年の瀬から年明けにかけて放送される注目のバラエティ番組を一挙ご紹介。笑って年を越し、笑顔で新年を迎えましょ~!
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■年の瀬は何で笑い納める?
〝芸人戦復活〟でお笑いファンが大歓喜しているのが、22日に配信開始の『「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン13 COMBINED』(Amazon Prime Video)。サブタイトルのとおり、今回は初のコンビ対抗戦だ。
コンビ芸人5組の覆面姿がSNSで先行公開されると、お笑いファンの間で瞬く間に予想合戦が始まり、配信前から盛り上がりを見せている。果たして、賞金2000万円を獲得するのはいったいどのコンビなのか?
続いて、24日に放送される漫才の祭典『M-1グランプリ2023』(ABC・テレビ朝日系)。今年は決勝戦と敗者復活戦の放送枠がくっつき、合計7時間10分ぶっ通しで生放送。
敗者復活戦に出場するのは、準決勝で惜しくも敗退した21組。そのうち1組だけが、敗者復活枠として決勝戦に駒を進めることができる。今まで決勝戦しか注目していなかった方も、今年は敗者復活戦のテレビ観戦を強くオススメする。
昨年ファイナリストのオズワルドとロングコートダディ、過去に決勝へ進出したことのあるトム・ブラウンなど、世間に名の知れた実力者から、バッテリィズや、鬼としみちゃむといった劇場で活躍中の将来有望株まで。
色とりどりのコンビがたったひとつの枠をかけて、決勝さながらのアツい戦いを見せてくれることは間違いない。ラストイヤー組のヘンダーソンとななまがりが、〝最後のM-1〟をどう締めくくるのかにも注目だ。
緊張感のある番組が続いた後は、『ゴールデンラヴィット!』(TBS系)で気軽に笑おう。26日に総勢60名が大集結! 今年も生放送でやりたい放題するラヴィットファミリーたちを、MCである麒麟・川島 明が気持ち良くさばき切ってくれるだろう。
『笑っていいとも!特大号』(フジテレビ)を彷彿とさせる、曜日の垣根を越えた一夜限りのお祭りで、年末感が一気に高まること間違いなし。
しかし、『華大さんと千鳥くん年忘れ2時間半大騒ぎSP(仮)』(カンテレ・フジテレビ系)と放送時間がかぶり倒しているため、どちらかの番組は忘れずに録画しておこう。
30日には、『アメトーーーーーーーーーーク年末5時間SP』(テレビ朝日系)が放送予定。「運動神経悪い芸人」「さんまvsお笑い第七世代」「年末大売り出し!家電芸人」「アメトーーク大賞」と人気企画がめじろ押しだ。
■大晦日は豪華ラインナップで笑って年越し!
今年も年越しは各局でお笑い芸人が大活躍だ。日本テレビ開局70年特別番組『笑って年越し!THE 笑晦日』のキャプテンを務めるのは東野幸治とナインティナイン。『エンタの神様 大晦日スペシャル』と『年またぎ ぐるナイおもしろ荘』では芸人のネタをたくさん見ることができ、『テレビ70年!歴史を変えた笑いTOP100』では往年の爆笑名シーンがズラリ。
そして、懐かしの番組『伊東家の食卓』が一夜限りの復活! 10時間に及ぶ長丁場だから、集中して見るも良し、なんとなくつけておくも良し。見る人全員で緩く楽しむことができそうな、大晦日にもってこいの特番だ。
小さなお子さんと年越しを楽しむご家庭は『逃走中~お台場リベンジャーズ~』(フジテレビ系)も捨て難いだろう。芸人枠では、オードリー・春日俊彰やハリウッドザコシショウ、安田大サーカス・クロちゃんなど、バラエティ豊かなメンバーが参戦。なすなかにし・那須晃行の初単独参戦も気になるところだ。
グローバルガールズグループ・Kep1erのメンバーや、今年解散したBiSHのモモコグミカンパニーの初参戦も決定。ほかの番組では見られない〝芸人×タレント〟の掛け合いも楽しみだ。
そして、新年を迎えた直後の深夜2時から4時間生放送される『フットンダ王決定戦2024』(中京テレビ・日本テレビ系)も注目だ。
13回目の開催となる今回のテーマは「フットンダチルドレンの祭典」。『フットンダ』を見て育った、人気と実力を兼ね備えた旬の若手芸人36人が勢ぞろい。第11代&12代王者の霜降り明星・粗品が3連覇するのか? それとも相方のせいやが阻止するのか?
