『M‐1グランプリ2023』には、過去最多となる8540組がエントリー。前年比で1279組も増えた"史上最激戦"の戦いを制するのは、いったいどのコンビなのか? 各コンビの実力や人気は一切考慮せず、ジンクスだけで新王者を占おう!
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■前年王者と共通する数字が必ず入る
『週刊プレイボーイ』本誌は、2015年に始まった〝新生M‐1〟の歴代王者8組すべてに共通する〝最強ジンクス〟をふたつ発見した!
クリスマスイブに誕生する新王者も、絶対にこのふたつのジンクスを満たすコンビのはず。ということで、早速紹介していこう。
まずひとつ目のジンクスは「エントリーナンバーに前年王者と共通する数字が必ずひとつ以上入る」というもの。過去8大会の歴代王者のエントリーナンバーは以下のとおり。
※前年王者と共通する数字は太字。
2015年大会・トレンディエンジェル(No.2311)
2016年大会・銀シャリ(No.1949)
2017年大会・とろサーモン(No.2465)
2018年大会・霜降り明星(No.349)
2019年大会・ミルクボーイ(No.297)
2020年大会・マヂカルラブリー(No.2617)
2021年大会・錦鯉(No.3761)
2022年大会・ウエストランド(No.3312)
ご覧のとおり、歴代王者には脈々と受け継がれる「エントリーナンバーのジンクス」が存在するのだ。
昨年王者ウエストランドはNo.3312なので、今年の新王者は「エントリーナンバーに1か2か3のいずれかの数字がひとつ以上入るコンビ」ということになる。
準決勝に進出した31組から、このジンクスに当てはまるのはなんと29組。ドーナツ・ピーナツ(No.4640)と20世紀(No.4648)の2組は残念ながらここで脱落。
■歴代王者は全組、結成年数がバラバラ
ふたつ目のジンクスは「歴代王者は全組、結成年数がバラバラ」というもの。過去8大会の歴代王者の結成年数は以下のとおり。
※「結成年数=開催年―結成年」と定義。
※結成年はM‐1公式サイトの「コンビ情報」を参照。
2015年大会・トレンディエンジェル(結成10年)
2016年大会・銀シャリ(結成11年)
2017年大会・とろサーモン(結成15年)
2018年大会・霜降り明星(結成5年)
2019年大会・ミルクボーイ(結成12年)
2020年大会・マヂカルラブリー(結成13年)
2021年大会・錦鯉(結成9年)
2022年大会・ウエストランド(結成14年)
過去8大会は驚異のかぶりゼロ。この結成年数のジンクスが今年も続くと、新王者は「結成1~4年、6~8年のコンビ」ということになる。
エントリーナンバーのジンクスで漏れてしまったドーナツ・ピーナツと20世紀を除く準決勝進出29組から、このジンクスに当てはまるのは以下の7組だ。
フースーヤ(No.303/結成7年)
ママタルト(No.1166/結成7年)
豪快キャプテン(No.1333/結成4年)
バッテリィズ(No.1340/結成6年)
エバース(No.1787/結成7年)
ナイチンゲールダンス(No.2157/結成6年)
鬼としみちゃむ(No.2620/結成6年)
全組が決勝未経験コンビ。ママタルト以外の6組は準決勝も初めてというフレッシュな顔ぶれだ。大本命と目されているのは結成10年超のコンビが多いが、爆発力を秘めたネタを持つこの7組は、ダークホースにふさわしい。
2020年大会・マヂカルラブリー以降の直近3大会は〝苦労人〟が優勝しているが、とろサーモン(結成15年)がラストイヤーで優勝した翌年に霜降り明星(結成5年)が最年少優勝を果たしたように、今大会は結成8年以下の若手コンビが優勝し、一気に時代が移り変わるかもしれない。
■2年連続でジンクス破り発生中
ちなみに、2015年大会から続いていたものの、ここ2年で破られたジンクスがふたつ存在する。
ひとつ目は「コンビ名にラ行が入る」というもの。トレンディエンジェル以降、6大会連続で続いていたが、一昨年王者の錦鯉がこれを打破した。
ふたつ目は「エントリーナンバーが奇数」というもの。トレンディエンジェル以降、7大会連続で続いていたが、昨年王者のウエストランドが見事に破ってみせた。
一昨年、昨年と2大会連続でジンクスが破られているので、今年も「エントリーナンバーのジンクス」「結成年数のジンクス」のどちらかが破られる展開も?
最後にもうひとつ。「決勝上位3組による〝決勝の決勝〟での完全優勝は一度もない」というのも過去8大会ずっと続いている。
2001年から続いた〝旧M‐1〟でも2006年のチュートリアル、2009年のパンクブーブーしか成し遂げていない大偉業だが、今年こそ満場一致の完全優勝を見てみたい。
長年語り継がれる聖夜の伝説を起こすのは、いったいどのコンビなのか? 敗者復活戦から7時間10分ぶち抜きで楽しもう!