『ドキュメンタル』シーズン13に参戦したニューヨーク 『ドキュメンタル』シーズン13に参戦したニューヨーク

12月22日よりPrime Videoで独占配信されるAmazon Original番組『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン13 COMBINED

今回は芸人のみの原点回帰にして初のコンビ対抗戦!

参戦した5組はどんな心境で本番に臨んだのか。

ニューヨーク嶋佐和也さん、屋敷裕政さんに取材を敢行した!

■最悪、相方がなんとかしてくれる

――今回は初のコンビ対抗戦。ひとりよりも難しいと感じた部分はありましたか?

屋敷 コンビやから、自分が持ってる球と相方が持ってる球を把握した上で挑むわけじゃないですか。ただ、いつ相方がそれを発動するのかはわからないから、「ここで出したか!」みたいな感じは、ならではやと思いましたね。

嶋佐 「コンビで何ができるのか」を考えるのがすごく難しかったです。単体でやれることばっかやっても、今回の新企画の趣旨にはそぐわないだろうし。

屋敷 とはいえ、あんまり用意して来た感じ出してもなっていうのもあったしね。まあ、僕ひとりやったらオフェンスに自信がないから無理っすね。

今回は「こんなんお前やったらええんちゃう?」って相方にやってもらえたり、「最悪、相方がなんとかしてくれるやろ」って思えたからやりやすかったです。

嶋佐 精神的な部分ではコンビのほうが楽ですよね。ひとりは怖いですから、さすがに。

■刺客がまさかの人で余計ヤバかった

――本番を迎える前はどんな心境でしたか?

嶋佐 参加が決まってから本番までは、ずーっとやんわりストレスでしたよ。やっぱ何してても、ドキュメンタルのことがあるので。なかなかないですよね、そんな仕事。

屋敷 消えないですからね、頭ん中から。まあ、本番までに普通のバラエティ番組とは比べものになんないくらい、ちゃんと用意しました。

ただ、いくら準備しても相手がなにやって来るかわからないじゃないですか。だから「そこ被るか!」って何度かなりました。タレント本を持ってくるボケとか。

嶋佐 でも、手ぶらで行くわけにもいかないしっていうね。僕もいろいろ考え過ぎて、一周回って海外のドキュメンタルを見たんですよ。何かヒントがあるんじゃないかと思ったんですけど......あんま役に立たなかったです(苦笑)。

――では、収録を終えたときの心境は?

屋敷 収録後に思い出し笑いするとかはマジなかったです。本当に「あのシーン、こうしときゃ良かった」とかばっかりで。

嶋佐 「また違う流れもあったんじゃないか」とかね。

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――収録を終えて、最も印象的に残っている方は?

屋敷 りんたろー。さんっすね。もう、ふとした表情、何もしてないときのりんたろー。さんの佇まい、いろいろあった後の後頭部とか(笑)。「ヤバっ! 今俺しか見てないかも」って余計、笑いそうになりました。

嶋佐 皆さん面白かったんですけど、参加してるメンバー以外に突如投入される刺客の方々もいたんですよ。僕はそこが一番ヤバかったかもしれない。ある方が登場するんですけど、もうムチャクチャで......。まさかの人だったから、余計ヤバかった。

屋敷 登場時間けっこう長かったしね。逆にそのときは、敵やった参加メンバーが全員味方みたいになるんですよ。「ラスボスが出て来た!」みたいな(笑)。「よくそこ呼んできたな」っていう人が登場するんで楽しみにしててください。

■あそこでしかできない体験でした

――今年は全国5都市で単独ライブを開催したり、『ジョンソン』(TBS系)のレギュラーに抜擢されたりと充実していたように見えます。今振り返ってどんな1年でしたか?

屋敷 ありがたいことにお仕事もやらせてもらいながら休みもあって、ええ感じの1年でしたね。とくに今年は、芸歴14年で初めて長期の旅行に行けたんですよ。

新婚旅行も行ったし、あと先輩のバイク川崎バイクさん、さらば青春の光の森田(哲矢)さんと韓国行ったりとか。だいぶ充実してましたね。

嶋佐 僕も後輩芸人とフィリピンに遊びに行ったり、逆に先輩の(明石家)さんまさんとコンパさせてもらったり、マジで充実してたかもしれないです。さんまさん、相変わらずカッコいいですよ。テレビのまんまというか、場を盛り上げてくれてます(笑)。

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――最後に「『ドキュメンタル』は今年の仕事の中で最も〇〇」と言い表すとしたら、どんな言葉が当てはまりますか?

屋敷 「ストレスだった」になっちゃいますね。やっぱ松本(人志)さんにガッカリされるのが一番怖い。

たぶん名前出していただいて参加メンバーに選ばれたと思うんですけど、後になって「ニューヨークじゃなかったな」みたいなことを裏で言われてたらすごいショックやないですか。そこのプレッシャーとストレスがすごかったですね。

嶋佐 僕は「カオスだった」になっちゃうなあ。やっぱすごかったすね、あの現場は。 本当に"あそこでしかできない体験"というか。参加する前からそんな気はしてたんですけど、本当にそうでした。

屋敷 たしかに。今日記者会見で久々に5組が集まったんですけど、よう小説とか漫画とかである"殺人ゲームから脱出して日常世界で再会する"みたいな感覚がちょっとありました。しゃべっていくうちに、あのときのことを思い出すみたいな。

嶋佐 あの形容し難い感じがどれぐらい皆さんに伝わるのかわからないですけど、やっぱ芸人として、あの現場を経験したことがあるのとないのとではちょっと違う気がしますね。すごい現場でした。

12月22日よりPrime Videoで独占配信されるAmazon Original番組『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン13 COMBINED 12月22日よりPrime Videoで独占配信されるAmazon Original番組『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン13 COMBINED

松本人志プレゼンツ 筋書きなしの究極の笑わせあいバラエティ
『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン13 COMBINED
2023年1222日(金)よりPrime Videoにて一挙独占配信。

出演: 松本人志(ダウンタウン) 
後藤輝基(フットボールアワー)、岩尾望(フットボールアワー)、伊藤 幸司(ランジャタイ)、国崎 和也(ランジャタイ)、井口浩之(ウエストランド)、河本太(ウエストランド)、屋敷裕政(ニューヨーク)、嶋佐和也(ニューヨーク)、りんたろー。(EXIT)、兼近大樹(EXIT)
特別出演: 藤本 敏史 (FUJIWARA)、ハリウッドザコシショウ、くっきー!(野性爆弾)
©2023 FANY Studio

鈴木 旭

鈴木 旭すずき・あきら

元バンドマンのフリーライター/お笑い研究家。1978年生まれ、静岡県出身。多くのメディアでコラム、インタビュー記事を執筆。著書に『志村けん論』(朝日新聞出版)

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