遠藤さくら
2018年に4期生として乃木坂46に加入し、エースとして現グループを支える遠藤さくら。彼女が22歳を迎える10月3日(火)に、初の写真集『可憐』が発売される。

今回、写真集発売直前の彼女にインタビューを実施。写真集の出来栄えや、乃木坂46として過ごしてきた約5年間での成長についてなどを語ってもらった。

■多分密かに喜んでくれてるのが◯◯

――まずは初の写真集発売おめでとうございます。

遠藤 ありがとうございます! もうすぐ発売なんですけど、「自分だけの一冊」がたくさんの方のもとに届くんだって考えると、いまだにちょっと不安です(苦笑)。でも、ブログのコメントだったり、写真集の公式SNSだったりに、ファンの方々から「ずっと待ってたよ」って言葉をいただいたりして。徐々に徐々に、「待ってくださる人がいるのであれば......」って気持ちが強くなってきました。

――本作のロケ地は沖縄と、遠藤さんの地元・名古屋。撮影は沖縄からスタートしたんですよね。

遠藤 はい。ツアーやグループのお仕事以外での沖縄は幼少期以来で。「沖縄を楽しんだ」と思えたのは今回が初めてに近かったかもしれないです(笑)。あらためて写真集を見ると、古民家での「普段っぽい私」からだんだんと、沖縄らしい海やA&Wでの「はっちゃけた私」になっていくところが詰まってるなと思います。初めて見る景色も多くて楽しかったです。

遠藤さくら

――では、一番印象的だった景色は?

遠藤 浜辺で見た夕焼けですね。全然撮る予定じゃなかったらしいんですけど、たまたま海の近くにいたときにすごくキレイな夕焼けが出てきて、急遽撮影して。そんな偶然性もあって、ちょっとレアな思い出です。

――もう一方のロケ地・名古屋は、遠藤さんの「思い出の地」をめぐろうと撮影予定が組まれたんですよね。

遠藤 いろいろ希望を出させていただいて、たくさん叶えていただきました(笑)。ちなみに、名古屋で一番印象的だったのは、中学生、高校生のときによく行っていたセンチュリーホールです。

――吹奏楽部だった学生時代の思い出の地ですね。当時の担当楽器であるフルートを手にした、ホールでの壮大なカットが収録されています。

遠藤 センチュリーホールは、自分たちが演奏するのもそうですし、いろんな方の演奏を聴きに何度も通った本当に大好きな場所だったので。「ドキドキしながらこのステージに立ってたな」とか、「この通路で楽器運んでたな」とか(笑)。撮影中になんだかいろんな青春を思い出しましたね。

遠藤さくら

――ちなみに、本作を見たメンバーの反応は?

遠藤 「発売が楽しみ」って言ってくれるメンバーばかりで本当にありがたいです。同期の田村真佑とかは私が見せなくても、SNSで先行カットやオフショットの動画がアップされるたびに、にやにやしながら「さく、見たよ。あのカット」って伝えに来てくれたりします(笑)。で、多分密かに喜んでくれてるのが矢久保美緒で。

――矢久保さんといえば、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)などでも"さくちゃん大好きキャラ"じゃないですか。「密かに」なんですか?

遠藤 絶対に全部見てると思うけど、私には直接伝えてこないんです。だから逆にちょっと恥ずかしいっていう......(笑)。でも、そんなふうに「同期が見守ってくれてる」って感じられるのは、今、何よりうれしいですね。

遠藤さくら

――本作のタイトルは『可憐』。控えめでおとなしい遠藤さんのパブリックイメージにぴったりのタイトルだと思いますが、遠藤さん自身は「最初は『今の自分に合ってないかもしれない』と思った」というコメントを残していました。

遠藤 本当に悩みました(苦笑)。こんな名前を私なんかの一冊にいただいていいのかって、マネージャーさんにも何度も相談して......。でも、最終的には「可憐な人になれるように」って希望も込めて決めさせていただきました。これはひとつ、勇気を出したポイントかもしれないです(笑)。

――「可憐な人」って、どんな人だと思います?

