『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズが『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。
今回は東京六本木のショークラブ・バーレスク東京のエースダンサー・ももさんが登場。前編ではバーレスク東京へ入店するきっかけから、『週刊プレイボーイ』2021年50号に披露した初水着グラビアについてまでを聞きましたが、今回はその後編。その後に撮り下ろしされた『週刊プレイボーイ』のグラビアについて、またバーレスクやグラビアへの想いなどを語っていただきました。
ーー『週刊プレイボーイ』2021年50号で、念願の初ソログラビア「スペシャルな彼女」が掲載されましたが、その掲載誌はご自身で買いに行かれました?
もも もちろんです。発売日に近所のコンビニへ行きました。自分が載っている雑誌があることにすごく感激しちゃって! あまりに嬉しいから、いろいろな場所でコンビニを見かける度、一冊だけ残してあと全部を買い占めました(笑)。
ーー週プレでのグラビア掲載と同時にデジタル写真集も発売。グラジャパ!のデイリーランキングで連日1位となりヒットしました。
もも 自分もプロモーションを頑張りました。SNSで告知するだけでなく、地方もまわりましたし。
ーーえ? 地方ですか?
もも はい。バーレスクのオーナーがめちゃくちゃ喜んでくれて、東京だけでなく大阪、福岡でプロモーションイベントを組んでくれたんです。各地のアミューズメントスペースへ出掛け、ダンスして、トークショーや握手会をして。ずっと「デジタル写真集を買ってくださいね!」ってアピールし続けました(笑)!
ーーわざわざ地方ツアーを! じつにエネルギッシュです。しかもオーナーや周囲のスタッフさんのももさんへの愛を感じます。ちなみに、現時点までの週プレのグラビアで印象に残っているのは?
もも 「スペシャルな彼女」を除けばやはり二回目の「ヒミツの居場所」は印象に残っています。「スペシャル~」の撮影はグラビアに出られるだけで嬉しかったんですけど、「ヒミツの~」は二回目ですし、よりいいグラビアを撮ろうって意識になりました。この頃から芸能事務所に所属して、マネージャーさんにもアドバイスをいただくようになりましたし、とにかくグラビアのことばかり考えていた記憶があります。
ーー前回、温泉や旅館の一室で撮影していたのに対し、今回は自室のイメージ。衣装も普段から着ていそうなカットソーやランジェリーなどを着ていて、よりナチュラルな雰囲気が伝わってきます。
もも そうなんです。「スペシャル~」はナチュラルといっても、「バーレスクのもも」って感じがまだどこかに残っていたと思うんですけど、この時はさらに、ひとりの女性としてのももという感じで。私自身もカラコンをナチュラルなものにしたり、髪の毛を切ってボブにしたり、さらにまつげパーマもネイルもやめ、あえてバーレスクのイメージから離れました。
ーー髪はこのグラビアのためにカットを?
もも はい。本当のことを言うと、ボブヘアってバーレスクの華やかな衣装には合わないんですけどね。とはいえ、王道なグラビアが撮れたのは嬉しかったです。
ーー好きなカットは?
もも 赤いバンドゥ水着で横たわっているカットですね。衣装を見た瞬間、自分の中で赤は強い色なので、男性的にはあまり好みじゃないのかなというのはあったんですけど、ものすごくキレイですごく気に入っちゃいました。あと「童貞を殺すセーター」のカットも。担当編集さんに「これ、着られる?」と聞かれ、楽しんで着ちゃいました(笑)。
ーー相変わらずサービス満点です(笑)。この号ではももさんの次のページに、バーレスクの(神山)みれいさんのグラビア(『けだかい星』)も掲載されました。そちらは白を基調としたハウススタジオで撮影した、気品あふれるグラビアでしたね。
もも 通してみると、私はナチュラル、みれいちゃんはキレイって感じでした。出来上がった誌面を見て「比較されたら嫌だな~」なんて正直、少し思いつつも(笑)嬉しかったです。バーレスクのダンサーが、私だけでなくふたり載っている。それだけバーレスクが認知され始めたってことですからね。
ーーその後ももさんは、『ヤングジャンプ』などマンガ誌や写真誌などでもグラビアを披露するようになりました。グラビアを通してももさんの心境に変化はありましたか?
