AKB48の最年長メンバー・柏木由紀が10月23日(月)発売『週刊プレイボーイ45号』の表紙&巻頭グラビアに登場。
総合プロデューサーの秋元康からは「何歳でもAKB48にいていい」と言われ、30代に突入してなおアイドル最前線を爆走!
その自由かつ飾らない生きざまに同世代女性からの支持が急増中!!
■握手会が女性ばかりでおじさんファンたちがびっくり!
――久しぶりの撮影はいかがでしたか?
柏木 週プレといえば、昔は忙しいスケジュールの合間にたくさんのメンバーと一緒に撮影して、気づいたら終わりみたいなイメージが強くて、ひとりで一日かけてゆっくり撮影するのがめっちゃ贅沢(ぜいたく)に感じました。
――今は若手メンバーもそういう環境で撮影しています。
柏木 昔は水着をやる機会が多かったので、グラビアをやりたいとか、いっぱい出るのが目標みたいなコを聞かなかったけど、今はそういうことを言うメンバーをすごく応援したい気持ちです。私個人のお仕事の場とかでも、「こんなコいますよ」って紹介したりしてますね。
――でも昔は後輩に対してあまり興味ない感じでしたよね。
柏木 近い後輩はライバルみたいなのがあったけど、今は年も歴も離れたので......。アドバイスも言うようにしていて、それをみんな真摯(しんし)に受け止めてくれるんですよ。
――経験値が違いますもんね。
柏木 一個ずつ試して失敗するのも大事だけど、私が伝えれば、不要な失敗を通らなくていいじゃないですか。後輩というより、同じステージに立つ仲間として教えたいっていうのもあります。
――若いメンバーと一緒にステージに立つというのは、どんな気持ちなんですか。
柏木 刺激を受けるし、負けたくないって気持ちは全然あるし、若いコを応援してるファンにとって私は邪魔で申し訳ないかなと思ったり、いろいろです。
――ずっとモチベーションを保っている理由は?
柏木 ファンの存在は大きいです。何かあったら自分のことのように喜んでくれたり、怒ってくれる。自分のためだけだったら、もう続けてなかったかもしれない。あとはグループのためというのもあります。先輩から受け継いだグループを変えることも大事だし、昔から残るものは伝えたいし、私が橋渡しみたいなことをやってると、けっこうできることもあって。
――柏木さんの場合は個人のお仕事も多かったりして、そろそろ絞りたいとかはない?
柏木 全部が楽しいから絞れないんですよね。ひとりで歌うのも好きだし、ステージで大人数の中から見つけてもらえるように頑張るのも楽しい。グラビアも好きだし、ラジオとか、YouTubeとか、全部楽しい!
――アイドルという肩書が一番合ってるんですかね。
柏木 アイドルってなんでもできますもん。だからこそアイドルを続けているのかもしれないです。ここまで来たら、今から急に女優一本に絞るとかはない。
――女優のお仕事も意外とやってますよね。
柏木 でも唯一、演技だけは苦手なんですよ。別に叩かれたとかはないですけど、ドラマ撮影の前日とか、いろんなこと考えちゃって寝れないです。
――なんでもやれちゃうように見えるのに。
柏木 たぶんセリフを言うことが苦手なんだと思います。
――30代になって変化した部分はありますか?
柏木 言いたいことを言えるようになりました。これ言ったら怒られるんじゃないか、嫌われるんじゃないかとか、どうでもよくなったというか。YouTubeとかで好きなことをしゃべってたら、意外と好評で。
――アンチコメントを叩くみたいな動画が人気ですね。
柏木 20代じゃできなかったですよ。でも私、もともとそういう性格だったことを思い出したんです。思ったことをなんでも言ったり、言い返したり。自分に無理をしなくなりました。
――それが今、すごく支持されていると聞いたんですが。
柏木 過去イチ、同世代の女性から支持されてます。コロナで握手会ができなくなってYouTubeを始めて。握手会が復活したら、私と似た服装とか、きれいにメイクしている女のコがどっと来るようになって、昔から来ていたおじさんファンがびっくりしてました(笑)。
――"握手会の女王"がさらなる進化を遂げた。
柏木 もともとアイドルが好きだったから、こうだったらうれしいなってことをやってただけなんですよね。無理してやったことはあまり結果にならないし、自分に素直に好きなことをやるほうがうまくいくな、みたいなのを感じました。でも若い頃だったら言いたい放題はできないだろうし、年を重ねるのも悪くないなって思います。
――自分がアイドルファンだったら、今の柏木さんを応援する?
柏木 うわー、絶妙な質問ですね。当時は石川梨華ちゃんとか、あやや(松浦亜弥)とか、完成形なアイドルが好きだったので、推してはいないと思います(苦笑)。そう思うと不思議ですよね。今の私を応援してくれる方がちゃんといるし、アイドルって、めちゃくちゃ奥深いです。
■AKB48のためになんでもやりたい
――グループとしては、チーム制度がなくなるなど変革の時期といわれてますが、どんなグループにしたいですか?
柏木 全員のことを応援したいと思ってもらえるようなグループにしたいっていうのはありますね。
――どうしたらいいでしょう?
柏木 私の場合はライブとかを見ると、みんなの良さが伝わってきたりするので、メンバー全員を見られる機会を増やしたほうがいいなって思います。あとメンバー同士でもっと仲良くなるのも大事かなって。私がアイドルを応援してたとき、推しと仲がいい人は無条件に好きで、推しに何かを教えてくれる先輩も好きになったり。
――確かに、アイドルファンは相関図が好きですよね。
柏木 そういう関係性をいっぱいつくっていけば、いろんなコを応援するようになって、それが大きくなれば、AKB48全体を好きな箱推しになるんじゃないのかなって。
――今後のAKB48はどうあってほしいですか?
柏木 いつの時代でもみんなが応援したくなるアイドルでいてほしい。いろんなアイドルがいるけど、その中でもがむしゃらに一生懸命、いつ見ても元気なアイドルがAKB48らしさだと思うので、そうあってほしいです。いろんなことをやるけど、くくったら王道アイドルっていうのがいいなと思います。
――素晴らしい。やっぱりAKB48のプロデューサーになりません? 前回は、ずっとプレイヤーでいたいと言っていましたが。
柏木 プロデューサーっていうとあれですけど、AKB48に関することだったら、なんでもやりたいですね。コンサートの演出とか、後輩のために何かつくるとか、AKB48が好きすぎて、AKB48の力になりたい。
――これはもう秋元康になるしかないですよ!
柏木 それはまた違います! 歌詞を書くとかは全然ですもん。以前に秋元先生に言われて一度書いたんですけどダメで......演技のほかにも向いてないことありました!
■柏木由紀(Yuki KASHIWAGI)
1991年7月15日生まれ 鹿児島県出身
身長165㎝ 血液型=B型
nickname=ゆきりん
〇スタイルブック『いくつになったって、アイドル』(竹書房)が好評発売中。柏木由紀 3rd Tour「 寝ても覚めてもゆきりんワールド~ソロデビュー10周年も夢中にさせちゃうぞっ♡~」が、12月16日(土)大阪公演、12月17日(日)愛知公演、2024年1月27日(土)東京公演を予定。AKB48 62nd Single『アイドルなんかじゃなかったら』が好評発売中。
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