AV業界を代表するアイコニックな存在ながら、セクシー女優の枠を超え、さまざまな舞台へと活躍の場を広げていったキラ星のような女性たち。日々、多くのスターが生まれる世界で次なるアイコンとなるのは、いったい誰だ!
そんな「ネクストアイコン」な女優たちを撮り下ろし写真とインタビュー記事で紹介していく連続企画。第4回はデビューするや清楚系妹キャラとして人気を集め、近年は痴女キャラとして活躍。今年には公式Xのフォロワー数が100万人を超えるなど躍進を続ける七沢みあが登場する。(後編)
■「皆さんお利口さんだから言うこと聞いてくれます」
――これまで多くの作品に出演されていますが、あらためてやってみたいジャンルはありますか?
七沢 ある程度は一周した感じがあるんですよね。あ、でも少し前のギャルものは私が希望した作品です。
――今年出演したヤリマンギャルのシリーズですか。
七沢 そうです。念願の作品だったから、めちゃくちゃ気合を入れてやりました。やるならちゃんとやろうって、自腹でエクステもして。安っぽいのはバレちゃうんですよ。
――どうしてギャルものが念願だった?
七沢 ずっと黒髪清楚キャラみたいなウリでやってきたんですけど、私、けっこう濃いメイクも好きなんです。ファン受けはあまり良くないので作品ではやってないんですが、プライベートはそっちだったりして。でも、それを作品で残してもいいじゃないかって話になって。もしかしたら、ギャル好きな人が「いいじゃん」ってなるかもしれないですしね。
――しかもギャルものだと痴女の要素もあるし。
七沢 そうそう。
――ギャルものは男性のいじめられたい願望を満たすジャンルでもありますよね。
七沢 だから一度はやってみたくて。最近は痴女っぽい作品ばかりだから、初期の頃みたいに素に戻った作品も見たいって声もあるんですけど、今はそっちのほうが逆に恥ずかしいですね。「セリフください!」ってなる(笑)。
――でも、痴女っぽい最近の七沢さんしか知らない新しいファン層からしたら、そういうのが新鮮かもしれないですよ。
七沢 そうかもしれないんですよね。
――だって、今年はついにX(旧Twitter)のフォロワーが100万人を超えたじゃないですか。
七沢 そう! ほんとうれしいです。
――それだけ今もファンが増え続けているってことですから。
七沢 特にここ最近で一気に増えました。今の時代は三上悠亜ちゃんがセクシー女優の印象を変えてくれたと思っていて、それでフォロワーが増えやすくなりましたよね。
――じゃあ、セクシー女優としてってだけじゃないファンも?
七沢 増えました。最近はファンイベントでも女のコが多いんです。昔からファンのオジサマたちには、「優しくしてね、自分から変な感じで声をかけちゃダメだよ」って言っています。
――保護者みたい。
七沢 私はイベントでもこんな感じでファンと喋るので。皆さんお利口さんだから、ちゃんと言うこと聞いてくれます(笑)。
――Mの人にはたまらないでしょう。
七沢 礼儀正しいからこっちも助かっています。実際、ファン層はすごくいいって言われますね。
■「あらためて『銀魂』を全部観ました」
――キャリアを通してプライベートの過ごし方は変わりましたか?
七沢 今も昔も引きこもりです。
――そこはまだ表の姿とギャップが。
七沢 多分、仕事でこうやってすごく喋るから、プライベートでは静かになっちゃうんだと思います。それこそ猫と喋るくらいです。
――お休みの日は何をしています?
七沢 何もしてない......。あ、仕事の準備をしていることが多いかも。
――それ、仕事の一環じゃないですか。
七沢 私、けっこうこだわりが強くて。撮影会も衣装を自分で用意したり、髪の毛はこうしようとか、そういうのを考えるのが好きで、気がついたら一日終わっているんですよ。あとは......アニメ観ています。
――七沢さんのアニメ好きはよく知られていますよね。
七沢 そこもずっと変わらないです。昔のアニメも観ますし。この前なんて、『銀魂』をあらためて全部観ちゃいました。
――全部! 番外編とか入れたら400話近くありますよ。
七沢 めちゃくちゃ時間かかりましたけど、劇場版も頑張って観ました。やっぱり面白かったですね。
――アニメといえば、『家庭教師ヒットマンREBORN!』のキャラクターが初恋の人だったというのも有名です。
七沢 雲雀恭弥さん。今でも大好きです。最近もグッズを買っています。
――あとは『黒子のバスケ』とか。
七沢 これもつい最近、劇場版の『LAST GAME』を観たんですよ。やっぱり超良かった......。
――まだ過去のコンテンツに浸るような年齢じゃないですよ(笑)。
七沢 もちろん、『チェンソーマン』とか『SPY×FAMILY』とか今の有名どころも押さえていますし、ジャンプ系以外だと"鬱アニメ"っていうジャンルも好きで。
――それ、いつ頃のやつですか?
