『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は今年デビュー10周年、グラビア界の第一線を走り続けるグラビアアイドル・青山ひかるさんの前編。
青山さんは2013年、20歳でスカウトされ、12月にファーストDVD『アイしてる?』でデビューー。2014年4月「ジガドル・グランプリ」でリリー・フランキー賞を、同年8月に『汐留グラビア甲子園2014』ファン特別賞を受賞。また「プロが選ぶアイドルDVD賞2014」で新人賞をそれぞれ受賞するなど大活躍。
以降、雑誌やテレビ、ネット番組などに頻繁に登場。アイドルグループ・sherbetのメンバーとしても活動し、幅広く活躍を続けている。
初グラビアは『週刊プレイボーイ』2014年23号(5月25日発売)で撮り下ろしをするや、たちまち大きな話題を呼び、2023年9月現在までに通算20回にわたり登場している。
今回はそんな青山さんに芸能界に入った経緯から、初グラビアに関するエピソードまでを聞きました。
――青山さんは、今年デビュー10周年! おめでとうございます!
青山 ありがとうございます。いや~、本当にあっという間です!
――初グラビアのことを中心に伺いたいと思いますが、まずはそれ以前のお話から。青山さんは学生時代、どんなコだったんですか?
青山 カースト最下位でした(笑)。オタクだったんですよ。なので、休み時間に趣味の合う友達とアニメや声優の話をして、放課後になると速攻で帰宅。アニメやニコ動を観る、みたいな生活で。クラスでは3軍というか、目立たないコでしたね。
――内気な性格でした?
青山 はい。いまもそうですけど、人見知りで引っ込み思案。授業では手をあげられないし、学校行事も自分中心になって何かやるのではなく、誰かの手伝いをやる。どちらかといえば消極的でしたね。
――そんな青山さんがどういう経緯で芸能の世界へ?
青山 高校を卒業後、上京して声優の専門学校に通ってたんですけどある日、スカウトされました。「グラビアの仕事に興味ありません?」って。それでデビューしました。2013年の10月ですね。
――あっさりお話されましたけど(笑)、グラビアのスカウトって最初、怪しいと思わなかったんですか?
青山 不思議と思わなかったですよね。ちょうど東京にも学校にも慣れ、物足りなさを感じていて。自分の知らない世界の話をされたので興味を持ったんですよ。
――スカウトさんはやっぱり青山さんのスタイル、特に大きな胸が気になったんですかね。
青山 じゃないですかねー。その時、Iカップありましたから。最初にスカウトされた時、「自分の胸に合うサイズの水着なんてないですよ!」って言ったんです。
ちょうどその前に友達とプールに行くことになって買いに行ったら、合うサイズがなかったので。そうしたら「たくさんありますよ」って言われたので、食いついちゃって。
――グラビアアイドルで、大きな胸はコンプレックスだったって言う方は多いですけど、青山さんは?
青山 私もそうでした。中3でGありましたけど、夏なんてボタンがとれそうなパツパツのブラウスを着ていて。いつも視線を感じてイヤだったんです。でもそのスカウトは「武器になるよ」と言うんです。じゃあやってみようかなって気持ちになりましたね。
――記念すべき初仕事は?
青山 撮影会です。でもしょっぱなからびっくりしましたよ。女のコが何人もいるのに、私のところに最初からお客さんが並んでくれたんです。しかもすごい数! 思わず感動しちゃいました。
――人前に水着で出る時、緊張は?
青山 それはなかったです。それより本当に私を撮影してくれるのかなとか、可愛く水着が着られているかなとか不安ばかりで。緊張する余裕なんてなかったんだと思います。
――おーっ! すごい! その後、2013年12月にはファーストDVD『アイしてる?』が発売されました。
青山 10月頃に何社かに顔見せに行って、すぐに決まったんです。熱海辺りの旅館で撮影したのかな。どう動いていいかさっぱりわからないから、言われた通りをやっていたことを覚えています。
――スタイリストさん、メイクさんがついたことに感動は?
青山 もちろんありました。ヘアメイクも衣装もそれまで全部自分でやっていたから、いいのかなって。でもどちらかというと「へー、DVDってこんな風に作るんだ」って驚きのほうが大きくて。次はどうするだろうって、ずっとワクワクしていましたね。
――このDVDはアマゾンランキングの1位となり話題に。その流れをくんで『週刊プレイボーイ』2014年23号(5月25日発売)で初グラビアを撮り下ろすことになるんですけど、これは倉持由香さんが部長をつとめる「グラドル自画撮り部」と週プレによるコンテスト「ジガドル・グランプリ」でリリー・フランキー賞を獲得したのがきっかけだったとか。倉持さんとは当時、面識はあったんですか?
