グラビア大好き女子の金髪りさ&とりのふたりが気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』

連載第115回目は、週プレ伝統(!?)の「グラビアポエム」について。写真に添えられた"あのポエム"。あなたは、いる派? いらない派? 今回は、意外と奥が深いグラビアポエムの世界へとご案内します。

金髪 先週の美女画報では「グラビアにおける涙シーン」について取り上げましたよね。そのなかで、私が紹介した大熊杏優ちゃんのグラビアは、「本誌のグラビアページに掲載されているポエムが"杏優ちゃんに恋する男のコの心情"になっていて面白い」って話をしたんだけど、週プレほどしっかりポエムを書き込んでいるグラビア誌もなかなかないですよね。週プレの伝統芸と言っても過言じゃないと思います!

2023年1月30日発売『週刊プレイボーイ7号』掲載(撮影/田口まき) 2023年1月30日発売『週刊プレイボーイ7号』掲載(撮影/田口まき)
とり 妄想ストーリーが描かれていたり、シンプルに女のコを紹介していたり。いろんなグラビアポエムがありますよね。

金髪 読者のみなさんは、そもそも誰があのグラビアポエムを書いているかご存知かしら。グラビアのページは基本的に、モデルのキャスティングや撮影内容の提案にはじまり、写真の構成、タイトルなどの文字入れまで全て各担当編集が作っています。つまりグラビアポエムを書くことも、編集者の大事なお仕事ってわけです。

とり どんなグラビアポエムが書かれるのか楽しみにされているモデルさんもいらっしゃいますよね。どんな写真が撮れているかは何となく分かっても、グラビアポエムはページが完成するまでモデルさん本人すら知らないケースがほとんどですから。

金髪 というわけで今回はグラビアポエムをテーマに語っていきたいんですけど、実際は「ないほうが良い」「写真だけを見たい」と思っている読者の方も多いと思うんです。とりさんはどうです?

とり 私はグラビアポエム肯定派ですね。本来、雑誌というのは、写真などのビジュアルと言葉で、世の中にある面白いものや気になることを伝える媒体じゃないですか。そういう意味では、グラビアポエムって、スゴく雑誌らしい気がするんです。既にそのコの魅力が知られたうえで見られる写真集と違って、雑誌に登場する女のコの多くは、読者と初めましてなことが多いわけじゃないですか。そんななか、限られたページで女のコの魅力を読者に届けるために、ポエムはかなり重要な働きをしていると思いますね。

金髪 私ももちろん肯定派ですよ。何たって、私が見てきたグラビアには必ずグラビアポエムが入っていましたから。グラビアポエムのないグラビアは物足りない! とは言わないものの、あるほうがちゃんとグラビアを見ている気分になりますねー。

とり では金髪さん。最近見たグラビアポエムのなかで特にグッときたもの、あります?

金髪 「グッときたもの」と言われると難しいなぁ(笑)。でも、冒頭で紹介した大熊杏優ちゃんのグラビアポエムはかなり印象的でしたね。ほかのページを見ると「あゆはオレのことどう思ってるの?」みたいなセリフも書かれてあるんだけど、この妄想ストーリーが面白くてさ! あとAKB48のまなくる(田口愛佳さん&鈴木くるみさん)のグラビアページに書かれていたグラビアポエムも好き。

2024年3月18日発売『週刊プレイボーイ7号』掲載(撮影/岡本武志) 2024年3月18日発売『週刊プレイボーイ7号』掲載(撮影/岡本武志)
とり 「まなまなくるくる、まなまなくる。」ってやつですか?

金髪 そう! 特に深い意味はないんだろうけど、ふたりの仲良さげな空気感が何となく伝わってくるじゃない?

