じゃい

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第98回】中京の1200Mは血統と内枠(特に2、3枠)が鍵になると個人的に思っていますが、今回の高松宮は混戦の予感がします。

短距離で大駆けしそうな馬はどうやって見極めてますか? 個人的にはソーダーズリングに期待しています。(40代・男性・会社経営)

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今週の質問はイレギュラーです。高松宮記念に関する質問ですから、もう結果が出ています。

やはり香港馬のビクターザウィナー(結果3着)のスタートは鬼でしたね。ゲートの良い馬、悪い馬というのがいますが、ここまでスタートダッシュができる馬はなかなかいないんじゃないかな?

それくらいビクターザウィナーのゲートは速い。そして、なんとか3着に粘りました。今回の予想においてビクターザウィナーの取捨は1つの鍵でしたが、推奨馬にあげたので良かったと思います。

本命のルガル(10着)はスタート悪くなかったものの、直線は伸びませんでした。元々は3番人気くらいかと思っていただけに、1番人気になった時点でガッカリしてましたが、ここまで負けるとは。

そんな中、ロータスランド(5着)が掲示板に載ったのは良かったと思います。馬券にはなってないし、僕は大はずれなので気休めにもなりませんが。

そして、マッドクールとナムラクレアの1、2着の決着。質問者のご指摘の通り、内枠の決着になりました。混戦が予想されたレースですが、1、2着は抜けていましたね。

スプリンターステークスの2着馬、昨年の2着馬ですから、まあ不思議はない結果ですが、やっぱり内が有利でした。もちろん馬場もありますが、中京はカーブがキツいから内前が有利になることが多いです。

2年前に278万馬券を取った時も、対抗のナランフレグが1枠2番で内を突っ込んできて勝ってます。今年も1枠2番が優勝! なんなら3着が10番というのも同じです。昨年も1枠1番のトゥラベスーラが13番人気で3着と好走。高配当馬券の立役者になったわけです。

さて、短距離で大駆けしそうな馬の見分け方ですが、競馬場や馬場、枠順はやはり重要なファクターのひとつと考えています。それらが全て合致したら、その馬の人気と照らし合わせて、期待値が高いと感じたら狙うことが多いですかね。

今回のルガルもそう感じたのですが、オッズが出る前の予想なので、正直1番人気だと分かっていたら本命にはしてないです。ビクターザウィナーのような初物づくしの馬は、人気がないなら狙い目ですよね。それこそ大駆けする可能性は高いです。

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その一方で凡走する可能性も高い。この馬に関しては勝つか凡走かと思ってましたが、まさか中途半端な3着とは。

他にも、人気が落ちた馬というのも大駆けの対象になりますね。前走、前々走は1番人気だったのに、負けてしまったが故に人気が落ちている。それらの敗因の分析も必要ですが、そういう馬が大駆けするケースは多々あります。馬券の買い方的には大事な戦略のひとつだと考えます。

これは株の買い方に近いですね。人気になってから買うのは、株でいう爆上がりした後に買うのと同じで、仮にその馬が来たとしても旨味は薄れます。

今回でいうと対抗に推したビッグシーザーがまさに大駆けするとにらんだのですが、結果は7着。

とにかく今回の予想は大はずれでございます。

今回の質問に対して、これだけ見事にはずした男が答える資格があるのか。説得力はあるのか。何を答えてもむなしく響くのでは。そんな想いでありますが、改めて言いたいのは「競馬は難しい!」。

とある方が「2000M走って結果がハナ差だなんて当たるわけがない」と言ってましたが、まさにその通りです。今回はマッドクールが勝ちましたが、ナムラクレアが勝っていても不思議ではない差でしたし。

競馬を予想する時は、「はずれて当たり前」くらいの感覚でやっています。競馬系ユーチューバーの方は自信満々で予想を出している方も多いとおもいますが、僕なんて自信はないです。来たらラッキーくらいの気持ちですね。

でも、どっちが良い悪いは別にないとは思います。むしろ自信満々の方が頼もしい、という視聴者の方も多いと思います。その人のスタイルですが、とにかく結果を出してナンボの世界ですから大変だと思います。

まあとにかく今回の質問に答えるにはやっぱり的中しておきたかったですよね。ソーダズリングは14着で残念でした。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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