2005年(平成17年)12月8日に秋葉原で産声を上げたAKB48。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、大島優子、指原莉乃ら数々のスターを生み出し、誰もが知る国民的アイドルグループとなった。
あれから十数年、元号は令和に変わり、また新たなスター候補生が続々と加入している。当時とは異なる状況で、彼女たちは何を思いAKB48になろうとしたのか? どこを目指すのか? フレッシュメンバーの魅力を深掘りインタビューでお届けです!
第3回は今年3月17日に行われた「AKB48春コンサート2024 inぴあアリーナMM」でお披露目されたばかりの19期研究生・伊藤百花(いとう・ももか)。初パフォーマンスで19期生のなかでセンターをつとめ注目を集めたメンバー。前編ではAKB48に入るまで。活発だった子供時代や、趣味の落語のことなどを語ってもらいました。
■長距離走で市の大会新記録を出したことがあります
――小さい頃はどんなコでしたか?
伊藤 みんなが鬼ごっこをやってる横で、せっせとピカピカの泥団子を作っていました。誰かと一緒に群れたりとかはなくて、我が道を行くタイプ。幼稚園へ見学に来た母が「あれ、うちのコ何してるの?」みたいな(笑)。
――もしかして友達はいなかった?
伊藤 友達がいなかったわけではないみたいで、泥団子を楽しそうにやっていたら、一緒にやってくれるコができたり。小学校に入ると男のコに混ざってドッジボールをしてました。
――アクティブでもあったんですね。
伊藤 動くことが大好きで、室内にいるよりか休み時間は外に出て遊ぼうってタイプ。通知表も体育は5だった気がします。走ることが好きで、小学4年の時に長距離走で市の大会新記録を出したこともあります。
――陸上の選手だ。
伊藤 ちっちゃい時はそうでした。短距離も遅いわけじゃないんですけど、距離が長くなるとみんな疲れて遅くなるじゃないですか。そういう時に負けたくないって頑張っちゃうタイプで、負けず嫌いが故に無理やり走っていました。
あと3歳の時からバレエをやっていました。母が言うには、バレエをやりたいって急に言い出したみたいで。受験勉強で辞める中学2年まで続けました。
――バレエの実力はどれくらいだったんですか?
伊藤 すごい大きな大会とかには出ていないですが、中学1年の時にコンクールの1歩手前のプレコンクールっていうのには出たことあります。審査員の前で舞台に立つ予選みたいな。
――中学の部活は?
伊藤 中学は吹奏楽部でした。小学生の時に友達のお母さんがフルートをやっているのを見て、その音色に惚れたんです。人気の楽器で取り合いになると聞いていたので、小学6年の時にひと足早くフルートを購入して、"経験者"ってことでフルートのパートに採用されました。
――作戦勝ちですね。吹奏楽部は厳しいの?
伊藤 今まで賞を取ったことのないような学校だったんですけど、私たちの代はすごくやる気があって。みんなで頑張ろうねって、体力トレーニングを取り入れたりして、中学3年の夏の大会で銀賞をいただきました。
――学校ではどんなコでした?
伊藤 クラス委員を小中でやっていました。目立ちたがり屋だったので、自分で手を上げて(笑)。投票なので一生懸命アピールして、まとめられる感じではないけど、面白くやってくれそうだなことで選ばれてました。
――ちなみに勉強はどれぐらいできたんですか?
伊藤 ものすごく文系で、数学や物理がほんとに苦手で、高校の数学では15点を取ったことがあります(苦笑)。
――それはマズいですよ......。
伊藤 高校に入るまでは勉強をすごい頑張っていました。周りが一生懸命頑張るコばかりだったので、私も負けたくないって、テキストとかも問題文から全部暗記したり。定期テストも頑張っていて、学年ではいつも20番以内でした。
――やっぱり負けず嫌いなんですね。高校でもそのまま吹奏楽を?
伊藤 ダンス部に入りました。もともと吹奏楽をやる気満々で、強い高校を選んだんですけど、ダンスをやってる先輩方を見て心打たれて......。
バレエの滑らかでおしとやかな感じとはまた違って、かっこいいなと。ジャンルはヒップホップと、ジャズダンスをやっていました。厳しくなくて、大会とかは全然ダメだったんですけど、楽しくやろうって感じでした。
■大島優子さんと大盛真歩さんが推しメンです
――趣味が落語と聞きましたが、珍しいですよね。
伊藤 父がずっと好きなんです。小学校高学年の時に立川談春さんの独演会に連れて行かれたのがきっかけで、最初は全然わからず。でも父は私のことなんか気にせず横でガハハハと笑っていて。
そこから寄席に連れて行かれ、あと父が落語サークルみたいなのに入っていて、そこでやってた子供向けの「寿限無」とか「時そば」が面白いなって。それからちょっとずつ落語の本を読んだりしました。
――落語をやったことはあるんですか?