遠藤 おおらかで優しくて、心が広い人......とかですかね? でも今、一番に思い浮かべたのは私の母でした(笑)。私の母、本当に優しくて。私が上京してからもよくお家に来るんですけど、私がどの家事をやろうとしても、全部「それ、ママにやらせて」って。それでいて、娘の私から見ても可愛らしい部分もあるし。そういう意味で、母はひとつ可憐の理想像かもしれないです。

■「今度は自分が背中を見せないといけない」

――本作の発売日は、22歳を迎える遠藤さんの誕生日当日。17歳で乃木坂46に加入して早5年が経ちます。

遠藤 あっという間でした。その頃はもちろん「将来、自分の誕生日に写真集を出させていただける」なんて思ってもなかったですし、記念日に新しい意味が出るのも感慨深いですね。

――例えば、センチュリーホールで演奏していた中高生の頃と今を比べて、ご自身の中身で変わったなと思うことは?

遠藤 どうだろう......? 当時は今より臆病でしたけど、今もすごく人見知りだし。性格の方向性は今も昔もあんまり変わってないと思うんです。

でも、この活動を続けていたら慣れてきた部分もあって。本当に仲良くなった人としかしゃべれなかった自分が、いろんな方にコミュニケーションの取り方を教えてもらってきたんだなと思います。『non-no』のスタッフさんにも、「昔は撮影に来ても全然しゃべらなかった」とか、「スタジオの端で震えてたよ」って言われました(笑)。

遠藤さくら

――その光景を想像するといじらしいです(笑)。でも確かに、ドラマ『トラックガール』(FOD)では、たくましくポジティブに働く女性運転手を演じられていたり、全国ツアーの映像演出では、珍しく小悪魔キャラな姿をきっちりこなしていたりと、今までと比べて堂々と活動する遠藤さんをよく見かける気がします。

遠藤 「昔ができなさすぎた」というのもあると思います。でも、やっぱり5期生という後輩ができて、自分が先輩になって。(齋藤)飛鳥さんたち先輩方も卒業されて、今まで「飛鳥さん、私には無理です」って吐いてた弱音はもう吐けなくなったタイミングですかね。

「今度は自分が背中を見せないといけない」という立場になったからには、もう「できない」なんて言ってられないなと思うようになりました。これは多分、今のメンバーみんなが思っていることだと思います。

遠藤さくら

――まさに「地位は人を作る」。"世代交代を迎えた"といわれるこれからの乃木坂46も楽しみです。ちなみに、プライベートで「この5年間で変わった」と感じることは?

遠藤 プライベートは......私、本当に変わってないと思います(笑)。昔も今も、びっくりするくらい家から出ないですし。

――本当になんでも大丈夫ですよ。それこそ昔、先輩の白石麻衣さんが週プレのインタビューを受けたとき、「苦手なトマトが食べられるようになった」というお話をしていたこともありました。

遠藤 すごい......苦手なものが食べられるようになるってすごいですよね。でも私、これだけは唯一自慢できることなんですけど、好き嫌いは昔からまったくないんですよね。だから「食べられるようになったもの」って本当に思いつかなくて......。

――質問は「この5年間で変わったこと」でしたが(笑)、"可憐"なお母さんのご飯がおいしかったということですね。

遠藤 はい。お母さんのおかげです(笑)。

遠藤さくら

●遠藤さくら(Sakura ENDO)
2001年10月3日生まれ 愛知県出身 身長164cm 血液型=O型
◯乃木坂46の4期生。2020年よりファッション誌『non-no』(小社刊)の専属モデルを務める。ドラマ『トラックガール』(FOD)や連続テレビ小説『らんまん』(NHK)に出演するなど、女優としても活躍中。
写真集公式X(旧Twitter)公式TikTok【@sakunohon】

10月3日(火)発売!
乃木坂46 遠藤さくら 1st写真集『可憐』
定価:2400円(税込)
特典:メッセージ入りオリジナルポストカード1種封入(全6種のうちランダムで封入)