渡辺雅史わたなべ・まさし
フリーライターとして雑誌や書籍への執筆をするほか、ラジオ番組やテレビの番組の構成作家としても活躍。趣味は鉄道に乗ること。国内の全鉄道路線に乗車したほか、世界20の国・地域の鉄道に乗車。
「地下芸人」「学生お笑い」に続くムーブメントとして近年、盛り上がりを見せる「社会人芸人」。普段は会社員として仕事をしながら、休日に趣味の一環としてお笑いライブの舞台に立つ。しかし、そんな彼らの中から、『R-1グランプリ』の決勝に進んだ実力者もいる。それが、どくさいスイッチ企画だ。彼に社会人芸人の魅力を聞いた。
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「大学は落語研究会で、たまにピンでネタをやる程度でした。就職後は社会人落語の舞台で落語をやっていました」
こう語る『R-1』ファイナリストがピン芸に力を入れるようになったのは4年前のこと。
「社会人落語は年齢層の高いお客さんがメインなので、コロナで落語会に来られなくなりまして。そこで、大阪の『Bar 舞台袖』というライブハウスで学生芸人や社会人芸人が出演できるライブがあるのを知って、何度か見に行って自分も出てみようかと」
そんな彼にとっての社会人お笑いとは。
「僕はお笑いをミニ四駆みたいなものだと考えています。少し間を置くとか、声の強弱をつけるといったネタの改良と舞台での実演って、ミニ四駆の改造と実戦の流れに似ているなと。社会人の笑いの舞台が増えることは、ミニ四駆でいう実戦の機会が増えることですからうれしいです」
「準々決勝は東京でネタをやりました。大阪在住なので大阪会場も選べましたが、東京会場が『ルミネtheよしもと』で、その舞台に立ちたいというのが理由です。
準決勝ではトップバッターで登場して笑いをとって決勝進出を決めたルシファー吉岡さんのすごさ、毎年決勝に出続けるネタを作り出す寺田寛明さんの迫力を肌で感じました。決勝ではもちろん全力をぶつけますが、普段体験できないものをたくさん吸収したいと思います」
フリーライターとして雑誌や書籍への執筆をするほか、ラジオ番組やテレビの番組の構成作家としても活躍。趣味は鉄道に乗ること。国内の全鉄道路線に乗車したほか、世界20の国・地域の鉄道に乗車。