黄孟志こう・たけし
編集会社かくしごと代表。多様性時代の10代メディア『Steenz』元チーフエディター。表参道&原宿のローカルメディア『OMOHARAREAL』元編集長。経済メディア『Forbes JAPAN』オフィシャルコラムニスト。
1988年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科中退。
https://www.kakushigoto.com/
https://twitter.com/KOH_TAKESHI
今年は忘年会も解禁! 2次会はカラオケに、なんて機会も増えそう。
では、どんな選曲をすればいい? 困ったときに使える時事を絡めたベストチョイスをお教えします!
年末は4年ぶりに大々的な忘年会が開かれ、その流れで2次会のカラオケに、というケースが多そうだ。職場カラオケを経験するのも久しぶり(世代によっては初の人も?)なので、マナーのおさらいを。教えてくれたのは広告代理店の現役社員でマナーの達人コラムニストの後田良輔氏。
「基本的に、上司・先輩世代は楽しそうに歌えば満足してくれます。やってはいけないのは『歌をなかなか入力しないこと』。いつまでたっても曲を入れず、先輩が『入れないの?』なんて言ってから入力するのは失礼。『この会が嫌なのか?』と誤解を招くことになります。最初から歌を決めておくといいでしょう」
つまり事前準備が必要。というわけで、みんな(特に上司・先輩世代)が知っていて、時事を絡めた今年の忘年会で使えそうな曲をまとめてみたので、チェックしておこう。
まずは、今年亡くなった有名人にまつわる曲から。
薦めてくれたのは、芸能事務所でプロモーターとして働きつつ、間借りスナックのママとして毎日カラオケをしている池田桃子氏。
「今年10月に亡くなった、もんたよしのり氏がボーカルのもんた&ブラザーズの『ダンシング・オールナイト』です。声に特徴があるので、モノマネしやすく、できると上司世代に一目置かれます。追悼といってもしんみりはせず、懐かしさを楽しむ形で流れをつくりましょう」
前出の後田氏が続ける。
「10月に亡くなった谷村新司氏のグループ、アリスの名曲『チャンピオン』もオススメ。もともと盛り上がる曲ですが、帽子の小道具があれば、なお良し。この曲はボクシングがテーマなので、歌い終わった後に『井上尚弥がスゴイですね』と12月26日に行なわれる世界4団体統一戦の雑談とセットで使えます」
トレンドリサーチャーのライター、中川哲司氏はこの曲を推す。
「11月に逝去されたKAN氏の『愛は勝つ』。40代以上の上司世代には確実に刺さりますし、リアルタイムで知らないZ世代にも少しレトロな曲調がウケそうです。年齢層の高いカラオケ会だと、当時流行した替え歌を披露してもいいかもしれません」
続いては、今年のニュースにちなんだ歌。後田氏が語る。
「今年は芸能事務所のあり方が日本中で物議を醸しましたが、その記者会見で先頭に立った東山紀之氏が所属していたグループ、少年隊の『仮面舞踏会』を東山氏になりきって、腰を思い切り振って歌いましょう。前奏は多くの人が聞いたことがあるはずなので、入りやすいと思います」
こうした芸能界の騒動にちなんだ曲のオススメを中川氏が続ける。
「シブがき隊の『スシ食いねェ!』は、回転ずしの衛生問題も合わせた風刺が可能。歌い終わったらZ世代に『シブがき隊の3人って誰か知ってる?』とクイズを出してみましょう。とんでもない答えが返ってくる可能性もあり、ひと盛り上がりしそうです」
そして、今年はスポーツの話題も多い1年間だった。後田氏が推すのがこの曲。
「38年ぶりに日本一となった阪神タイガースの球団歌『六甲おろし』です。酒の席で野球の話はご法度といわれてきましたが、今年は無礼講。WBCもあり、野球ファンが一体となっているところがあります。関西出身者や阪神ファンが多い会なら、阪神のメガホン・帽子・ハッピなどを準備すると盛り上げやすいです」
六甲おろしで盛り上がったらコレ、と中川氏が続ける。
「リッキー・マーティン氏の『The Cup Of Life』。98年サッカーフランスW杯の公式ソングですが、サビで『アレアレアレ』と連呼して盛り上がれます。『岡田(彰布)監督の"アレ"とは違って、この曲の"アレ"はフランス語でGOって意味みたいですよ』と解説を加えてください」
池田氏はバスケの盛り上がりにも注目。
「10-FEETの『第ゼロ感』を歌いましょう。映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌で、バスケ日本代表の盛り上がりと合わせて歌われることが多かった一曲です。スラムダンクファン、10-FEETファンが楽しめるため、幅広い世代に刺さります」
40代男性が多い会ではこちらの曲を、と中川氏が推す。
「The Birthdayの『LOVE ROCKETS』。同じく映画『THE FIRST SLAM DUNK』のオープニング主題歌ですが、先日、ボーカルのチバユウスケ氏の突然の訃報が届きました。アラフォーロック好き男性に向ける場合はコチラをチョイスしましょう」
みんなで一体となって盛り上がりたいならこちら!と後田氏が推してくれたのは、新語・流行語大賞ベスト10入りした"首振りダンス"のこの曲。
「新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』です。曲調がレトロな昭和歌謡っぽいので、若手からも上司世代からも食いつかれそうです。もちろん首振りダンスを習得できていればベスト。みんなに教えて一体感を持たせましょう」
中川氏は朝の情報番組で話題となったゲームを紹介。
「『ラヴィット!』(TBS系)で火がついた、茂木由多加(もぎ・ゆたか)氏の『角川ザ・テレビジョンのロゴ』高得点ゲームです。30代、40代にはおなじみのCMで、『ザテレビジョン』のワンフレーズ、たった6秒にすべてを込めて歌い、得点を競う。意外に差が出るので、盛り上がります」
そして、会の最後はこの曲。池田氏がシメてくれた。
「今年は『サライ』一択でしょう。加山雄三氏と谷村新司氏の合同制作により誕生した一曲。『24時間テレビ』で誰もが知っている曲なので、世代問わず盛り上がって、会を終えられます」
編集会社かくしごと代表。多様性時代の10代メディア『Steenz』元チーフエディター。表参道&原宿のローカルメディア『OMOHARAREAL』元編集長。経済メディア『Forbes JAPAN』オフィシャルコラムニスト。
1988年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科中退。
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