「僕が見たかった青空」のセンターを務める八木仁愛

12月30日(土)17時30分から生放送される、第65回「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)で新人賞を獲得した「僕が見たかった青空」。秋元康氏プロデュースの"乃木坂46公式ライバル"としてデビューしたアイドルグループだが、いったいどのような魅力を持つのか。センターを務める16歳、八木仁愛にインタビューを実施した。

――まずはレコード大賞新人賞、おめでとうございます。

八木 ありがとうございます。

――今の率直な感想は?

八木 こんなに歴史ある素晴らしい賞をいただけるなんて思ってもいなかったので、すごい驚きでした。

同時に、この賞をいただけたのはメンバーの頑張りもありますけど、それ以上に支えてくださる方々、応援してくださる方々、「僕が見たかった青空」(以下、僕青)に関わってくれた皆さまのお力がほとんどだと思っています。感謝を忘れず、この賞に恥じないように活動していきたいです。

――受賞を知ったのはいつ?

八木 マネージャーさんからメンバー全員に連絡が来て知りました。私はお家でまったりしていたんですけど、急すぎて最初は何かの間違いかなって(笑)。

――なるほど。ここからは八木さん自身のことをお伺いできればと思います。そもそもアイドルを目指したきっかけは?

八木 もともとアイドルへの憧れがあって。学生時代、悩んだときに寄り添ってくれたアイドルというものに憧れを感じたんです。

――具体的にどのグループに憧れていたとかはありますか?

八木 坂道グループさんに憧れていました。番組やライブはよく見ていました。私は小さい頃からダンスを習っていたこともあって、特に櫻坂46さんはダンスがかっこよくて見ていました。

坂道グループさんの楽曲ってメッセージ性があったり、心に寄り添ってくれるものが多いので好きなんです。

――「悩んだときもあった」とのことですが、どのような学生生活を送っていましたか?

八木 活発的な子ではなかったです。大体、昼休みとかは教室で過ごして、友達とおしゃべりすることもあれば、本を読んだり、1人で過ごすことも多くて。自分からぐいぐい前に行くタイプとかでは全然なかったですね。

――割とおとなしめなタイプなんですかね。

八木 親に言われるのは、小さい頃から人と関わることがあんまり得意じゃなかったって。幼稚園の時とかも校庭でひとりで遊んだり、石を拾ったりすることが多かったらしくて、当時はすごい心配されていました。

ーーそんなおとなしめの学生さんがアイドルとしてデビューするわけですね!?  オーディションでは3万人以上の応募者から23人に選ばれました。やっぱり緊張しました?

八木 人生で一番緊張しました。実はアイドルのオーディションを他も受けたことがあって、「これも落ちたらアイドルの夢はやめよう」みたいな覚悟を持って「僕青」のオーディションに挑んだんです。

元々あんまりアイドルに向いてるタイプじゃないっていうのは自分で感じていて、アイドルを目指すにしても高校生のうちまでぐらいかなっていう区切りは決めていたので。

デビューシングルに続き、2ndシングルでもセンターを務める

――その後、見事合格して「乃木坂46公式ライバル」という肩書きとともに「僕が見たかった青空」でデビューされました。自分が憧れていたグループのライバルになって感じたことはありました?

八木 元々、坂道グループさんが好きだったので、偉大さは理解していたつもりでしたけど、公式ライバルという立場でアイドルをやらせていただくと、改めて自分が憧れていた坂道グループさんの大きすぎる背中が見えたというか、やっぱり坂道グループさんはすごいなって思います。

――デビューが決まってから苦労したことはありますか?

八木 歌はそれなりに苦労したっていうか、あんまり得意じゃないなっていうのは感じます。元々、声を大きく張る方じゃないし、口をあまり開けて喋らないタイプだったので、克服するのに時間がかかっています。頑張りたいです!

――デビューシングル「青空について考える」ではセンターを務めた八木さん。センターが発表されたときの映像を拝見すると、すごい不安そうな表情をされていましたが、当時は喜びよりもプレッシャーや不安が大きかったですか?

八木 そうですね。自分なんかで務まるのかって。選んでいただいた日から毎日感じていて、デビューシングルは不安やプレッシャーの中でずっと活動してた印象が強いです。

当時は無意識に「センター」ではなく「真ん中」っていう言葉で言い換えていました。ある取材で言われて、自然にそっちの言葉を選んでいたことに驚きました。全然気づかずに使ってたので......。

プレッシャーから逃れるために、「センターといってもただ立っている位置でしかない」って考えるようにしていたんだと思います。

でも、今はしっかり「センター」って言うことが多くなりました。"ただの位置"ではなく"役割"という心の変化はなんとなく感じます。

メンバーからポジティブな声をもらえることもあって、今は自分でも自信を持って「センター」という表現を使うようにしています。

ーー素敵ですね。八木さんから見た僕青ってどんなグループですか?

八木 本当に素直で優しい子が多いなと思ってます。普通、人のことってあまり直接褒めたりしないじゃないですか。 でも、僕青の子って「あなたのここが素敵だと思っていて、尊敬してます」みたいなことを直接言ってくれるんですよ。

「仁愛ちゃんのここの表現の仕方がいいと思う」とか。わざわざ言いに来てくれるので嬉しいです。逆にメンバー内で「振りがズレてる」という話をしても、みんな改善のために頑張ります。

みんな真っ直ぐなんですよね。私は少しネガティブな性格なので、昔は褒めてもらっても本当か考えてしまうことがありましたけど、メンバーと過ごしているうちに褒めてもらったことは「ありがとう」って素直に受け止められるようになりました。

あと、「僕青」はまとまりがないわけじゃないんですけど、個性はすごい強いです。1人1人の歌声もキャラも。楽屋も結構ワイワイしてて、こんなに個性が違うのによく仲良くやってるなって感じです(笑)。

――休みの日とかは集まって遊びに行ったりとか?

八木 レッスン終わりにご飯と行くことはよくありますね。家族みたいに長い時間を過ごして団結力はデビューシングルの活動から高まっていると思います。

――それは今後の活動が楽しみですね。

<2ndシングルにかけた想いについては2024年1月公開予定のインタビュー後編に続く>

16歳らしからぬしっかりとした回答をしてくれた

〇八木仁愛 Toa YAGI
2007年5月1日生まれ、東京都出身。
身長155cm 血液型=A型
ニックネーム=とあ
アイドルグループ「僕が見たかった青空」のメンバー。
デビューシングル『青空について考える』、
2ndシングル『卒業まで』で2作連続となるセンターを務めている。
公式HP https://bokuao.com/
公式YouTube https://www.youtube.com/@BOKUAO_official
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