青山 まだSNS上でのやりとりだけです。「グラドル自画撮り部」は事務所から参加するよう言われたんです。ハッシュタグ「#グラドル自画撮り部」をつけて自画撮りをどんどん投稿しろ。あと、グラビアに出るなら少しでも人目につくほうがいいからって。なにしろ当時はいわゆる「グラビア氷河期」でしたから。
――AKB48をはじめアイドルたちが雑誌のグラビアページを席巻していて、グラビアが本業であるグラビアアイドルの活躍の場は少なかったですよね。
青山 そう。だから倉持さんが掲げていた、グラビアアイドル同士で争わず、連帯してグラビア業界全体を盛り上げようって考えに自分もすごく共感して。一緒にやれたらいいなって。
――「ジガドル・グランプリ」でリリー・フランキー賞を獲った時はどんなお気持ちで?
青山 やはりリリーさんの賞ですから、嬉しかったですよ。あと自画撮り部の一員として認められた気がしました。
――週プレ掲載の初グラビア。白を基調とした空間の中で、白や薄い黄色の衣装に身を包んだ青山さんを撮り下ろしています。あどけない表情とボリュームある美バストとのコントラストが印象的です。
青山 これを撮ったのは都内のスタジオですね。雑誌のグラビアに出たかったので事務所に話を聞いた時からすごく楽しみでした。
――この時も緊張はしなかったんですか?
青山 体型的に大丈夫かなとか、それくらい(笑)。スタイリストの上野珠(うえのたまみ)さんはDVDでお仕事をしていたし、ヘアメイクの双木昭夫(なみきあきお)さんはファッション誌『KERA』で名前をお見かけしていて好きだったんです。
――おふたりとも90年代からグラビアに携わっている大ベテランさんです。
青山 そう。お互いキャリアが長いせいか、仲が良く、現場でのやりとりも見ていて面白いんです。カメラマンの中山雅文さんも優しい方で、自分もすぐに溶け込めました。
――お気に入りのカットは?
青山 本誌のもいいんですけど、デジタル写真集にあるメイド風の衣装を着たカット。この感じの衣装は好きだし、胸もキレイに写っているし、もうずっと自分のケータイに入っていますね。
――胸が大きく開いていますけど、初グラビアにしては大胆すぎません(笑)?
青山 この時のスタジオが幻想的な雰囲気で、衣装もちょっとコスプレっぽいんです。オタクな自分としてはツボで、思い切り楽しんじゃいました。逆にもっとグラビアっぽい感じだったら恥ずかしかったかもしれませんね。
――このグラビアが出た直後に日本テレビ主催の「汐留グラドル甲子園2014」に応募。最終オーディションで青山さんは目立っていたそうで、以前、橋本梨菜さんに取材したら、青山さんの姿に刺激を受け、やる気が湧いたんだとか。
青山 そうなんですか! 長い間一緒にいるのに知らなかった!あの時は特技の空手を披露しましたね。私はファン特別賞だったんです。グランプリは獲れなかったけど、会場票が一位ということで、嬉しすぎて大号泣しちゃって。何もしゃべれなくなりました!
――さらに年末には「プロが選ぶアイドルDVD賞2014」で新人賞を獲得するなど、人気がうなぎのぼりに。青山さんが「あおみん」「野生児猫娘」と呼ばれ、広く認知され出したのもこの頃ですか?
青山 この年の頭から中くらいですね。「あおみん」は配信の時にファンの方に相談してつけていただきました。あと撮影会の時、ヒールを履かずに裸足でやっていたんです。足の裏が真っ黒だったのでマネージャーさんに「お前、野生児だな」と言われちゃって。
それをスポーツ紙が「野生児猫娘」って書いてくれて広まりました。そんなひとつひとつを通して、自分にとってグラビアがホームなんだって感覚になっていきました。
★後編⇒デビュー10周年のグラドル・青山ひかるが語るグラビアへの思い「何事も楽しむのが仕事のモットー。"恥ずかしい"の言葉はないんですよね」
●青山ひかる
1993年6月13日生まれ 長崎県出身
身長154cm B98W59H90
○ゼロイチゲーム部のメンバーとして活動中。公式Youtube番組『ゼロイチゲーム部』が配信中【https://www.youtube.com/channel/UCOdTdSfuXKN9pNPL8fd9nlg】
(毎週木曜日19:00~にアップ)
公式X(旧Twitter)【@hikaru06kon】
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