昨年に引き続き出場するM-1王者のウエストランド・井口浩之、若手の大喜利スターである真空ジェシカのほか、囲碁将棋、サルゴリラ、ニッポンの社長ら初出場組にも期待が高まる。家族が寝静まった深夜にひっそりとテレビをつけ、ニヤニヤするお笑いオタクたちの姿が目に浮かぶ。
また、この地上波本戦出場をかけたワイルドカード予選会が、22日によしもと幕張イオンモール劇場(千葉県)で開催される。生配信(アーカイブ配信あり)もあるので、これを見て気持ちを高めてから本戦を楽しむのもオススメだ。
■正月はおめでたいお笑い特番がズラリ
元日は初詣どころか、トイレに立つ時間も惜しまれるほど、お笑い番組がギッチギチ! 『新春!爆笑ヒットパレード2024』(フジテレビ系)は、朝7時から15時まで生放送されるので、〝ながら見〟をする人も多いと思うが、いつ見どころが生まれるかわからないため、正直どのタイミングも見逃せない。
過去にはアキラ100%がお盆ネタを失敗したり、アンガールズ・田中卓志が〝股間ポロリ〟したり......。生放送ならではのハプニングがつき物なのも、この番組の魅力のひとつではないだろうか。
もう少しコアな見方をするならば、前日からぶっ通しで活動する芸人がひな壇で睡魔に襲われている姿も、『ヒットパレード』の隠れ名物だ。年に1回、この番組でしか見ることができない瞬間を自分なりに探して、とことん楽しもう。
元日17時からは『バナナサンド 元日ハモリ我慢 うた合戦SP(仮)』(TBS系)、21時からは『ドリーム東西ネタ合戦2024』(TBS系)、深夜には『ジョンソン』(TBS系)と、お笑いファンに寝る暇など一切ない。
2日は18時25分から『お笑いオムニバスGP』(フジテレビ系)にかじりつき、22時から『笑いの総合格闘技! 千原ジュニアの座王 新春SP』(カンテレ・フジテレビ系)を楽しみ、『深夜のハチミツSP』(フジテレビ系)でお気に入りの若手を見つけ、バイきんぐ・小峠英二がMCの特番『YORONPAジャパン』(フジテレビ系)で締めくくるのが王道だろうか。
今回で第6弾となる『お笑いオムニバスGP』は、ドッキリのリアクションを競う「ドッキリツッコミGP」と、所属事務所対抗の新たなお笑いバトル企画「GPGP(事務所プロダクションGP)」の2本立て。
毎年、お笑い色が強めでも大味にならないのは、MCの麒麟・川島〝お笑い見届け人〟の千鳥の腕前によるもの。〝baseよしもと芸人〟はわれわれを決して裏切らない。
そして、ストロングスタイルのお笑い番組『座王』。カンテレが映らない地域在住で、普段はTVerを駆使して見ているお笑いファンにとって、全国放送で1時間半も楽しめるのはとてもうれしいこと。審査委員長は今田耕司が務め、プレイヤーは公式Xで随時公開しているので、チェックしながら心待ちにしよう。
最後に4日の『「お笑いエスポワール号」設楽バカリ川島主催 お笑いバトルロワイヤル!』(TBS系)。今年6月に2週連続で放送されるやいなや、お笑いファンの間でたちまち話題になった特番だ。
今回は、遊園地に集められた芸人32組・総勢64人が、最後の1組になるまでさまざまなお笑いバトルで戦い続ける。第2弾が待ち望まれていたこの番組が年明けに放送されるのは、なんともおめでたく、お正月にぴったりだ。