AV業界を代表するアイコニックな存在ながら、セクシー女優の枠を超え、さまざまな舞台へと活躍の場を広げていったキラ星のような女性たち。日々、多くのスターが生まれる世界で次なるアイコンとなるのは、いったい誰だ!
そんな「ネクストアイコン」な女優たちを撮り下ろし写真とインタビュー記事で紹介していく連続企画。第1回は、「プレステージ」の専属女優として活躍する涼森れむが登場。抜群のスタイルと整った顔立ちで世の男性を魅了する彼女の素顔に迫る。(前編)
■「1、2本でやめるつもりだった」
――2021年、2022年と出演作が連続で所属するメーカー「プレステージ」の年間売上ランキングトップを記録するなど、デビュー5年目ながら今も高い人気を保ち続けています。
涼森 でも、人気があるって実感はずっとなくて。こんな私をたくさんの人が見てくれているなんて、とはいまだに思っています。だって、この仕事を始めたときは1、2本でやめるつもりだったし、こんなに長く続けつもりもなかったんですよ。
――それはなぜですか?
涼森 セクシー女優さんはいっぱいいるから、私なんてすぐに埋もれちゃうだろうなって。
――でも、デビュー直後に講談社主催の「ミスiD」でファイナリストにも選ばれていましたし、早くから注目を集めていた印象がありました。
涼森 ミスiD、出ていましたね。懐かしい。当時の私は、やれと言われたことをこなしていくって感じで、自分で「こうしたい」っていう考えは何もなかったんです。基本、それは今も変わらないです。目標は現状維持(笑)。だから、人気だって言われることに私がいちばんびっくりしています。
――もともとアイドルや女優になりたいって願望もなかった?
涼森 全然です。自撮りも嫌いで、SNSは見る専門。AVは本当にノリで出ちゃったんです。それがここまでのことになるなんて。アハハ(笑)。
――有名なエピソードですが、デビューは自分で事務所を探して応募されたんですよね?
涼森 自分で応募しました。
――しかも、その事務所に決めた理由も、あこがれの凰かなめさん(現在はセクシー女優を引退)が所属していたからだったとか。
涼森 そうです。すごく好きでした。私と入れ替わりくらいのタイミングで、すぐかなめちゃんは辞めちゃったんですけど。
――もともと看護師だったそうですが、なぜセクシー女優になろうと?
涼森 深く考えたわけではないんです。もともとAVはよく観ていたんですよ。目の保養として(笑)。ただ、かなめちゃんの作品を観たときに、「AVって、こんなかわいいコがいるの!?」と驚いて。しかも、めっちゃエロかったんです。
それでこういう世界もありなのかもと興味を持って。ちょうど看護師の仕事に疲れていて、ほかのこともしてみたいなと思ったときだったら、とりあえず応募してみようって感じでした。
■NTRが好きな理由
――以前のインタビュー記事で、「AVでオナニーはしていたけど、女のコばかり観ていた」と話していましたよね。
涼森 「こんなかわいいコが......実はエロい」っていう作品が好きなんです。今も同じメーカーの鈴村あいりちゃんとか大好きです。
――それは性癖なんですかね?
涼森 言われてみれば、性癖なのかもしれません(笑)。
――女のコに注目してAVを見るって感覚は、女性にはわりとあること?
涼森 けっこうあると思います。私のイベントでも女のコが来てくれますし。「自分が最初に好きになって、今では彼氏にも勧めています」ってコもいます。だから、意外と女性も男性と同じような感覚でAVを観ているのかもしれないですね。
――涼森さん自身はAVを見るとき、どういったシーンに興奮するんでしょう?
涼森 自分でするときはカラミですね。ジャンルではNTR(寝取られ)系のカラミが好きです。
――なぜNTR系が好きなんですか?
涼森 え、なんかよくないですか。堕ちていく女が好きなんです。それも、完全に堕ちきってからじゃなくて、序盤のイヤがっているときのカラミが特に(笑)。
――自身の出演作ではNTR系は少ないですよね。
涼森 2本くらいかな。そもそも私、ドラマのある作品が少ないんですよね。プレイものばかりで。
――プレイもの?
涼森 私が勝手に言っているだけのジャンル(笑)。「物語とか設定よりも、とにかくプレイ内容を観てください!」ってAVのことです。そういう作品のほうが、私はドラマものよりずっと多いんです。
――たしかに涼森さんといえば、「激しいカラミ」というイメージがあります。
涼森 ドラマよりもカラミ。プレステージさんもそう思って作品を選んでいるんじゃないかな。
――過去作のタイトルを振り返っても、「連続」とか「連発」といった、回数や人数を強調するような文言が目立っています。
涼森 なんか数ばっかり自慢してる感じがしますよね(笑)。でも、私もプレイ重視の作品のほうが出る側としては好きなんで、そういうイメージはありがたいです。
■好きなジャンル、苦手なジャンル
――特に印象に残っている過去作は?
涼森 『スズモリ無双』です。12Pをやった作品で、過去イチで人数が多かったんです。もう、やばくて。ただ、終わったあとのやりきった感はすごくあって、めちゃくちゃ印象に残っています。
――そういう作品って、カラミは気持ちいいものなんでしょうか?
涼森 気持ちいいですけど、それよりは、その環境をただ楽しんでいるっていう感覚が大きいかもしれないですね。あ、こうなんだって発見がいろいろあるというか。
――発見?
涼森 男優さんによってぜんぜん違うんですよ。あの、いろんなやり方が(笑)。「この人はこういう感じなんだ」と思いながらやるのが面白かったんです。
――気持ちいいと思いながらも、ちょっと冷静に眺めてもいたわけですか。
涼森 カラミ中は意外と冷静です。私が複数ものに慣れちゃった影響もあると思いますけど(笑)。
――逆に苦手なジャンルは?
涼森 どんなジャンルでもセリフがあるやつは苦手です。マジでセリフ覚えが悪いんですよ。カラミに集中できなくなっちゃう。最初からずっとそうでした。
――それでデビューしてからすぐに「プレイもの」の路線に行った?
涼森 私が何か言ったわけじゃないんですけど、たしかにデビュー2作目から顔射ものでした(『顔射の美学』)。
――その素質を見抜かれていたんでしょうか?
涼森 なんでなんでしょうね。私も気になって事務所の人に聞いてみたことがあるんですよ。普通はみんな、デビューから何作かはソフトなイチャイチャ系だったりするじゃないですか。でも、「そうじゃないほうが向いていると思われたんじゃないかな」とかフワッとしか教えてくれなくて。そのまま今の路線でやってきちゃいました。
――でも、実際に向いていたからすごいですよね。
涼森 そうなんですよ。だから、今さらドラマ路線に行けって言われてもイヤです(笑)。
●涼森れむ(すずもり・れむ)
1997年12月3日生まれ 三重県出身 身長160cm
〇2019年4月にプレステージ専属女優としてAVデビュー。以降、同ブランドの顔として絶大な人気を獲得している。
公式X(旧Twitter)【@remu19971203】
公式Instagram【@remu19971203】