ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)で開催中の「ワンピース・プレミア・サマー」。尾田栄一郎氏原作の『ONE PIECE』とのコラボにより連日盛況となっている期間限定イベントであり、その目玉のひとつがライブショー「ワンピース・プレミアショー 2023」だ。
このショーは、圧倒的なスケールとクオリティで毎年高い満足度を記録しており、2007年の初開催から総動員数150万人を突破。しかも、今年はコロナ禍によって制限されていた演出が完全復活ということもあり、いっそうの盛り上がりを見せている。
今回は迫力満点のショーの模様をレポート。記事ではストーリーの重要な箇所は明かさないので、10月10日(火)までの開催に急ぎ駆けつけてほしい。
この「ワンピース・プレミアショー 2023」では、ルフィをはじめとした麦わらの一味が目の前に登場し、オリジナルのストーリーとバトルを展開。今年は好評だった客席エリアでの演出と、ルフィたちが客席までやってきて観客とハイタッチするグリーティング、さらに声出し応援も4年ぶりに解禁された。
また、水を使った演出やワンピース楽曲を多数作曲している田中公平氏によるオリジナル曲など、新しい要素も盛りだくさんで加わり、これまで毎年ショーに足を運んできた常連客にも新鮮な驚きを提供している。
本編スタート前にはブルックとウソップが登場し、観客に向けて新曲に合わせたダンスを指導。キャラクターと一緒に歌って踊ることで、3000人近い観客が一体となる空気を作っていく。このダンスではパーク限定販売の「NAKAMAタオル」が重要な役割を果たすので、事前にショップでゲットしておきたいところだ。
続いて、ルフィたちが会場後方から登場すると、場内は一気に大盛り上がり! 4年間の制限を吹き飛ばすように客席を所狭しと飛んだり跳ねたりするルフィの姿にあちこちから歓声があがった。
肝心のストーリーは、まず"ドレスローザ編"のレベッカが登場。アラバスタ王国のビビ、リュウグウ王国のしらほし、ドレスローザのヴィオラの3人が危機にあることを伝え、彼女たちを救うために麦わらの一味に助けを求めるところから始まる。
「3王女、各々の国を揺るがす大悪事を働き逮捕!!」という衝撃的なニュースに驚いた一味は、レベッカと共に敵の本拠地へと乗り込む。
敵の本拠地にやってきた一味が出会うのは、"ブラック・キングダム"なる組織。その総帥であるヴェン・ヴェンドラーが一味の前に立ちはだかる。これはショー限定のオリジナルキャラクターであり、その声は声優の諏訪部順一氏が担当している。
しかも、戦いの相手となるのはヴェンドラーだけではない。ドフラミンゴ、キング、クロコダイル、藤虎など、シリーズで因縁の強敵たちが続々と現れる。キービジュアルに描かれている以外にも本当にたくさんのキャラクターが登場し、筆者も実際に「あ!」と声をあげた瞬間が何度もあった。
それぞれのキャラクターと一味がバトルを繰り広げていくのだが、その対決の組み合わせも「ワンピース・プレミアショー 2023」ならではのサプライズだ。
強敵たちとのバトルでは、水や炎などを使った特殊効果演出が大活躍。必殺技に合わせて水しぶきがあがったり、敵の攻撃によってセットから炎が吹き出したりと、『ONE PIECE』のバトルの興奮を見事に表現している。
ステージも一か所だけに留まらず、あっちで笑いありのやり取り、こっちで激しい戦い、そして客席からはまたキャラクターが登場し......と目まぐるしい展開を追っていくだけで75分の上演時間があっという間に過ぎていく。
そして、最後の対決が終わると、ルフィの「宴だ~!」のかけ声と共に客席でのグリーティングタイムへ。会場の一体感はピークを迎え、観客はここでしか味わえない体験に酔いしれた。
とにかく、開幕前から盛り上がりが衰えることなく、興奮のままショーを駆け抜けた。意外なストーリー展開だけでなく、キャラクターごとの見どころもしっかり用意されており、一度の鑑賞ですべてを把握することは難しいのではと感じたほど。未体験の人はもちろん、すでに体験済みの人も、残りわずかな「ワンピース・プレミアショー 2023」に足を運んでみてはいかがだろうか。
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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション