『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は等身大のキュートな姿から"国民の幼馴染み"と呼ばれ愛される女優・西葉瑞希(さいば・みずき)さんの前編。
西葉さんは高校1年の頃、アイドルグループの一員として芸能デビューし、2017年からは女優業を同時にスタート。映画『魔進戦隊キラメイジャーエピソードZERO』(2020年)に出演するや話題に。現在は舞台を中心に幅広く活動している。
初グラビアは『週刊ヤングジャンプ2018年35号』の誌上オーディション企画「サキドルエースSURVIVAL SEASON9」にエントリーし、誌面で披露。準グランプリを獲得し、同誌51号で本格的にグラビア活動をスタートさせた。
そんな西葉さんに、芸能界デビューの経緯から、初グラビアに至ったエピソードまでを聞きました。
ーー初グラビアの思い出をその前後のお話を含め、皆さんに伺っています。西葉さんは小さい頃、ダンスを習い始めたのが芸能のお仕事に興味を持つきっかけになったとか。
西葉 そうです。3歳から習い事はいっぱいやっていて、7歳の時にダンススクールに通い始めました。それまでは内気だったんですけど、それから人前に立つのが好きになりました。次第に芸能界に興味が湧いて、いつか大好きな浜崎あゆみさんのバックダンサーになりたいなって。そのうち歌も習うようになり、今度は自分がバックダンサーを従えるようになりたいと思うようになりました。
ーーやはり誰よりも注目を集めたいと。
西葉 最初からそれほどでもなかったんですけどね。小3の頃から徐々に変わっていったのかな。ダンスのイベントに出ることになり、選抜チームに選ばれたんです。で、そのレッスン中、先生から「あなたは影が薄いね」と言われちゃって(苦笑)。
ーーえ~! 小3でそれはショックじゃないですか?
西葉 そうなんですよ。そこからは練習をめちゃくちゃ頑張るようになったり、何かにつけ一番前を陣取ったりとか積極的になったったり。私、すごい負けず嫌いなんですけど、原点はそこですね(笑)
ーー中1からはご当地アイドル・Star☆Tのメンバーに。
西葉 はい。地元でアイドルグループのオーディションをやるというので、応募したら受かって。でも1年も経たず辞めて、いまの芸能事務所に入りました。しばらく地元・愛知と東京を行き来していたんですけど、高校入学時に上京して本格的に芸能活動することになりました。
ーーそこからアイドルユニット「きゅい~ん'ズ」のメンバーとして活動を始めると。
西葉 そうです。事務所に入所した後、割とすぐにチーム組むことになって。でも東京でアイドル活動をするのは、最初なかなか馴染めなかったです。歌ったり踊ったりは平気だったんですけど、アイドルってファンの方と交流するじゃないですか。チェキとか握手とか。それがなかなか慣れなくて。東京のアイドルファンって地方と比べ、気合いの入り方が違うので、正直、圧倒されていました(笑)。
ーー途中から、西葉さんはリーダーになりました。リーダーと一口に言ってもいろいろいますけど、西葉さんはどんなタイプでした?
西葉 お父さんタイプかな(笑)。普段、細かいことは言わないけど、ここぞという場面で物申すみたいな。同じ年のメンバーで、年下の後輩たちの面倒見のよい、お母さんタイプがいて。そのコとバランスを取って頑張っていました。
ーーお父さんですか~。確かに、こうしてお話しをするとハキハキしているし、すごくしっかりしている。こう言ってはなんですけど、西葉さんは童顔ですし、もっとふわふわしているイメージを勝手に抱いていました。
西葉 あははは。その「ふわふわしていると思った」って、初対面の人には必ず言われます(笑)。でもむしろ、逆なんですよね。どちらかというと「ちゃきちゃきしている」というか。イメージを壊さないように、もっとふわふわしたほうがいいのかも、しれないけど絶対にボロが出るんで、自然にしています。
ーーこのあたりからグラビアの話にいきたいんですけど(笑)、西葉さんが水着の仕事をやることになったきっかけとは?
西葉 「アイドル横丁夏祭り!!~2018」の中で開催された「グラドル横丁」ですね(注:2018年7月7~8日に、横浜赤レンガ倉庫で開催された夏フェス「アイドル横丁~」内のイベント。水着姿のアイドルたちとチェキを撮るなど交流できた。西葉さんは7月7日に出演)。
ーーそれはどういう経緯で出ることに?
