撮影協力/家電のケンちゃん撮影協力/家電のケンちゃん

さまざまなメディアで話題を振りまくひろゆき氏は、歴戦のゲーマー(特にシミュレーションゲーム好き)でもある。そんな彼が、これまでの人生で出会ってきたゲームや今のゲーム業界について、じっくり語る連載コラムだ。

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■「Mac」と「Windows」はどっちがいい?

今年もAppleが新型のiPhoneを発売して盛り上がりましたけど、ゲームに関してAppleは微妙な印象があったりします。それもあって「ひろゆきがパソコン買うなら、MacとWindowsどっち?」と質問されると、Windows!って即答しています。

理由は簡単でWindowsの方がゲームをいっぱいできるからです。Appleは「Apple Arcade」で独自のゲーム制作と配信をやってて、そのサービス内ではいろいろ遊べたりしますけど、『Fortnite』をはじめとするゲームが毎週無料で配信される「Epic Games Store」では、なんだかんだでMac非対応のタイトルが多い。

なので、あなたのパソコン選びが「ゲームをやること優先!」という僕と同じ基準なら、Windows一択です。

ちなみに僕はそこそこお金持ちになるまで、中古や新古のWindowsパソコンばかり買ってましたけど、それでも十分でしたね。

■AppleやNetFlixの「カジュアルなゲーム」について

最近はAppleのようなすでに大きな収益のある企業がゲーム業界に参入することも増え、Netflixまでアプリ内でゲームの配信をやっています。現状では「映画を2時間観るのも、ゲームも2時間遊ぶのも一緒だよね」というようなカジュアルな内容でお試し要素が強いですけど、本命の製品や有料サービスを持っている企業側には大きな意味があります。

例えば、マイクロソフトのWindowsでは『ソリティア』が遊べます。Windowsで『Office 365』などの有料サービスを使ってもらいつつ、さらにゲームも遊ばせておけばユーザーはそれなりにお金を払い続けてくれるので、十分に経営に貢献してくれます。

とはいえ、一般的な企業がいきなりゲーム業界へ参入するのはリスクが高いと思います。AAA(トリプルエー)クラスのタイトルなら制作費だけで数十億発生しますから、それがコケた場合はもれなく会社が傾きます。

つまり、AppleやNetflixのように「金、余ってるからゲームでもやっとくかー!」という企業しかゲーム業界へ参入すべきではありません。

一方、個人レベルで開発ができるインディーゲームは、「このゲームが当たれば1億円ゲット!」という夢のある世界が続くんじゃないかと思っています。

●ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『考えて生きる~合理性と好奇心を併せもつ~』(成毛眞氏との共著、集英社)など

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