近年、SNSやコスプレイベントなどを中心に高い支持を集めたことで一気に浸透。今やグラドルたちもこぞって着用するまでになった、ちょっと特殊な水着やランジェリーの衣装たち。週プレでは、そんな衣装たちを「ネオ・コスチューム」略して"ネオ・コス"と勝手に呼ぶことにしたぞ!
そこで『週刊プレイボーイ39・40合併号』では、「ネオ・コス」を制作するブランドの中でも週プレが注目する3ブランドを厳選して大特集! さらに特集内でモデルを務めた3名の人気グラドルと各ブランドがコラボしたデジタル写真集も発売中だ!
今回、特集内では掲載しきれなかったブランドのインタビューを週プレNEWSで公開。第1回は、細部まで突き詰めた衣装で抜群の完成度を誇るネオ・コス界のストイックブランド「pharfaite(パルフェット)」が登場。
デザイナーを務める鳴海ゆいさんがブランド立ち上げの経緯や、制作においてのこだわり、そして同特集でモデルを務める本田夕歩ちゃんとコラボしたデジタル写真集『本田夕歩×pharfaite』の衣装について語ってくれた!
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――いまや大人気のブランド「パルフェット」ですが、どのような経緯でブランドを立ち上げたのでしょうか?
鳴海 私自身、以前は被写体として活動していたのですが、その時はオリジナル衣装のコスプレというと極端に布面積の小さいマイクロビキニや、すごいハイレグのレオタードみたいな男性目線でエッチな衣装しかなかったんです。
それで、衣装に悩んだ経験がありまして、もっと女性目線で可愛くてエッチな衣装が増えたらいいなと思いブランドを立ち上げたのがきっかけです。
――そうして生まれた「パルフェット」のコンセプトは?
鳴海 ブランドの名前である「パルフェット」はフランス語で"最高にかわいい"という意味。そこに「フェチ」や「セクシー」といった要素を足した"セクシー&キュート"というのがブランドコンセプトです。
――ブランドのスタートはいつごろなのでしょうか?
鳴海 正式な会社としては2018年にスタートしました。なので、今年で5年目ですね。正直、スタートした当時は、こんなに長く続くとは思っていなかったですが(笑)
――そうだったんですね、意外です! ちなみにブランドが認知されたきっかけは?
鳴海 まだブランドを会社化していないタイミングだったのですが、2016年に「レースリミテーション」というボンテージに新しい解釈を加えた衣装を制作する際、資金を集めるためクラウドファンディングを始めたんです。
そうしたら、目標金額50万円に対して300万円以上の支援が集まりました。それが話題となって多くの方にパルフェットを知っていただくきっかけになりましたね。
――たしかに「レースリミテーション」はSNSでも着用された写真をよく見かけます! ブランドのスタートから現在に至るまでにはコロナ禍などもありました。大変な時期などはありませんでしたか?
鳴海 コロナ禍は撮影会の機会は減ってしまったのですが、逆にファンティア(クリエイター支援サービス)や自宅で衣装を着てSNSに写真を発表されるコスプレイヤーさんも増えて意外と売り上げが落ちることはなかったですね。
――では、業績的にはずっと好調を維持できているんですか?
鳴海 そうですね、本当にありがたいことに。毎年売上は前年比で150%から160%くらいで推移している状態です。
――なぜこれほどまでに多くの支持を集めるブランドになれたと思いますか?
鳴海 いつも大事にしているのは「パルフェット」という"ブランドの価値観"を女のコに提案するということ。パルフェットを着ていることが喜びにつながったり、着ていることで「より自分を可愛く見せてくれるブランド」だと思っていただきたいなと思っています。
そのためにこだわりを持って衣装を制作しています。衣装のパターンはミリ単位で調整して一番カラダがキレイに見えるラインを作れるように整えていますし、生産は一流水着メーカーと同じ工場にお願いしています。衣装の生地も素材メーカーさんと共同開発をしていて、特殊な加工を生地に施したりした質感の高いものを使っていますね。
――こだわりがすごい......!
鳴海 女のコに可愛く着ていただける衣装を、と思って開発していたらこうなってしまいました(笑)
そういう意味でもうひとつこだわっているのは、サイズ展開の豊富さです。競泳水着などはフリーサイズだと人によってはピチピチになったり、ぶかぶかになったりして着づらいこともあるので、いろんな体型の方が着れるように5サイズ展開しています。
――衣装メーカーだとワンサイズのみの展開も多いのでそれはうれしいですね。今まで制作してきた衣装の中で、特にこれはよくできたというものはありますか?
