㎝
公式X(旧Twitter)【@SaayaOfficial】
公式Instagram【@saaya_official_】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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