もも やっぱり自分に自信がつきましたよね。私目当てで来店いただくお客様が増えましたし、また周囲も一介のダンサー以上に見てくれるようになりましたし。ステージの後、出演メンバーが並んで挨拶するんですけど、そこで「ももちゃんはグラビアをやっていて、週プレなどに載ってまーす!」なんて言ってもらうと「おーっ!」って誰よりもリアクションが大きいんです。自分自身、ひとつ上のステップに上がれた気がしました。あと、バーレスクをそれまで以上に好きになりました。じつは私、一時期辞めようと悩んでいた時期があるんです。
ーーえ? バーレスクを?
もも はい。前回、グラビアをやりたくてもやれなかった時があったってお話しをしましたよね。
ーーあー。「バーレスク=夜職」のイメージがあるから、ソロで出るのは難しいのかなと思ったって......。
もも はい。もしそうならバーレスクを辞めて、グラビアアイドルとして活動できる道を考えた方がいいのかなって。
ーーでもバーレスクのダンサーは小さい頃からずっと憧れてきたわけですよね。
もも そうなんですけどその頃、ダンサーとして一番になった達成感はあったし......。あと怖かったんですよね。一番になればいつかは一番じゃいられなくなるわけで。それがすごく怖くて......。だったら一番でいるうちに辞めたほうがいいんじゃないかなって。
ーートップならではの苦悩というか。でも結果的に辞めなかった。
もも はい。バーレスクのオーナーやグラビアを喜んでくれる仲間たちの愛を感じたし、あとバーレスクのももとしてグラビアができるなら、もうそれ以上に望むことはないなんじゃないかって。
グラビアを通じてファンになってくれた方々が、私が踊ることで元気をもらったとか、それこそ私の踊りを見ることが生き甲斐だとまでと言ってくれる方もいて。もともと踊ることは大好きだったし、グラビアを始めて、自分にとってダンスが一番大切なんだって気づくことができたんです。グラビアには本当に感謝しています。
ーー昨年末には、バーレスクのNo.1を決める「クイーンオブバーレスク」で2年連続一位に輝きました。いまでは後輩たちから憧れられる先輩に?
もも うふふふ。昨年末の忘年会で、私に憧れていると言ってくれる新人が4人もいました! でも普段、後輩からは「ももさん、こんなに散らかしちゃって、まったくもー!」みたいな全然先輩ヅラできない先輩ですけどね(笑)。
ーーももさんが感じるバーレスクの魅力は?
もも エンタテインメントショークラブとして唯一無二なところですね。完成度の高いショーがあり、お客さんも女のコたちとステージで踊ったり、お話もできる。しかもダンサーは全員可愛くて、肌の露出だってある(笑)。「こんなに楽しめる場所、世界中のどこにもないじゃん!」っていつも思います。
ーーももさん自身、将来の目標なんてあるんですか?
もも チャンスがあればいろんな挑戦はしたいです。映画のエンドロールに名前が出るのが夢なので、女優さんとか。あと、喋るのが好きなのでタレントさんにも興味はあります。バーレスクでいえば、プロデューサー的な仕事はやったりとか。どうしてもまだ「バーレスク=夜職」のイメージは完全に拭えないので、そのイメージを変えて日本を代表するエンタテイメントとして広く認知させたいです。とはいえ踊るのが大好きなので、この先もバーレスクのダンサーでいたいですけど。
ーーこれは皆さんに聞いていますけど、ももさんは初グラビアを見返します?
もも 見ます。特にグラビアの撮影前。やっぱりいろいろ意識しちゃいますからね。初グラビアを見て、自分らしさを確認します。
ーー最後の質問です。ももさんにとってグラビアとは?
もも 「新しい扉」ですね。グラビアをやったことで私は自分を、またバーレスクを考えるようになり、世界が開けた気がします。それはいまも変わりません。グラビアに出るたびに新しい自分、新しい何かを発見するんです。だからどんな仕事も楽しいんですけど、グラビアが一番ワクワクするんです。
【前編→バーレスク東京のエースダンサー・ももが語る初水着の記憶「自分は脱げば脱ぐほど輝けると思っているんです」】
●もも
2000年4月1日生まれ 香川県出身
身長153㎝ 血液型=O型 特技=ラテンダンス
◯ショークラブ「バーレスク東京」のショーダンサー。写真集『バーレスク東京2023-リアル竜宮城の舞姫たち-』(主婦の友社)発売中。
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