12月18日発売の『週刊プレイボーイNo.1&2』で、ついに発表となった「グラジャパ!AWARD2023」。毎年恒例となりつつある表彰の結果は特設ページを見ていただくとして、今回は、今年のグラビアを総括すべく、グラビア好きとして知られる著名人4名にインタビュー。今年発売されたお気に入りのデジタル写真集を紹介するとともに、胸の内に抱くグラビア愛を存分に語ってもらった。
1人目の有識者は、TBSアナウンサーの熊崎風斗氏。レギュラー出演中のラジオ番組で毎週グラビアを紹介する氏が語る、2023年のグラビアとは?
* * *
――RHYMESTER・宇多丸さんがメインパーソナリティを務めるTBSラジオ「アフター6ジャンクション(通称・アトロク)」に木曜パーソナリティとして出演し、毎週お気に入りのグラビアを紹介されている熊崎さん。放送が始まった2018年から、かれこれ5年近くも紹介を続けていらっしゃいますよね。
熊崎 そうなんですよ。毎週のことなので、常に誰を紹介するか悩んでいます(笑)。ここまで続けてきたからには、リスナーさんが納得する人選をしないと格好がつきませんからね。
――それにしても、毎週紹介できるくらいグラビアをチェックし続けられているのがスゴいです。本当に好きじゃないとできないですよね。
熊崎 僕にとってグラビアを見るのは、もはや歯を磨くのと同じくらい毎日の習慣になっています。会社に置いてあるグラビア誌から気になるデジタル写真集まで、かなり隈なくチェックしているので、最近の傾向やトレンドにはわりと敏感なほうだと思います。
――それだけグラビア愛を全面に出しているのに、変わらず爽やかなのが素敵すぎます(笑)。そんな熊崎さんから見た今年のグラビアの印象は?
熊崎 インフルエンサーの活躍がとにかくスゴかったですよね。数年前から波は来ていたのかもしれませんが、今年は特に顕著だった印象です。ファーストインプレッションで「おっ?」と二度見してしまう女性のプロフィールには、だいたい"TikTokフォロワー何十万人"と書かれていましたから。正直、SNSの話題には疎いほうなので、逆に週プレさんに聞きたいです。どうやって彼女たちを発掘しているんですか?
――とにかく血眼になってSNSをチェックしています。いつ誰がバズるか分からない世界なので、スピード感が大事ですよね。
熊崎 まぁ、そうなりますよね。いやぁ、スゴいです! 特に今年の週プレさんだと、りりかさんの初グラビアは衝撃でした。彼女もいわゆるインフルエンサーですよね。あまりの迫力に、トビラページから釘付けになってしまいましたよ。
――りりかさんは、コント系YouTubeチャンネル「バイトな恋」「バイトな日常」で店員のみお役を演じている女のコですね。初めてリリースしたデジタル写真集のDL数がいきなり年間トップに。「グラジャパ!AWARD2023」では、初グラビアを収録した『タマランチ、関西。』で最優秀作品賞を受賞しました。
熊崎 とんでもない逸材が現れたかと思いきや、出演されているYouTubeチャンネルでは、水着の"み"の字もない活動をされていて驚きました。基本、居酒屋バイトのユニフォーム姿で出演されていらっしゃいますよね。そこからこのポテンシャルを見抜かれるなんて、ホントお見事です。
――では、早速本題に移らせてください。まさにインフルエンサーのグラビアが次々とヒットを記録した2023年ですが、今年発売された中からお気に入りのデジタル写真集を3冊選ぶとしたら?
熊崎 りりかさんについては存分に語らせてもらったので(笑)、ここではあえて別の作品を挙げさせてください。あみちさんの『あみち。』です。
――おぉ~! あみちさんは、フォロワー100万人を超えるTikToker。またもやインフルエンサーのグラビアですね。
熊崎 ハッキリ、申し上げて良いですか? あみちさんのデジタル写真集の表紙は、今年のマイベスト表紙です。いろんな表紙が並ぶ中、この一冊だけがパッと光って見えたんですよ。「このコ、かわいいだけじゃないぞ」と思わせる何かが感じられる、どこか含みのある写真が選ばれているのが良いですよね。
――まさかのベスト表紙でしたか。無地の壁を背景にあみちさんがちょこんと座っている、シンプルな構図の写真。その余白に、何か惹かれるものがあったんですかね。
熊崎 「あみちさんって、どんなコなんだろう?」って。もっと中を見たくなってしまう表紙ですよ、コレは。実際に中面では、満面の笑顔から砕けた表情まで、いろんな顔が見られる。被写体としてとても魅力のある方だなと思いました。こんなコがSNSの世界に眠っていたなんて......。発掘された方にお話をうかがいたいくらいです。
――では、続いて2冊目の紹介をどうぞ!
熊崎 冴木柚葉さんの『抱きしめたい』が良かったです。昨年、週プレさんで披露された初グラビアをまとめた一冊なのですが、初めて見たとき、かつて馬場ふみかさんがグラビア界に現れたときと同じ衝撃を覚えましたよ。チャーミングな雰囲気があるのに、スタイルは色っぽい。すぐさま、グラビアでの飛躍を予感しました。
――彼女は、TBSの番組『王様のブランチ』でリポーターをされていますよね。
熊崎 だから選ばせてもらったわけではないのですが(笑)、当然ながら『ブランチ』ではこの色気をアピールする場面はないわけです。番組では知り得ない表情や抜群のスタイルに、ビックリされた視聴者の方も多いんじゃないでしょうか。来年のご活躍も楽しみです。
――駆け足でいかせていただきます。最後の1冊は?