七沢 『ぼくらの』とか大好きで。
――まさに鬱アニメの代表的な作品。でも、七沢さんは世代じゃないですよね?
七沢 じゃないです。そういう作品はファンの方からおすすめされて観ることもありますし、自分で検索して見つけたりしています。元気がないときは『黒子のバスケ』とかのスポーツものを観て、元気があるときは鬱系を観てって、そうやって精神のバランスを保っています(笑)。
■「仕事の邪魔になるくらいなら恋愛はいらないかな」
――では、プライベートはアニメをチェックしているか、仕事の準備をしているか。
七沢 ですね。あ、今年に入ってからスマホゲームもやり始めました。『メメントモリ』っていう。毎日やっています。
――課金は?
七沢 金額はとても口に出して言えない......。
――本当にハマったらとことんなんですね。もし一週間の休みがあったら?
七沢 多分どこにも行かないです。ずっとアニメ観ていると思います。最近しみじみと思うんですよ。いつ観てもいいものはいいなあって(笑)。
――そうなると恋愛している暇もない?
七沢 まったく興味がないですね。10代の頃はこういう仕事をしていても彼氏ほしいなとかあったんですけど、今は仕事しか見えていないから、その邪魔になるくらいなら別にいいかなって。
――仕事とアニメで充実していると。仕事でいえば、AV以外でやってみたいことはあります?
七沢 「よく喋るからラジオが向いているよ」と言われますね。自分としてもやってみたいなって思います。
――たしかにお喋りも達者ですし。
七沢 あとは少し前にスマホゲームとコラボさせてもらったんですけど、そのボイス収録がすごく楽しくて。声優さんのお仕事にもちょっとだけ興味があります。
――アニメ好きとしてもいいじゃないですか。
七沢 ただ、「声優になったらコスプレができなくなるよ」って言われて、それは悩みどころなんですよね。コスプレ大好きだから。
■「この仕事がイヤになることなんてあんのかな」
――先ほど三上悠亜さんのお名前も出ましたが、これだけセクシー女優さんのイメージが変わって、AV以外にも仕事の幅が広がっていると、声優さんをやるっていうのも決してあり得ないことじゃないですよね。
七沢 今ってセクシー女優の戦国時代じゃないですか。かわいいだけ、胸が大きいだけでは生き残れない。AV以外のお仕事もマルチにできるようにならないと厳しいと思うんです。それはデビューしたときと変わったなって感じます。
――七沢さんとしては、何歳くらいまで続けたいですか?
七沢 全然考えたことないですね。イヤになることなんてあんのかなっていうくらい。それが逆に怖いんですけどね。辞めたくなるときが来なくて、ずっとやっちゃって、結婚もしないんじゃないかって。
――当面はまったく辞めることは考えていない。
七沢 ほんとそうです。だってこの前、熟女の先輩方が多い現場だったんですけど、「うちらの年齢までやるなら『みあ』って名前は若すぎるよね」と言われて、「なら『しずえ』とかに改名したほうがいいですか?」って相談したくらいですから。自分でも、「あ、熟女の年齢までやる気があるんだ」って驚いたくらいです(笑)。
――本当にこの仕事が好きなんですね。
七沢 好きです。皆さんに求められる限りはやっていたいと思うし、何より、この業界の人たちが大好きなんです。
――もちろん大変なこともあるけど。
七沢 山ほどありますよ。いまだに撮影中、心が折れそうになるときがありますもん。納得できなくて何度も撮り直したり。
――自分から撮り直しを言うんですね。
七沢 どうしてもうまくできないときなんて、何回もやります。ただ、そのせいで後半の撮影の体力がなくなってしまうこともあるんですけど(笑)。自分でお願いしたくせに、「もうやだ、帰りたい!」ってお尻丸出しで暴れたこともあります。
――でも、そういうことを遠慮なく言える現場っていいですね。
七沢 現場の仲が良すぎて、そういうことも言えちゃうんです。パッケージの撮影なんて、みんなに「かわいいと言って!」って強制しています(笑)。
――実際、かわいいですからね!
七沢 ありがとうございます。それでもうニコニコ仕事します(笑)。
●七沢みあ
1998年12月13日生まれ 東京都出身 身長145cm
〇2017年11月25日にMOODYZからデビュー。2019年にはFANZAアダルトアワード2019で最優秀女優賞にノミネートされた。最新写真集『evergreen』(徳間書店)が11月29日(水)に発売予定
公式X(旧Twitter)【@mia_nanasawa】
公式Instagram【@miananasawa_official】