西葉 マネージャーさんに自分から出たいですって(笑)。
西葉 はい。マンガ誌とかってグラビアが載っているじゃないですか。それを見かける度に「いいな」って思っていたんです。そもそも普通に生活していて、自分の水着姿を誰かに撮影してもらうことなんてまずないじゃないですか。一体、どんな感じなのか興味があったし、あと水着になってバズれば、自分を知ってくれる人が増えて、アイドル活動にもいい形でつながる気もしたし。
ーー人前で水着になることに抵抗は?
西葉 まったくなかったです(笑)。さすがに最初はちょっとだけ緊張しましたけど、すぐ楽しくなって、たくさんの方とチェキを撮っちゃいました。しかもファンの方やその場で私を知ってくださった方など、予想以上に大勢の方が集まってくれて。「え? こんなに来てくれるの!」って、ビックリしました。
ーーは~。肚(はら)が座っていて立派ですね。その一ヶ月後には、『週刊ヤングジャンプ』の「サキドルエースSURVIVAL SEASON9」(2018年35号/8月2日発売)で水着姿を披露。これは16名のアイドルたちによるグラビア出演権をかけた読者参加型の誌上オーディションで、西葉さんの雑誌初グラビアになるわけですよね。
西葉 はい。編集さんから声をかけていただきました。その前の年(2017年)にプールの写真をSNSにあげたんですけど、それを見て私に興味を持ってくれたとか。もちろん、マネージャーさんに「出ます!」って強く言いました。「サキドルエース」って、アイドルの登竜門的なイベントだし、何よりヤングジャンプさんに出られるじゃないですか。結果がどうあれ、絶対参加したほうがいいと思ったんですよね。
ーー初めての水着グラビア撮影はどうでした?
西葉 広尾にあるスタジオで順番に撮影したんですけど、最初は現場の雰囲気に飲まれて、緊張しましたね。当時、きゅい~ん'ズって、アイドル界ではまだ知名度が低いって自覚があったんです。サキドル~の参加者の中にはすでに有名な子も何人かいるし、本当に自分がここにいていいのだろうか、なんて思ったりして。でも始まってみたらそんなことも忘れ、楽しく撮影していましたけど(笑)。
ーー撮ったのは2ポーズでしたっけ。
西葉 そうです。白水着と自分の好きなカラーの水着と。私はグループの担当カラーでもある緑色の水着を着ました。
ーースタジオって屋外に比べ、みんなの視線をより感じるじゃないですか。恥ずかしさはありました?
西葉 全然! 恥ずかしがっても仕方ないし。それよりキレイに撮ってもらいたいので、どうしたらいいか考えましたね。
ーーさすがです(笑)。
西葉 この時のカメラマンは細居(幸次郎)さんだったんですけど、細居さんって落ち着いた様子で撮影するんですよ。それがすごくありがたくて。いろいろ考えるにしても焦らないですむんです。しかも時々面白いことをいって、気分をほぐしてくれたり。いい気分のままあっという間に終わりました。
ーー掲載された誌面を最初に手にした時はどんな心境でした?
西葉 ただただ嬉しかったです。で、ページを開いて「いい写真だな~」と思いつつ、キャッチコピーを見たら、「平成最後のロリ巨乳」って。もうビックリしちゃって。でもすぐ「これはバズるぞ!」とも思いました(笑)。このキャッチを目にしたら、どうしたって一体どんな女のコなんだろうって検索したくなりますからね。
ーー確かに。その上、写真も適度に胸が盛れていますし。
西葉 そうそう。今にして思えばこの写真を選び、キャッチをつけていただいたヤンジャンの担当編集さんには感謝しかないです。
ーー読者投票の結果、準グランプリでした!!
西葉 ライブ前にマネージャーさんに呼ばれてメンバー全員、楽屋の外に連れ出されたんです。「怒られるのかな?」と思ったら「準グランプリです!」って。「まじか!」って思ったけど、ライブがあったのでロクに喜んでいる暇もなかったですね(笑)。
ーーでもグランプリではないでしょう。ガッカリしました?
西葉 まったく(きっぱり)。だってコンテストやオーディションって、1位より2位のほうが売れるみたいな話を聞くので(笑)。私、それまで何かで賞をもらった経験は一度もなかったし、とにかく「よっしゃ~!」って、嬉しい気持ちでいっぱいでした!
【後編は2月4日(日)公開】
●西葉瑞希(さいば・みずき)
1999年4月27日生まれ 愛知県出身
身長163㎝ B88 W59 H86
○『魔進戦隊キラメイジャー』(テレビ朝日)に柿原瑞希役で出演、話題を集めた。
公式X【@MizukiSaiba_318】
公式Instagram【@mizuki_saiba】