あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第72回】苦手な騎手がいます。具体的にいうと武豊騎手が苦手です。
買うと来ないし、買わないと来る。気がついたら苦手意識が増して、無意識に馬券から外すようになってしまいました。武さんが強いことはわかっているので、好きになる方法はあるでしょうか? もちろん馬券を当てたいからです。(ナナ・女・自営・30代)
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今週は神戸新聞杯とオールカマーの2重賞でした。
神戸新聞杯はサトノグランツが見事な末脚で勝利。ダービーで11着と凡走したものの上がりが33.1で2位だったことも考えれば、当然来てもおかしくない馬でしたね。ダービー前は3連勝しているしね。
僕はそこまで評価はしていなかったけど、強かったです。本命にしたロードデルレイは惜しくも4着。一瞬来たと思ったんだけどな。次走はどこを使うか分からないですが、まあ勝ち負けになるでしょうね。
オールカマーは本命のローシャムパークが完勝。この馬は楽しみですね。イクイノックス、プログノーシス、ドウデュースあたりとの戦いが見たいですね。タイトルホルダーは馬券妙味も考えて軽視しましたが、やっぱり強いね。普通2着に残れないよ。3歳戦、古馬戦など、秋のG1が待ち遠しいです。
さて、今回の質問ですが、失礼ながら思わず笑ってしまいました。質問者は武豊ジョッキーが苦手とのことですが、僕も騎手はいませんが、苦手な馬ならいますね。
たとえば、ソダシなんかは買わないと来るし、買うと来ない馬かもなぁ。まあほとんど買ってないですけど。
ただ、競走馬は時が経つと、能力が移り変わっていきますが、ジョッキーはそうもいかないですよね。毎週騎乗するし、競走馬の出走とは間隔が桁違いだし。競走馬は年間で10戦走るなんてむしろ走り過ぎですが、ジョッキーは500回以上乗りますからね。
そう考えると競走馬の出現率の約100倍の出現率になります。そりゃ苦手な騎手がいたらこんな相談もしたくなりますよね。
ではまず武豊ジョッキーの2022年の成績を見てみましょう。騎乗回数は600レースで、勝率は0.122、連対率は0.257、3着までなら0.368になります。
おおよそ10回に1回勝って、4回に1回勝って、3回に1回3着に入ります。ちなみに昨年のリーディング川田ジョッキーの3着内が0.582という異常な成績でした。2回に1回以上馬券に絡んでます。この前の日曜日も5勝と無双状態でした。今年も昨年を上回る成績で、リーディング1位。数字を見て改めて凄いと思います。
話を武豊ジョッキーに戻しましょう。
正直、凄い騎手です。20~30年前は「武が乗れば勝つ」くらいのイメージでしたから、当然騎乗は上手ですよ。
まあ年齢的にどうか、というのは分かりませんが、今でも一線級の活躍をされているのは間違いありません。
競馬というのは相性というのがあると思いますが、逆に無条件で武豊ジョッキーを10から20レースの単複を買い続けるというのはどうでしょうか?
流石に1レースも来ないというのは考えづらいですが、それでも来なければ、もう相性が悪いから買うのはやめてもいいのではないでしょうか?
買わないと来るということで、今度は武豊ジョッキーを10から20レース買わないというのもありですね。もしそんな時にこそ武ジョッキーが大活躍するようであれば、相性が悪いのは間違いないです。
武豊ジョッキーが出るレースは買わないことです。それすれば今後は「被害」に遭うことはないかと。まあ買えないレースが増えることになりますが。
個人的には相談者さんに武豊ジョッキーを好きになってもらいたいと願っております。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。