とり た、確かに。

金髪 同じ号で表紙を務めたAKB48の先輩・岡部麟さんもSNSでこのグラビアポエムにツッコんでました。いったい誰が書いてるの~! って(笑)。そうやって印象に残るのは大事だよねー。で、とりさんはどうです? 気になったグラビアポエムがあれば是非教えてください。

とり いろいろあるけど、ここは豊田ルナさんのグラビアポエムを紹介させてください。豊田さんは、2021年の夏に続き2022年の夏にも誌面に登場してくれていたんですけど、グラビアタイトルはそれぞれ「君がいた夏。」「夏の魔法。」と、夏生まれの彼女らしく夏がテーマになっているんですね。それで、ふたつのグラビアポエムを見比べると、どちらにも「夕立が少女をオトナに染める。」「ラジオ体操から始まるユートピアが、永遠に続くと本気で信じていた。」と、全く同じことが書かれてあるんですよ。

(左)2021年8月16日発売『週刊プレイボーイ35号』掲載(撮影/熊谷貫)(右)2022年8月8日発売『週刊プレイボーイ34・35合併号』掲載(撮影/熊谷貫) (左)2021年8月16日発売『週刊プレイボーイ35号』掲載(撮影/熊谷貫)(右)2022年8月8日発売『週刊プレイボーイ34・35合併号』掲載(撮影/熊谷貫)
金髪 ホントだー!

とり 『ウルトラマン』のヒロインを務める前と後。19歳と20歳。担当編集さんに聞いたところ、女優として、女性として大きな変化があったタイミングで、同じテーマのグラビアに挑戦し、同じグラビアポエムを添えることで、彼女の成長を"定点観測"するという意図があったみたいです。気づく人は気づく、さりげない仕掛けです。面白いですよね。

金髪 それから最初に「グラビアポエムは週プレの伝統芸だ」って話もしたけど、実際、時代を遡って見るのも面白くて。見てくださいよ、このほしのあきさんのページを!

デジタル写真集『ほしのあき×週プレ【2004~2010グラビアアーカイブス】』(撮影/三輪憲亮)より デジタル写真集『ほしのあき×週プレ【2004~2010グラビアアーカイブス】』(撮影/三輪憲亮)より

とり ほしのあきさんって、2000年代ですよね!?

金髪 そうだよー。このほしのあきさんのグラビアアーカイブはデジタル写真集で見られるから是非チェックしてもらいたいんですけど、言葉選びの感じから当時の時代の空気感が伝わってくるグラビアポエムが最高なんですよね。「明日の仕事も心配したいが、寝かせるつもりはない」「さあ、頭の中を真っ白にして、ぶっ壊れようか、10時間」って、妄想が過ぎるよね(笑)。

とり アハハ、ポエムから"オトコ"を感じますねぇ。それでいうと、90年代のグラビアポエムもカッコいいですよ。小川範子さんの「5gの原子爆弾」というグラビア。タイトルからして素敵ですよね。「誰のポケットの中にも忍び込む5gの原子爆弾。小さな、しかし底知れぬ抵抗のメッセージ。それが彼女」。これぞポエムというか、素晴らしい表現だなって思いました。『週刊プレイボーイ増刊 プレイボーイの本 weeks』(集英社)という本でチェックできるので、古本屋で見かけたら是非。

金髪 そういうのを見ると、もっといろいろと見比べて見るのも楽しそうだね。

とり 「なくしたほうがいい」派の方にも、グラビアポエムの歴史に興味を持ってもらいたいです! 意外と編集者のこだわりが詰まっている部分ですからね。そこまで見てもらえたら、かなり通になれますよ。

『ほしのあき×週プレ【2004~2010グラビアアーカイブス】』 価格/2,200(税込) 2004~2010年、ほしのあきさんが登場した当時の誌面がデジタル写真集としてアーカイブ。誌面につづられたグラビアポエムもそのまま掲載されています。今ではなかなか見られないレアなページがもりだくさんです! 『ほしのあき×週プレ【2004~2010グラビアアーカイブス】』 価格/2,200(税込) 2004~2010年、ほしのあきさんが登場した当時の誌面がデジタル写真集としてアーカイブ。誌面につづられたグラビアポエムもそのまま掲載されています。今ではなかなか見られないレアなページがもりだくさんです!

★大熊杏優のグラジャパ!プロフィール 
★田口愛佳のグラジャパ!プロフィール 
★鈴木くるみのグラジャパ!プロフィール 
★豊田ルナのグラジャパ!プロフィール 
★ほしのあきのグラジャパ!プロフィール 

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