AV業界を代表するアイコニックな存在ながら、セクシー女優の枠を超え、さまざまな舞台へと活躍の場を広げていったキラ星のような女性たち。日々、多くのスターが生まれる世界で次なるアイコンとなるのは、いったい誰だ!
そんな「ネクストアイコン」な女優たちを撮り下ろし写真とインタビュー記事で紹介していく連続企画。第2回は2021年10月にデビューするやナチュラルな雰囲気とキュートなルックスで一躍人気女優となった石川澪が登場する。(前編)
■「私が知っていたセックスはセックスじゃなかった」
――今年10月でデビューから2年となりますが、もう撮影には慣れましたか?
石川 まだ慣れないですね。撮影も月に1本くらいのペースですし、未だに緊張します。特にお芝居がある作品だとテンパってしまって。でも、最初の頃よりはマシになってきたと思います!
――お芝居は苦手?
石川 最初はほんとにひどくて、セリフを1行しか覚えられなかった(笑)。だから長いセリフは1行でカットしてもらって、それを言ったらまた次を言うみたいな感じでした。
――じゃあ設定を深く演じるような作品は......。
石川 全然です。私の現場は台本もあってないようなもので、ペラペラの紙が1枚あって終わりってことが多いんです。友だちの女優さんだと、60ページくらいある台本で撮影したりしているみたいですけど、それは私にはまだ無理かな(笑)。でも、今年に入ってからは徐々に設定がある作品も増えた気がします。ソープとかメイドとか。だから、これからお芝居もチャレンジしていけたらいいなとは思っています。
――AV業界に入って驚いたことは?
石川 そもそも現場に人が多いですよね。カメラマンさん以外にもこんなにスタッフさんがいるんだってびっくりしました。プレイについても知らなかったことばかりです。なんかもう、すべてが新しい経験(笑)。私が知っていたセックスはセックスじゃなかったなって。
――特にびっくりしたプレイとかは?
石川 細かいところも全部です。だって、フェラしながら乳首をいじって、それをカメラ目線でやるなんて、普通のセックスをそんなマルチタスクでやることないですよ。しばらくは「こんなにこなせないよ!」って思っていました(笑)。
――プレイの好みはわかってきました?
石川 やっぱり、イチャイチャ系はやりやすいです。自分から攻める痴女ものは苦手だし、どっちかというとMなタイプなんですけど、完全に受け身っていうのも苦手だから、仲良さげな設定がやりやすいですね。イチャイチャ系だって現実にはあり得ないことをやっているとは思うんですけど、「この2人はちゃんと愛し合っています」というセックスのほうが、感情移入はしやすいかもしれません。
――自分の素が出たほうがやりやすい?
石川 いやー、自分そのままは恥ずかしいです。カップルの設定っていうことならいいんですけど。前にあったんですよ。キミの自由にやっていいよって現場が。でも、そのときは何をしていいかわからないし、あまりに自分すぎるしで、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
■「5ちゃんのスレとかよく見ています」
――FANZAの女優ランキングでは上位の常連となっており、「X(旧Twitter)」のフォロワー数も約60万人と、今や人気女優といっていい活躍だと思いますが、この現状は予想していましたか?
石川 まさかです! こんなになるとは思っていませんでした。事務所もメーカーさんもびっくりしているでしょうけど、自分がいちばん驚いています。
――デビュー時から順調だったという印象がありますよ。
石川 でも、デビューしてから半年くらいはかなり暇だったんです。撮影も少ないし、ほかのお仕事もなかったですし。
――ターニングポイントになったのは?
石川 なんだろう。初めて写真集を出したときかもしれないですね。あれでAV業界以外でも知られるようになった気がします。
――2022年7月の『unusual』ですね。
石川 その少し前にYouTubeチャンネルも始めて、一気にSNSのフォロワー数が増えたことを覚えています。
――以前、YouTubeで「『AV女優だったんですね!』と驚かれるようになった」と話していましたが、AVとは関係なくファンになった人も?
石川 そうなんです。たまたまYouTubeのおすすめで流れてきたから観て、あとからAV女優だと知りましたって人もけっこういるみたいなんです。特に女のコが多いかな。
――自分でYouTubeのコメントとか見ます?
石川 見ます。気になっちゃうんで。
――たしか、エゴサもけっこうするんですよね?
石川 それこそ5ちゃんのスレとかよく見ています(笑)。
――それはすごいですね。
石川 見た目がどうとか、整形だとか、いろいろ書かれていますけど、そんなに気にならないです。
――そこで傷つく人のほうが多いと思うんですよ。
石川 怖いもの見たさもありますけど、何を言われているのか知らないほうがイヤなんです。あと自分に関することなら、どんなことでも書いてくれているだけでうれしいっていうのもあって。だって、悪口でも書く時点で興味はあるってことじゃないですか。だから、けっこうひどいことを書かれていても、別になんとも思わないですね。
■「AVなら石川澪は知っているという存在になれたら」
――セクシー女優としてこうなっていきたい、という目標はありますか?
石川 特に......。この仕事も、とりあえずやってみようかなって軽い気持ちで始めただけだから、今の状況が信じられないくらいで。こうやって注目していただている分、余計にどうしようって悩んでいます。
――エゴサが平気なこともそうですけど、AV業界に「とりあえずやってみよう」で飛び込むのは、めちゃくちゃ心臓が強いですよね。
石川 昔から自分で勝手に決めて行動するタイプなんです。ただ、勢いだけだから、先のことは何も考えてない(笑)。
――将来は芸能人になりたい、とかは?
石川 ないんですよ。普通に楽しくお仕事をして、自分が満足するまでやれたらそれでいいと思っています。そのあとは本当に考えていないです。考えてなさすぎてやばいくらい(笑)。でも、たくさんの人に知ってもらえているのはうれしいです。AVなら石川澪は知っているよ、っていう存在になれたらいいなとは思います。
――とりえず今は認知度を上げていきたい。
石川 そうですね。いろんな人に石川澪を知ってほしい。それに、やってみたいことはいっぱいあるんです。歌もやってみたいし、お芝居もやってみたい。ちゃんとできるかどうかは置いておいて(笑)。とにかく今は、やらせてもらえるなら何でも挑戦してみたいですね。
●石川 澪(いしかわ・みお)
2002年3月20日生まれ 身長158cm
〇2021年10月にデビューするとデビュー作がいきなりFANZAの月間動画ランキングで1位を獲得。一躍人気女優の仲間入りを果たした。FANZA発表の2022年年間AV女優ランキングで5位、2023年上半期AV女優ランキングでも5位と大躍進中。
公式X(旧Twitter)【@_ishikawamio_】
公式Instagram【@ishikawa._.mio】