じゃい

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第75回】斤量に関していろいろと勉強したのですが、今イチ馬券に活かし切れません。重要なポイントがあったら教えてください。(50代・男性・自営業)

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先週末の菊花賞2週続けて堅めの決着。私には出番のない馬券になりました。

本命のドゥレッツァは初重賞で菊花賞を制覇! これはメジロマックイーン以来かな? しかもこれで5連勝。まだまだ底を見せないけどかなり強い。ベストは中距離だろうし、ルメールも見事な騎乗でした。

2着はダービー馬、3着は皐月賞馬。なんとも美しい着順に。

自分の挙げた上位3頭でほぼ決まりましたし、2頭は馬券に絡むと公言してましたが、その通りに。ただタスティエーラは人気過ぎて切っちゃいました。この後も魅力的なG1が続きますので楽しみです。

さて、斤量に関してですが、確かにこれって、ある種不思議なシステムですよね。単純に「強い馬が勝つ!」というのを真っ向否定してますもの。

本来なら平等な条件で、どの馬が強いかというのが本来の形のような気がしますが、斤量によってそこが微調整されて複雑になっています。まあ枠順がある以上、完全に平等というのは無理なんでしょうけどね。

馬齢や牡馬牝馬によっても違うんだけど、ハンデ戦とかだと結構な斤量の差になりますよね。よく斤量1キロで半馬身の差とか言われてますが、これって果たしてどうなのかな?って思う時があります。一体どうやってそれを計算して出したんだろう?

タイムを測るとしても同じ馬では同時に測れないし、何を基準にしてそれを導き出したのだろう? そもそも500キロとかの馬が 1、2キロでそんなに負担になるのかな? なんてことを考えたりもします。

でも、まあなんだかんだ言って斤量によって負担があるのはデータ的に見ても明らかなわけで、それによって予想が変わってくるのは事実です。

例えば凱旋門賞なんかは、3歳牝馬がよく勝っていたり、馬齢、性別により結構如実に結果が出てる気がします。

国内のハンデ戦でも、軽ハンデの馬が穴を開けることがありますし、実力がある若手騎手は減量で僕もよく買ったりします。

ただトップハンデの馬が勝つことも多く、斤量は意外と奥が深いですね。ハンデ師が一体どうやってハンデを決めているのかも明確ではないし。

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じゃあ、実際僕が斤量をどうやって予想に反映させているのか?

例えば前走戦った相手と再戦する場合、前走と斤量差が変わることがよくあります。こういう時は2頭を比較する時に使いますね。

あとは、例えば前走51キロで勝利している馬が55キロになったり、55キロだった馬が減量騎手の乗り替わりで53キロになったり、こういうのは予想のファクターには必ず入れます。

他では3歳と古馬の斤量差も、年末に近づけば近づくほど3歳が有利かなと思います。スピード勝負になればなるほど、実力が接近してればしてるほど、斤量差が響くような気もします。

まあ僕も斤量をマスターしているわけではないので、僕が言えるのはこれくらいです。もっと極めた人がいれば僕も教えてもらいたいです。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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