熊崎 坂巻有紗さんの『Call meアリッサ』でお願いします。週プレさんで彼女の初グラビアを見たとき、思わず一目惚れして。その週のアトロクで、いち早く紹介させていただいた記憶があります。
――今や『仮面ライダーガッチャード』出演女優として注目されている彼女ですが、週プレに初グラビアが掲載された7月は、まだその予兆が何もなかった時期です。よくその段階で注目されましたね。先見の明がスゴい!
熊崎 『仮面ライダー』のキャストが発表されたとき「でしょうね(ドヤッ)」と、誇らしい気持ちになりましたよ(笑)。世間が気づき始めるより先に発信できたうれしさを込めて、坂巻さんははずせないです。
――具体的に、どんなところに魅力を感じたんですか?
熊崎 笑顔のかわいらしさや透明感もさることながら、全身のカットを見た瞬間、完全に心を掴まれました。プロフィールによると「身長162cm」らしいのですが、「いや、絶対に170cmはあるだろう」と思ってしまうほどのスタイルの良さ。顔も小さいし、手脚も長い。全身のバランスが良いんですよね。
しかも、グラビアに添えてあるポエムを読むと、学生時代は砲丸投げの選手だったとか。ちょうど世界陸上でホンモノの凄まじい映像をいくつも見ていた時期だったので、美しさと力強さのギャップを感じたことも、注目した理由のひとつです。
――プロフィールやグラビアポエムまでチェックされているなんて! 抜かりないですね。
熊崎 1ページ目のインパクトにビビッときて、2~3ページ目で表情の豊かさを、4~5ページ目でスタイルの良さを知り、最後にプロフィールを読んで人柄や経歴を知る......。このグラビアを読む感覚は、中高時代から変わっていません。そうして全ページをチェックするうちに、気付いたらそのコのことが好きになっているんです。グラビアを見るにあたって胸の大きさには特にこだわりませんが、だからこそ、表情の豊かさや雰囲気が大事なんですよね。
――なるほど。ちなみに、4年前の「俺のグラビア愛」の取材で熊崎さんが熱弁されていた杉本有美さん。今年、週プレで7年ぶりのグラビアを披露し、話題となりました。
熊崎 もちろんチェック済みですよ。杉本さんは『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年~2009年)放送時、高校生の頃から大好きな女性。まさか今年、週プレさんで新しい撮り下ろしが見られるなんて! 感謝の思いでいっぱいですよ。
――久々の杉本さんのグラビア、いかがでした?
熊崎 変わらずお綺麗でどのカットも素晴らしかったのですが、本誌のグラビアページに「幸せや、苦労......多くの経験を味わい」といった言葉が添えられてあって。いろんな経験を経て、歳を重ねられてもなお素敵であり続ける姿には感動すら覚えましたよ。週プレに杉本さんの名前がある。何なら、その事実だけで高まります。彼女は僕の中で、不動の存在なんです。
――愛にあふれたお話、ありがとうございます。では最後に、熊崎さんが思う"グラビアを見る楽しさ"を教えてください。
熊崎 日々、新しい才能に出会えるワクワク感じゃないでしょうか。モグラやコスプレイヤーに続いて、インフルエンサーがグラビアで活躍する時代。間口が広がっているとはいえ、みなさん共通して、"自分らしさ"という武器を持って自己表現されているのがグラビアの奥深さなんですよね。
もちろん、往年のグラビアアイドルさんへのリスペクトもあります。彼女たちが大きな幹となって、いつまでもグラビアを支えてくれているからこそ、新しい界隈へと枝分かれしていくわけですからね。
――新しい才能に出会えるワクワク感、ですか。確かに、お話中もたびたび"発掘"という言葉を使われていましね。
熊崎 グラビアから見つかった才能が、より大きな舞台へと羽ばたいていく過程を見届けるのもグラビアの醍醐味。最近、流行りのアイドルオーディション番組もつい夢中になって観てしまうのですが、グラビアは、それに近い楽しみがありますね。世間的にはグラビア=セクシーなものなんでしょうけど、実は彼女たちの逞しさが垣間見えるアツいコンテンツでもあることを、これからもラジオや取材を通して伝えていきたいです。
******
■あみち『あみち。』
「このコ、何かありそう」。笑顔と陰影のバランスが絶妙な表紙のカットには、彼女の背景を想像させる不思議な力がありますよね。間違いなく、今年のマイベスト表紙です! 中面では、さらに砕けた表情が見られるのも良い。被写体として完璧だと思います
■冴木柚葉『抱きしめたい』
第一印象は、かつて馬場ふみかさんが登場されたときと同じ衝撃がありました。チャーミングなのに色っぽい。レギュラー出演中の『王様のブランチ』では知り得ない表情や抜群のスタイルに、すぐさまグラビアでの飛躍を予感しましたね
■坂巻有紗『Call me アリッサ』
週プレの初グラビアでひとめ惚れ。ライダー女優として注目される前にラジオで紹介させていただきました。学生時代は砲丸投げの選手だったとか。ちょうど世界陸上でホンモノを見ていた時期だったので、美しさと力強さのギャップにもグッときました
■杉本有美『私は0になる』
『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008~2009年)放送時、高校生の頃から杉本さんの大ファンです。まさか今年、最新グラビアが見られるなんて。年を重ねても、なお素敵であり続ける姿に感動しました。
●熊崎風斗 Kazato KUMAZAKI
1989年7月19日生まれ TBSアナウンサー。主に世界陸上をはじめ各種スポーツの実況を担当。ラジオ『アフター6ジャンクション』では、毎週お気に入りのグラビアを紹介している