じゃい(インスタントジョンソン)
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第92回】人との縁の切り方を教えてください。昔から気が弱くて、周囲から雑に扱われてしまうことがあります。もちろん文句は言うのですが、どうしても改善しないときは連絡を断つなどしてそっと距離を置きます。
私は気が弱い上に我慢強いのだと思います。それゆえ相手がどんどん増長して嫌な思いをすることになります。具体的には金を返さない、人前で失礼な態度を取られるなどです。
そういった人たちと絶縁したいと思うことがあります。自分からきっぱりと縁を切れたら気持ちがいいだろうなと考えたりもするのですが、実際に口に出して言うのは難しそうだなとも思っています。
じゃいさんは、これをされたら絶対に許さない、二度と口を聞かないなど怒りの沸点の基準はありますか? また私も、そういう基準を設けたほうがいいのでしょうか。
* * *
今週は京都記念、共同通信杯が行われました。京都記念は見(様子見)で、共同通信杯は僕の本命のフォスターボンドは展開が向かずに8着でした。奇しくも両重賞共に1、2着が人気、3着が大穴という結果で、3連複、3連単はそこそこ付きましたね。
というか今週は全体的に堅い決着が多く、個人的には全然ダメでした。まあこういう結果もありますが、想定内なので全く気にしてません。来週は今年初の中央でのG1「フェブラリーステークス」が行われます。楽しみですね。それでは質問に参りましょう。
人との縁の切り方、とは面白い視点ですね。私は50年以上生きていますが、人の縁は本当に不思議なもので、これまでの縁が1つでもかけちがったら、人生はまったく違うものになっていたでしょう。
相方に出会わなければ、奥さんに出会わなければ、そりゃもう全然違う人生だったでしょう。生まれてくる子供だって全然違うと考えたら、人の縁がその人の歴史を作っていると言っても過言ではないでしょう。
1つ1つの出会いが僕の人生を形成しています。その中には影響力の大きな出会いもあれば、会わなくても大した影響がなかった人もいるでしょう。兎にも角にもこの縁というものを僕は大切にしています。
ただ、人との繋がりを求めているかといえば、そうでもないんですよね。そこまで人見知りっていうほどでもないのですが、協調性もあんまりないからでしょうか。友達が欲しいとか、仲間が欲しいとか、知り合いが欲しいとか、輪を広げたいとか、思った事はないんです。
自然に出会い、気が合えば仲良くなるのですが、ある程度の距離感は保つようにしています。そういうのって、きっと相手にも伝わるんですよね。
よく「見えない壁がある」とか「近づくな、というオーラが出てる」と言われます。寂しい人間なのかな? だからだと思うのですが、人と縁を切るってこともないんですよね。
そもそも、縁を切りたいと思うような人と仲良くならないですし、知り合ったとしても仲良くなるのはだいぶ時間がかかります。嫌な言い方ですが、多分勝手にオーディションをしているのだと思います。
「じゃいさんはこれをされたら絶対許さない、二度と口を聞かないなど怒りの沸点の基準はありますか?」
うーん、あんまり人に対して怒りが湧かないんですよね。僕はきっと冷たい人間なんでしょう。仮に知り合いが「この人は違うな」とか「感覚が合わないな」と思ったらそのままフェードアウトします。
では、仲の良い人が許せないことをしたら? これまで「許せない」とまで思った経験はないですが、気になることは注意します。直る見込みがないと判断したら、その人はこういう人なんだと、その人の欠点として扱います。
これが自分に降りかかることだとしたら、さすがにその人を遠ざけると思います。まあ口を聞かないということはないですが、多分心を許して会話をするということはないでしょうね。
では、どういう人を遠ざけるのか?の基準ですが、大まかに言うと『優しくない人』かな。
細かく言えば
◯横柄
◯人が嫌がることをする
◯周りが見えてない。空気が読めない
◯俺が私が自分が感が強い
◯自慢話ばかりする
◯悪口、陰口、愚痴ばかり言う
◯見栄を張る
◯自分に都合のいい嘘をつく
◯暴力を振るう
◯人によって態度が違う
◯お金のことしか考えてない
などなどありますが、それらを引っくるめて、「他人に優しくない人」です。
質問の内容だと、対象の方は明らかに優しくないですよね。
「気の弱いことをいいことに」、それって友達? ただの知ってる人ってだけじゃない?という風に見受けられます。そんなの縁かな?
素敵な縁もあれば、あいつとさえ出会わなければ!って人もいると思うのです。そんなの最初から近づかなければいいし、知り合った後にそんな人だと気が付いたら、とっとと縁を切ればいいと思います。わざわざそれをハッキリ伝える必要もないでしょうし、そっと距離を置けばいいのかなと思います。それでも近づいてきたら、逃げましょう。
気が弱いからといって雑に扱うなんておかしいですよ。それこそ、人によって態度を変える人ですよね。僕の中では信用できない人ベスト3に入りますね。僕から言えるのはひとつ。即刻、縁を切りましょう。
今後は素敵な縁がたくさんあることを願っています。
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【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!
じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。