鳴海 Tバックタイプの「ハイネックバインダー」ですね。ボディラインがキレイに見えることを念入りに計算して作った衣装です。
Tバックではあるのですが、普通のTバックみたいにエグかったりエロ過ぎないしないデザインを実現できていると思います。一見、装飾のために見える紐もお尻を持ち上げるようにパターンを作っていて、スタイルアップしてくれる役目を果たしているんです。「普通のTバックは着たくないけれど、この形だったら着たい」という声をたくさんお寄せいただけました。
――ただエロいだけの衣装は作らない!というこだわりが多くのユーザーに評価されてるんでしょうね。今回、そんなパルフェットさんとのコラボという形でデジタル写真集『本田夕歩×pharfaite』を発売しました。作品内に登場している衣装の特徴もお教えください! まずは、「SGSボンテージランジェリー」から!!
鳴海 パルフェットが得意とするボンテージランジェリーをめずらしい質感の生地で制作した衣装になります。水着にも使っている自社開発のSGS素材を使用した生地で作っていて、付属品以外の部分は水に濡れても大丈夫です。
また、ファスナーが3か所ついていて、開け具合によってはセクシーな感じでも着れるので様々な見せ方ができるランジェリーですね。
――では、こちらもランジェリータイプの衣装「Sylph Cage」は?
鳴海 「Sylph Cage」はガーターベルトのデザイン性を重視して考えていて、付属としてというよりはガーターベルトを含めたデザインとして楽しめることを意識しています。
弊社は水着とランジェリーの工場を分けていて、ランジェリーを作る工場はブライダルなどで使うビスチェを作っている工場にお願いしています。ですので、露出面積が多くてもけっして下品にならない繊細なデザインを制作することができています。パターンもすごくきれいなので、ピッタリ体に沿うような感覚で着ていただけると思いますね。
――デジタル写真集の表紙にもなっている「カフェメイド・スイムウェア」は?
鳴海 元々弊社がプロデュースしている「BLUE EGG」というメイドカフェの制服を水着っぽくしたらどうなるのか? というところから生まれた「ザ・メイド服」な衣装になります。
特徴的なのは、バストを挟み込む2本のベルト。この配置のおかげで胸が強調されて可愛くてセクシーに見えるデザインに仕上げています。
――よりスタイルが際立つ印象の「クロスステッチ競泳水着」はいかがでしょうか?
鳴海 今までに出してきた競泳水着をアップデートした衣装になります。従来の競泳水着をステッチの入れ方でさらにボディラインをキレイにみせられないかと考えて、バストラインをクロスさせるようなステッチを採用しました。
パターンも微妙に胸が膨らむように調整をしています。微々たるところではありますが、弊社なりにこだわって作ったパターンなので、そこも注目していただけるとうれしいですね。
――個性的なデザインが印象的な「スプリットバストスイムウェア」は?
鳴海 昨年発売した本商品のロングスリーブバージョンがすごい人気で、即完売してしまったので、今夏に再販をかけた商品になります。再販の時期が夏だったので、ノースリーブの方が着やすいかなと思い今回のデザインになりました。
こだわりは、こちらもファスナーですね。少し開けて着ても可愛いですし。中でも本田さんが着用した特別仕様のカラー「ラグジュアリーホワイト」は、メッキ加工を施したうえで鏡面仕上げにした特殊なファスナーを採用しているので、より重厚感や高級感があります。
輝き方が全然違うので、自信をもってきていただける一着になっているのではないでしょうか。メッキ加工のおかげで、水に濡れても錆びないのもポイントですね。
――ありがとうございました! そんな魅力的な衣装の数々はぜひ写真集でチェックいただきたいですね! 最後になりますが、今後開発してみたい衣装などがあればお教えください!
鳴海 弊社の衣装の多くは、できるだけ余分な部分をそぎ落としてシルエットがキレイに見えるように作ってきています。
ですが、今度は逆に足し算のデザインも増やしていきたいと思っています。そうすることで、お客さんにより多くの選択肢を提供できるのではないかと。もちろんパルフェットの上品なイメージや世界観は崩さず、新しいチャレンジをしていきたいですね。
〇各衣装の詳細な情報や、その他の衣装はパルフェット公式サイトをチェック!