あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第85回】2023年も残すところあと少しですが、今年を振り返って印象に残ったレースと馬を教えてください。(30代・男性・会社員)
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今年の有馬記念はドウドュースが有終の美を飾りました。スターズオンアースは大外枠という不利を克服し2着と好走。3着はタイトルホルダーが残り、引退レースでの見せ場を作りました。
僕の予想的には推奨していた4頭のうち2頭でワンツーでしたが、本命のソールオリエンスは不発に終わり、対抗のジャスティンパレスは4着。馬券は見事に外れました。
ドウデュースは3番手評価にしてましたが、なにせダービーでイクイノックスを負かした馬です。しかも正攻法で力で捩じ伏せました。京都記念の勝ちっぷりからもこのグランプリ制覇は何ら不思議はないし、ここ2戦の負けで人気を落としていたので期待値は相当高かったですね。イクイノックスが引退した今、来年の主役になることは間違いなさそうです。
さて、毎年思うことだけど、本当に競馬はドラマがありますよね。まず今年1番記憶に残ったレースとなると、やはり一撃復活したマイルチャンピオンシップでしょうか。
本命のソウルラッシュを1.2着固定にし、対抗にジャスティンカフェ。結果はソウルラッシュ2着、ジャスティンカフェ3着で、1着がナミュール。結果的に高めの決着で17万馬券500円的中で、88万円の払い戻しに! 的中はもちろん嬉しいけど、今の僕の立場だと、僕の予想に乗ってる人がたくさんいるから、そういう人たちがいい思いをしてくれたのがうれしい。自分1人で買ってる時よりも喜びは倍増します。特にG1は不調だったので尚更です。
凱旋門賞も過去にないくらい記憶に残るものでした。予想動画のコメントで「帯(100万円)を取ってくれ!」というのが相次ぎ、普段はそんな買い方はしませんが、エースインパクトの単勝に40万を突っ込みました。倍率が2.8倍と個人的には期待値が高いオッズだった思ったことも理由の一つです。1倍台なら買ってませんから。
2.8倍なので帯を取るためには40万円が必要でした。これはまぁパフォーマンスですね。エースインパクトは凱旋門賞で引退してしまいましたが、イクイノックスと対戦してほしかったですね。
そして、今年といえばイクイノックス。すごい活躍でした。
昨年の天皇賞・秋からG1を6連勝。ドバイシーマクラシックは世界の強豪相手に逃げ切り。今年のレースっぷりを見てたら、もはやこの馬に勝てる馬はいないだろうと思わせてくれました。過去に強いと思った馬は多くいれど、「強すぎる」と思う馬はそうそういません。だって、3冠馬のリバティアイランドを子供扱いですもの。引退が本当に惜しまれます。
そして、3冠牝馬のリバティアイランドも圧倒的強さで3冠を取りました。特にオークスは6馬身差での圧勝。本質的にこの馬は「マイルから2000くらいがベスト」だと思われるので、今後の活躍が楽しみですね。
ダート界も面白い一年でした。今はレモンポップが1番強そうですが、無敗の地方馬のミックファイアも気になります。今年の2歳馬は割と混戦ムードで、来年のクラッシックは一体どうなるのか今から楽しみです。パンサラッサはサウジカップで約13億の賞金を獲得。賞金がえげつないっ!
振り返るとここでは書ききれないくらい色んなドラマがありました。きっと来年も色んなドラマが見れることでしょう。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。