あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第95回】私は予算的に買える点数が限られているので、効率よく馬券を買いたいと思っています。もちろん重視するのは回収率です。じゃいさんの言う「来ないであろう馬」を切るという予想方法はとても勉強になります。
ご相談ですが、来ない馬ではなく、来たらアツい馬を見極めるいい方法はありませんでしょうか。本命予想に１点買い足したいと思っていつも悩んでしまうので、コツがあれば教えていただきたいです。（40代・男性・自営業）
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堅いと思っていた弥生賞が大荒れ。コスモキュランダはマークしていたものの、上位人気で馬券に絡んだのはシンエンペラーだけ。外れたことよりも、皐月賞どうなってしまうのだろう？というワクワク感が増したかな。
予想のピントはズレている感じは否めませんが、こういう下振れは今までも経験してきたので想定内です。大事なのはここでペースを乱さないこと。
流れがない時は金額を抑えて買うなど調整は必要ですが、予想の方向性は崩してはいけない。10レース中１レースの的中でも勝てるのが競馬です。焦らずいきたいと思います。
さて質問に移ります。
「来ない馬ではなく、来たら熱い馬を見極める」いい方法とのことですが、まず来たら熱い馬ということは、人気のない穴馬ということになります。それを選定するためには、「なぜ人気がないのか？」という理由を理解する必要があります。
大抵の場合、近走の成績が悪いというが１番の理由になりますね。
他では相手が強い、クラスが下、初ダート、初芝、枠が悪い、騎手不安、距離不安、前走勝っているがフロック（まぐれ）視されている。あとは根本的に人気になりづらい馬というのも存在します。
とまあ様々な要素で人気薄となるのですが、では逆に「なぜ今回は買えるのか？」というのも考えなくてはなりません。これも様々なファクターがあります。
距離短縮、距離延長、芝、ダート替わり、枠有利、展開有利、ローテーション、馬場適性、血統評価、リピーター、人気馬に不安要素がある。などなど。
「人気がないなら狙いたい！」ということになります。
要約すると、「このオッズなら買いたい！」と思えるかどうかです。まあ期待値ってやつです。
また、「軸にするのか？」「ヒモに入れるのか？」によっても買い方は変わってきます。軸に選ぶなら心中覚悟です。よっぽど期待値が高いと思えるか。
ヒモなら、「相手なら来てもおかしくはない」「馬券に絡む確率は十分ある」という時ですかね。
ただ、質問の答えとしては、「わかりづらいし、そんなのいちいち調べてられない！」なんて声も聞こえてきそうです。ということで、あくまで一例にはなってしまいますが、分かりやすい買い方を紹介しましょう。
今週のギャンブル格言【表面に囚われるな。奥底を見るんだ】
それは、その馬の過去の人気です。
「近走は負けたけど１番人気だった」
「最近は全然だけど５走前は人気になっていた」
「今は6歳だけど４歳時は人気に推されていた」
など、今回は人気がないけど、過去は人気があった馬というのはいかがでしょうか？
これなら馬柱や、その馬の過去のレースデータで簡単に見れます。
極端な話、レースも見る必要がなくなります。
ただ注意しなくてはいけない点もあります。
まず、頭数があまりにも少ないレース。例えば、５頭立ての２番人気とかは参考外でいいかなと。そして、地方のレース。例えば、中央競馬では人気ないけど、３走前地方競馬で１番人気だった。これも参考外でいいでしょう。
理想はフルゲートで１番人気です。着順は気にしないでいいです。これなら誰でも簡単に参考に出来るかなと思います。
ただ、あくまでも簡単にやるならという場合の一例に過ぎないので、最適、最善なやり方ということではありません。
実際、僕は違うアプローチをしています。ただ、入口としては分かりやすいかなと思い提案させていただきました。
参考になれば幸いです。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
