キックボクサーとしてもデビューした宮原華音キックボクサーとしてもデビューした宮原華音
昨年、ボクシング世界戦でラウンドガールを務めた雪平莉左のブレイク以降、"ラウンドガール"の注目度は増すばかり。そんな今年バズったラウンドガールニュースの中から、気になる4名をご紹介。印象に残った一戦や大会の裏話、普段の活動などを聞いた連続インタビューです。

今回は、立ち技打撃格闘技「RISE」のラウンドガールを2年連続で務め、キックボクシング選手としてプロデビューした宮原華音。今年1月に初出場したアマチュア戦でKO勝ちし、4月に開催された「RISE167」のプロデビュー戦では1R39秒のKO勝ちを決めて大会を盛り上げました。放送中の『仮面ライダーガッチャード』(テレビ朝日系)に出演するなど、女優とラウンドガール、プロ格闘家の"三刀流"として注目を集めています。

――空手を10年以上やられていましたけど、キックボクサーのプロデビューはいつ頃から考えていたんですか?

宮原 元々、格闘技が大好きなので、ラウンドガールになる前からキックボクシングのジムには通っていたんです。アマチュアの試合にポイント制があることは知っていたので、空手に近いルールで防具ありなら勝てるかもしれないなって。ちょっと出たいなと思っていましたけど、まさかプロの大会に出るなんて思わなかったです! 試合前の1ヶ月はかなりキツかったですね......。

――減量がキツかった......?

宮原 減量もそうですけど、初めてプロ練に参加させてもらったんです。チャンピオンクラスの選手とかプロ選手の皆様がスパーリングの相手をしてくださって、思いきり当てないように手加減してくれてはいたんですけど、それでもパンチと蹴りが痛すぎて! 3分の試合は初めてだったので、3分間集中することも大変で......。1日目で心が折れて「もうムリだ、行きたくない」ってところから始まりました(笑)。


――本業の芸能活動もあると体力的にもメンタル的にもハードですよね。

宮原 そうですね。最終的には「ここにいる選手たちより強くて痛いパンチを打てる女子選手はいないだろう」という前向きな考えに持っていって。1週間前になるといっぱいいっぱいになって、所属ジムの会長の前でブワーッて泣きました(笑)。

――それは、どういう涙ですか?

宮原 勝ちたいし勝たなきゃいけないのに経験値が足りないとか、いろいろ考えすぎたら勝てる自信がなくなっちゃって。ちょうど疲れを取るためにプロ練を止めた時期だったので、練習できないことも不安で。いきなり泣き出して、トレーナーさんたちに「私のいいところ教えてください!」って(笑)。


――そんなことを乗り越えて挑んだプロデビュー戦は1R39秒のKO勝ち! 秒殺でしたね。

宮原 体感ではもっと長く戦っている気がしました。「ヤバい! パンチ早いし、痛い! どうしよう!」って思いつつ、「でも相手も痛がっているな」って冷静に考えている自分もいて。数秒間でもいろんな考えや思いが出てきて、自分が2人いるみたいな面白い感覚になりました。

――漫画みたいな話ですね。試合は最後の反撃がすごかったですけど、気持ち的には膝蹴りされてムカついて?

宮原 そうじゃないんですよ! 『ムカついてやり返したの?』ってよく言われるんですけど、掴まれるのも膝蹴りを食らうのも初めてだったのでめちゃくちゃ痛くて。"やらなきゃやられる"っていう必死の反撃だったんです!


――試合後、同じ日にラウンドガールとしてもリングに立つってすごすぎませんか?

宮原 あれは奇跡でした(笑)。2023年のラウンドガールお披露目の日でもあったので、私的には鼻血が出ようが何があっても立ちたかったんです。でも、もし怪我だらけだったらRISEのイメージを崩しちゃうし、試合後すぐの出番だったので間に合うかわからなかったし、「立てたらいいな」くらいに思っていました。

――大会のオープニングファイトに出場してからの「R-1SE Forse2023」お披露目でした。間に合ってよかったです!

宮原 試合が終わった瞬間、「間に合うから急いで!」って言われて、楽屋で速着替えしてはぁはぁ息切れしながら戻ったら、ラウンドガールの先輩たちが「待って、リップ塗れてないよ」って。ほぼすっぴんにリップ塗ってもらって、うおー!って登場するみたいな感じでした。後日談ですけど、会場にトロフィーを忘れるという事件もありました(笑)。


――えー! それほどドタバタの1日だったんですね。プロ格闘家になりましたけど、今後の芸能活動はどうなるんですか?

宮原 今のところは、女優業をメインにやっていきたいなと思っています。選手として本気で打ち込むには両立が難しいというか、減量すると私、頬がこけちゃうし目がうつろになっちゃうんですよ(笑)。

――女優業といえば、『仮面ライダーガッチャード』では「冥黒の三姉妹」の次女・クロトー役で出演中です。今後、どんな女優になりたいですか?

宮原 自分の強みはアクションなので、「日本一のアクション女優は誰だろう?」ってときに宮原華音の名前が上がるような、ちゃんと実力も伴っている女優になれたらなと思っています。


――ラウンドガールとしての目標は?

宮原 ひとりでも多くの人がRISEに興味を持ってくださって、足を運んでくださって楽しんでいただけるように、これからもRISEを盛り上げられる一部になりたいという気持ちが大きいです。それと、私がRISEの会場で先輩方を見て「ラウンドガールになりたい」と憧れたように、私を見てここの世界に入りたいと思ってもらえるような存在になりたいなって思います!

●宮原華音(Kanon MIYAHARA) 
1996年4月8日生まれ 東京都出身 身長170㎝ 
○「2012年度三愛水着楽園イメージガール」に当時最年少で就任。ラウンドガール「R-1SE Force 2023」として活動しつつ、キックボクシングのプロ選手として「RISE 167」でデビュー戦をKO勝利。特撮ドラマ『仮面ライダーガッチャード』(テレビ朝日系、毎週日曜9:00~)に出演中 公式Instagram【@miyahara_kanon】 公式X(旧Twitter)【@miyahara_kanon】 公式TikTok【@kanon_miyahara】

★宮原華音のグラジャパ!プロフィール