伊藤 小学6年ぐらいの時に、たまたま落語のワークショップのチラシを見つけて。父からも「行きなよ」って勧められて、講師の三遊亭鬼丸さんに「狸札(たぬさつ)」という演目を教えていただきました。
今好きなのは春風亭一之輔さん。鈴本(演芸場)で見たことがあって、子供を演じるのがとっても上手だなって思ったのと、『笑点』にも出られて、すごく忙しいのに寄席にも欠かさず出られているのが、原点を大切にされていて素敵だなって。
――そしてAKB48との出会いですが。
伊藤 正直何歳で出会ったっていうのは覚えていなくて、気づいたら日常にあった感じです。小学校では全校生徒の前で『恋するフォーチュンクッキー』を踊ったことがあって。可愛いダンスだなって、家にあるiPadでMVをずっと見てました。
――誰推しとかあったりしますか?
伊藤 卒業されちゃった方だと大島優子さんです。とにかく明るくて、踊っている姿を見て元気をもらえるところとか。今では女優さんとして活躍されていて、私は演技が好きなので、いつかは大島さんのようになりたいなと。
今のメンバーだと大盛真歩さん、お顔も好きなんですけど、おしゃべりが上手で、周りがすごく明るくなるんです。大盛さんのように周りを和ませるようなおしゃべりがいつかできたらなって。
――以前も芸能活動をされてたみたいですが、どんなことを?
伊藤 女優の卵みたいな人たちが出る劇団に所属して、舞台をやっていました。でも受験のためにお休みをいただいたり、学業優先でクラブ活動みたいな感じでやっていたので、あまりうまく行かず。
当時、たまたまアイドルの方と共演させていただくことがあって、アイドルってこんなキラキラしてるんだなって。その姿を見て私もアイドルになりたいって思うようになったんです。
そうこうしているうちに大学2年の夏になって。大学3年になったら、就活が始まるので、新たな道に進むなら今だと思って、前の事務所を辞めました。そしてアイドルのオーディションを探して、その時期にちょうど募集していたのがAKB48だったんです。
AKB48は年齢制限が19歳で、応募したのが11月だったんですけど、12月には20歳になったので、本当にギリギリのタイミングでした。
――あと一か月ずれていたらAKB48 にはなれなかった、と。運命的な出会いですね。オーディションはどうでした?
伊藤 初めてのアイドルオーディションだったので、人数の多さにもびっくりしたし、毎回審査が終わるたびにうまくできなかったなって反省していました。
審査員の方はものすごい人数を見てらっしゃるから、何か印象に残るものをと思って、三次審査では落語しかないなと、「狸札」の冒頭部分をやりました。習っていてよかったです(笑)。
――受かってどうでした。
伊藤 結果はメールで届くんですけど、もう信じられなくて、何度も見返しました。家族には審査に受かるたび報告してたので、最後も報告して、その日はみんなでケーキを食べてお祝いしました。2歳下の妹からは「え? ももちゃんがAKB48?」って驚かれましたね。(次回に続く)
【新連載「なんで令和にAKB48?」は毎週月曜日更新 伊藤百花がお披露目ライブや、今後の目標を語る後編は4月22日公開!】
●AKB48
2005年(平成17年)12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2022年(令和4年)5月4日に17期生、2023年4月9日に18期生、2024年3月17日に19期生がデビュー!
◯AKB48 63rdシングル『カラコンウインク』が好評発売中! 『AKB48、最近聞いた!~一緒にKYOUSOUしませんか?~』(テレビ東京系、毎週火曜25:30~)に出演中! 最新情報は公式ホームページをチェック!
伊藤百花(いとう・ももか)
2003年12月6日生まれ 埼玉県出身
身長157㎝ 血液型=A型
nickname=いともも
公式X【@momoka_ito1206】
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『週プレChannel』にて
【なんで令和にAKB48?】連載開始記念ティザームービー
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